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敵味方識別について質問します。ふだん合同演習をしない国々が多国籍軍として結集した場合、敵味方識別の調整はどの程度難しいものなのでしょうか。敵国の装備と同一の装備の国の参加を拒否することもありうるのでしょうか。 べつに危機感をあおるつもりはないのですが、例えば、朝鮮半島で戦争が起き、米国、韓国軍に加え、欧州、ロシア、中国軍が参加を希望した場合、敵味方識別の困難を理由に参加を拒否することはあるのでしょうか。 また、これも他意はないのですが、中台間で紛争が起き、中国軍機が日台の境をフラフラと逃げ回った場合、米日台の敵味方識別の調整は、技術的に見て問題ないものなのでしょうか。 新旧、あるいは、旧西側東側のさまざまな兵器が混在し、しかも電波妨害やら、識別信号を出したくない状況などがあったとしたなら、相当混乱するような気もするのですが。 たまげ太 |
- >敵国の装備と同一の装備の国の参加を拒否することもありうるのでしょうか
前湾岸戦争時、イラク軍の同系統のミラージュを主力装備とするフランス空軍は誤射を避けるため前線任務から外され、防空・哨戒任務を負担したという話を聞いたことがあります。
ささき
- やはり前湾岸戦争時、ユーゴスラヴィア製T-72のM84戦車を装備していたクウェイト軍は、アンテナの先にクウェイト国旗をつけて戦闘に臨んでいます。またクサビ形標識記号もスカートに描かれています。
バツ
- 米日台の場合は同じ敵味方識別装置を使用しているので問題なしかと思われます。
いわゆる西側諸国の軍用機(回転翼機含む)は米国開発の装置を使用しており、その新旧はありますが基本機能は変わらず、その日その日に決められたコードを入力します。
地上のレーダや戦闘機には質問機が装備され航空機には応答機が装備されており、それらは自動で動作します。
もしそれを切るということは味方から攻撃を受けても文句は言えないということです。
これはいわゆる合い言葉というやつで、山と聞いて川と答えるみたいなものです。
川と答えたら味方ですが、違っていたり答えなかったら敵になります。
KOBA−P
- お答え、ありがとうございます。
>ユーゴスラヴィア製T-72のM84戦車を装備していたクウェイト軍は、アンテナの先にクウェイト国旗をつけて戦闘に臨んでいます。
クウェイト軍の戦車には旗ですか。敵からも目立つでしょうね。とはいえ当事国の軍隊を参加させないわけにもいかないし、、、。
>その日その日に決められたコードを入力します。
素人な者でよく知らないのですが、前湾岸戦争のような大きな戦争だと、応答する側は航空機だけでも相当な数になるだろうし、質問する側となると、それこそスティンガーのようなモノまでいれると相当な数になると思うのですが、それら全てのデータを日々更新するのでしょうか。捕虜救出のため急きょ出動するような航空機の情報などはどうするのでしょうか。
>地上のレーダや戦闘機には質問機が装備され航空機には応答機が装備されており、それらは自動で動作します。
偵察機やマルチロール機の偵察型機、ステルス戦闘機、無人偵察機なんかも自動で答えるのですか。隠密性は確保されるのでしょうか。
たまげ太
- 4−2
どのようなことがあろうとも更新されます。
飛ぶ者にとっては命綱ですから。
コードは通常テープ状(穴の開いた紙テープ「隊長!怪獣です!」みたいな)になっていて、それをリーダー/ライターに読み込ませ機体のコネクタに接続、送り込みます。ほんの数秒で完了します。
4−3
無人機については解りません。
質問/応答については、ほんの一瞬ですから問題のでない程度です。
レーダー波のように常時出っぱなしではありません。
質問側にはいなかったので不確実ですが、質問は手動かも。
「彼我不明機進入、識別!」ボタンをピッ 「信号よし!味方機!」もしくは「反応なし!敵機!」であればあまり電波を出しませんよね。
