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小火器の材質について、教えて下さい。 拳銃や小銃の材質にプラスチックが多用されていますが、どのようなプラスチックが使われているのでしょうか。 (特にAUGのプラスチック製ハンマーに興味があります) 小銃の銃床に、グラスファイバー入りの6ナイロンが使われている例は知っていますが・・・ よろしくお願いします。 キリン |
- 現在のステアーAUGやH&K G36等に使用されているプラスチック材の詳細については手元にデータがないので(苦笑)、余談程度に・・・
昔から銃器のストックやハンドガードに使われていたプラスチック系素材としてはエボナイト(加硫ゴム樹脂)やベークライト(フェノール樹脂)があります。第2次大戦中のドイツのGew43ライフル後期型は上部ハンドガードをエボナイトで作っていました。ベークライト系素材はMP44(Stg44)等のグリップ・パネルに使われていたほか、現在も一部の国で作られているAK系ライフルのハンドガードやマガジンで使われているようです。
あと、わしが知ってるところではポリカーボネイトを使っている例もあるようです。
ブラック・タロン
- はじめまして、Tadokoroというものです。私の資料の範囲でわかるのは
ベレッタ:ガラス繊維で強化したテクノ・ポリマー
ワルサーP99:ガラス繊維で強化したポリアミド系プラスチック
HK製品:カーボンファイバーで強化したポリアミド系プラスチック
スタームルガー:ポリマー・ファイバーグラス
あとグロックはポリウレタンだったと記憶しています。
Tadokoro
- 化学技術の進歩と工業品に軽量・低コストを要求される現代とがマッチして、近年小火器にも
各種プラスチック材(センサティツク,ポリマーとか言い方色々)が、広範囲に使用される様になりましたね。
古くは、>1.ブラック・タロンさん解説の様にWWI〜II戦にかけて、エボナイト、ベークライト≒フェノール等が
使用され始め、米軍においては MIL-M-14系フェノール樹脂(熱硬化性樹脂)が広範囲に現在も使用されております。
ナイロンに代表される熱可塑性樹脂は、WWII戦後に進歩・採用され、
現在、ナイロン(ガラス入り、無し)、ザイテル、ポリカーボネート、ABS、高密度ポリエチレン、ポリエステル、
あと、>2.Tadokoroさん解説のポリウレタン 等 が小火器の適材適所に使用されていますね。
極東某国・小火器も世界の情勢は、無視出来ないでしょう・・・・近い将来は???
さて、本題 ”AUG”ですが、下記HPに主要部材が結構詳しく解説されています。
http://aster.iespana.es/aster/Library/steyraug.htm
これ、スペイン語ですので、材質だけ解説します。
・本体ストック全体は、グラスファイバー入りポリアミド66=ナイロン。
・フロントグリップは、ラバーコーティングされたABS。
・トリガー他小物?は、デュポン社ザイテル(Dupont Zytel)。
・メカ関係 つまり、ハンマーメカ廻りは、ピンを除いて、バイエル社”マクロロン Makrolon”。
はい、キリンさん御質問のハンマーの材質は、”マクロロン”と考えられます。
”Makrolon マクロロン”:独 バイエル社が1953年に開発したプラスチック樹脂で解り易く言えば、
ポリカーボネートです。近年、光ディスク材・メーカーとして有名ですので知っている人もいると思います。
バイエル−マクロロン ミニ参考HP。
http://www.bayer.co.jp/bgj/newsfile/news/back-57_j.html
ポリカーボネート材は、基本的には、鉱物油に弱い(油が内部に浸透し易い、その結果、割れる)材質ですので、
メカ廻りに使用している事に心配ですが、技術の進歩で耐鉱物油性ポリカーボを上手く使用しているんでしょう。
さすが、シュタイアー。
以上 やや、お節介で失礼しました。
軌跡の発動機?誉
- ごみですが・・・。
自A隊の64式小銃の場合、上部被筒はグラスファイバーだと教育隊の班長に聞いた覚えがあります。
Cz75
- 同じくゴミですが・・。
デュポン社のザイテル→ポリアミド樹脂(=ナイロン) ですね。
樹脂関係は一般名・化学名・商標名が入り混じって使われてるのでわかりにくい・・
ポリカがこういった部分で使われるのは誉さんが言われる理由に加えて高剛性、対衝撃性などに優れている事があげられます。
「レキサン」「パンライト」と呼ばれる者もポリカですね。
かめ
- >4.自A隊の64式小銃の場合、上部被筒はグラスファイバー
米軍 M16シリーズのハンドガードも同様に、FRPです。
(Fiber Reinforced Plastics: M16の場合、ポリエステル系樹脂+ガラス繊維)
〜?誉