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拳銃、小火器の弾丸についてお教えください。 近現代、特にメタルカートリッジの弾丸についてです。素人考えですがこれらはかなり精密な部品・工業製品だと思います。拳銃弾も航空機銃も、弾が悪かったら事故につながると思うからです。ですがなんかスペイン、フィンランド、南米各国といった先進工業国とは言いがたい(かった)国々でも弾丸製造は盛んなようですし、密造弾やサード・パーティ物もあるそうで。 考えすぎかもしれませんが、そんなに弾丸は簡単に作れるモノなのか?、と疑問に思いました。御解説いただければ幸いです。 まるき |
- 弾丸だけでなく銃身も精密かつ高い強度が要求される工業製品だと思いますが。
冶金や金属加工等の技術に関わってくるのだろうけど、スペインやフィンランドがこうした分野で遅れを取っているとは思えません。また、南米のブラジルやメキシコは韓国や台湾と同様、中進国の仲間入りしてますし。
兵器ではないが、強靭性や高熱への対応が求められる工業製品として、例えば自動車のエンジンのシリンダーが上げられますが、弾丸又は銃身の製作と比較してどちらがより高度な技術を要求されるのだろう(要求される技術の内容が多少異なるだろうけど)?
アリエフ
- 細かいことですが、質問者の方は「弾薬」について質問されているのですよね。
単純に弾丸なら、つまり発射される弾頭部分なら、キャストブレットといって
拳銃弾なら自分で溶かした鉛を型に流し込んででも作れるし、発射した空薬きょう
と組み合わせて自分で発射薬と発火部分を仕込んで弾薬自体を手作りするのは慣れ
れば簡単なことです。
これらは規格物ですから、製造する機械さえ優秀なら量産自体はそれほど難しく
ないのでしょう。言うなればライセンス生産のようなもので、難しいのはその
規格を決定することなのでしょう。
RX-78
- 確かに弾丸・弾薬は精密な部品・工業製品かもしれませんが、
現行の.38Spacial、9×19やらといったカートリッジは、
発売から100年近く経つ規格製品です。
作ろうとする場所での法的問題、
資材調達さえクリアーできるのであれば、
あとは町工場レベルの生産機器を導入するだけです。
通りがかり
- 銃の製造に比べれば弾薬の製造は簡単だと思います。
真鍮の板を丸く打ち抜き、プレス、プレスでケースに仕上げます。
銅の板を丸く打ち抜き、プレスでカップ状にし、そこに鉛の針金をカットしてプレスで成形、合体させて弾頭の完成です。
ケースにプライマーを打ち込み、パウダーを規定量入れ弾頭を乗せてしっかり押し込めば”弾薬”の完成です。
簡単でしょ。
金型とプレスマシン、材料があればホント町工場で十分な精度の弾薬が生産可能です。
KOBA-P
- 中東の某地域でのことですが、9mm径の真鍮棒材から”手作業での削りだし”で9*19用のケースを製造しているのを目撃しました。
"銃口から弾丸が飛びだす”というレベルでのみ語るならその程度でも問題ないということのようです・・・
ボルカニック
- >3.あとは町工場レベルの生産機器を導入するだけです。
>4.町工場で十分な精度の弾薬が生産可能です。
>5.銃口から弾丸が飛びだす”というレベル
ただ弾が飛んで行くだけでよいのなら、町工場レベルの生産設備でよいでしょうが、
精度→命中精度が優れ、且つその性能が安定した物を大量生産するには、そりなりの経験・ノウハウ、
砲内・砲外弾道学が必要と思います。
現代の弾屋さんは精密工業というより、化学、熱力学技術が主で、精密工業力が従ていう感じと思います。
独 ダイナマイト・ノーベル社は、そんな会社です。
兵器先進国の一流弾薬メーカーは、ますますその様な傾向に向かうでしょう。
まるき さんへの回答。
兵器後進国にとって一番手っ取り早いのは、兵器先進国の一流弾薬メーカーとライセンスし、
生産設備をそっくり売ってもらい、あとは品質管理のお勉強をすればよいと思います。
極東某国は、意地があるから・・・・・・
軌跡の発動機?誉
- ありがとうございます。勉強になり、資料として役に立つお答えにはいつも感謝しております。いつも質問するたびに基礎的な知識がかけていると痛感ですが、本当にみなさま、毎度の事ながらありがとうございました。
まるき