そういえば、PSAMでも「識別!」でボタンを押したような・・・
で、アラームが鳴ったら敵機なので「発射!」したと思います。
KOBA-P
- お答え、ありがとうございます。
>ユーゴスラヴィア製T-72のM84戦車を装備していたクウェイト軍は、アンテナの先にクウェイト国旗をつけて戦闘に臨んでいます。
クウェイト軍の戦車には旗ですか。敵からも目立つでしょうね。とはいえ当事国の軍隊を参加させないわけにもいかないし、、、。
>その日その日に決められたコードを入力します。
素人な者でよく知らないのですが、前湾岸戦争のような大きな戦争だと、応答する側は航空機だけでも相当な数になるだろうし、質問する側となると、それこそスティンガーのようなモノまでいれると相当な数になると思うのですが、それら全てのデータを日々更新するのでしょうか。捕虜救出のため急きょ出動するような航空機の情報などはどうするのでしょうか。
>地上のレーダや戦闘機には質問機が装備され航空機には応答機が装備されており、それらは自動で動作します。
偵察機やマルチロール機の偵察型機、ステルス戦闘機、無人偵察機なんかも自動で答えるのですか。隠密性は確保されるのでしょうか。
たまげ太
- ありゃ、2重の投稿になっている。すみません。
KOBA-P様、お答えありがとうございます。御好意にあまえて、重ねて質問させて下さい。
1、旧西側、東側の兵器の敵味方識別システムは、現在は互換性というか相互認識性があるのでしょうか。多国籍軍として共闘して戦う事は可能なのでしょうか。
2、十分な整備の後に出撃する航空機はともかく、各地に展開した地上軍のPSAMのような兵器の質問問答集のデータまで適切に更新できるのでしょうか。しかも、敵に情報漏えいすることなく。
3、敵味方識別の信号は十分に短く、隠密性に問題はない、とのことですが、偵察機や偵察衛星は相手側のそうした質問問答の電波を傍受、記録したりしないのですか。また、あえて応答器をオフにするような状況、作戦はないのでしょうか。
4、アバウトな質問ですが、将来、ステルス機や無人機が増えてくると、敵味方識別の方法に変化はあるのでしょうか。
たまげ太
- 7−1
不勉強なため互換性については解りません。
ただし、ボイス (VHF−AM UHF−AM)については電波型式的、周波数的に同一のはずですので意思の疎通は可能だと思われます。
また、通常の(民間機も使用する)トランスポンダを使用すれば識別は可能です。
7−2
適切に更新される。としか言えません。
これ以上は特定防衛秘密に関すると思われます。
現役、退役関わらず引っかかりますので。
7−3
たとえ傍受したとしても、そのコードの解析に膨大な時間をかけなければならず、解析したときには無効なコードとなっているでしょう。
また、味方のいない所では切ってしまうこともあるかもしれませんし、手動で切ることも可能です。
7−4
兵器はその時代、国家の技術の集大成だと思います。
常に新しい技術を研究開発しているでしょう。
何時かは変化があるかもしれません。
KOBA-P
- >これ以上は特定防衛秘密に関すると思われます。
敵味方識別についての質問を投稿する前にはチッラとはそうじゃないかと思ったんです。それで当初は、結果として敵味方識別が多国籍軍という寄せ集めの集団の作戦行動をどの程度まで制約し、どの程度なら可能なのかを聞いて、細かい原因や裏事情は憶測するしかないかな、と思っていました。また、議論を多少明確にできるかなと思い、朝鮮戦争や中台紛争のケースを出しました。それがKOBA-P様にいろいろ教えてもらううちに調子にのってしまって、、、。
不しつけな質問に答えていただき大変ありがとうございます。
たまげ太
- ゴミレスですいませんが・・・
5のKOBA-Pさんの補足です
携SAMの場合、対象機に照準を合わし識別ボタンを押すと耳元についている小型スピーカーから電子音が鳴り響きます。
電子音には2種類あり、もし彼我不明機を指す電子音がなれば発射への手順を経て発射となります。
バルチャード