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教えてください。 拳銃とサブマシンガンでは同じ9mmパラベラム弾でも種類(威力)が違うという話を聞きました。 米軍のベレッタM92Fのスライド破損事故はのサブマシンガン用の強力な弾薬をつかったからだというのですが本当でしょうか。 初心者 |
- 一般にサブマシンガンに使用される弾薬は強装弾(+Pとも呼ばれる)弾種
で、通常のパラベラム弾より火薬量が多くなっている弾丸です。
サブマシンガンは、拳銃弾を高速で連射するための機構上、自動拳銃よりも高いガス圧を必要とするものがほとんどです。
(この場合のガス圧とは火薬の燃焼ガスの事ですが)このときガス圧が低いと、数発撃ったら停止してしまう等動作不良を起こす事がままあります。
対テロ部隊などでは標的を確実に停止させる必要がある事から、拳銃であってもマンストッピングパワーの高いこうした弾薬を使用する事も多くなります。
ベレッタM92Fの場合スライド自体が元々強装弾を発射できる仕様ではなく、ベレッタ社製品の採用を快く思わない一部の人間が強装弾で撃ちまくったという話もあります。
YAS
- 便乗質問で失礼します。
その後米軍では撃鉄の形状変更などで、割れたスライドの破片が顔面に当たらないように改良したと記憶しているのですが、スライド自体を割れないように改良することはできなかったのでしょうか。
zeek
- YASさんの後にレスして心苦しいのですが・・・・
>.拳銃とサブマシンガンでは同じ9mmパラベラム弾でも種類(威力)が違うという話を聞きました。
これは、各国の装備・弾薬体系によって様々です。
A.サブマシンガン用に増装弾(発射薬量1〜2割増しの弾)と、拳銃用通常弾の2種類を準備して
使い分けしている国もあれば、・・・NATO弾使用のヨーロッパの国に多いです。
B.増装弾に統一している国、・・・推定:旧ロシア軍(9mmパラベラムでないけれど)、そして後述:現用米軍。
C.逆に通常拳銃弾で統一している国。・・・推定:極東某国。
と様々でしょう。
>.米軍のベレッタM92Fのスライド破損事故はこのサブマシンガン用の強力な弾薬をつかったから
だいたい信用して良い噂だと思います。!!
米軍9mmパラベラム弾M822は4〜5インチ程度の銃身長から発射した時でも、大よそ375m/sの初速を出す様です。
弾薬メーカーによりますが、一般市販弾が340〜50m/s前後の値ですから、やや増装弾と言えます。
(YASさんも解説の様に、市販弾で言う+P相当)
ベレッタ社に限らず、ほとんどハンドガンメーカーは、サブマシンガン用増装弾による使用を嫌います。
当然、開発・製造時、銃強度に余裕を持たせていますが、恒久的に使用されるほどの強度は難しい物です。
それを考えると重く大きくなってしまうからです。 第二次大戦後一般化したアルミフレームの物、
近年のプラスチックフレームの拳銃等は、その点を考慮して使用しなければなりません。
さて、本件ベレッタのスライド破損による銃・改修対策については、詳しい方に解説をお願い致します。
>1.サブマシンガンは、拳銃弾を高速で連射するための機構上、自動拳銃よりも高いガス圧を必要とするものがほとんどです。
(この場合のガス圧とは火薬の燃焼ガスの事ですが)このときガス圧が低いと、数発撃ったら停止してしまう等動作不良を起こす事がままあります。
失礼ながら、私としては YASさんのお話の内容は、あまり聞いた事が有りません。
むしろ、「(メーカーも使用者側の軍も)やっぱ、増装弾厳しいから止めて、通常弾にすっか!!」
みたいなもんと思います。
以下、超マニア向け余談・・・・米軍9mmパラベラム弾 M822。
制式名称:”Cartridge,Caliber 9mm,Ball,NATO,M822”
決して ”Parabellum”という WWI,II仇敵ドイツの名称は使用していません。
又、米軍は未だ、9mmパラベラム弾使用のサブマシンガンを制式にしてはいませんね。
現実には、特殊部隊用に色々と調達・使用していますが・・・・
つまり、「米軍の9mm[パラベラム]弾は[サブマシンガン用増装弾]である。」 という言い方はおかしいのですが、気にしないで行きましょうね。
軌跡の発動機?誉
- 既に弾薬の話は説明されているので、改善策について。
>2
件のスライド破損が発生したトライアルXM10のテスト後、
ベレッタ社はスライド下面にロック溝手前まで溝をひき
その溝に径を大きくしたハンマー軸ピン頭を食い込ませることで
スライドがロック溝で破断しても後方に飛び出さないようにしました。
では、当時なぜ破断しないようにしなかったのか、
(あるいはできなかったのか)というのはいまいち分かりません。
ただ、スライドの破損が起きないように対処したモデル
というのはその後いくつか登場しています。
スライドのロック溝を強化したブリガーディア・スライド採用モデル等
破損の原因になりやすロック溝付近の形状や厚みを変えたものがそうです。
また、熱処理や素材等もその後のものは若干の変更が加えられている筈です。
町田
- あとか続きませんね!!
>4.当時なぜ破断しないようにしなかったのか〜
通常の使用方法ではベレッタ側に落ち度が無く、SEALSの使い方に問題が有ったからかも知れません。
噂は色々と誇張されるものですが、high pressure roundを使用していたという解説もあります。
http://www.geocities.com/Yosemite/6078/92story.htm
1988年のところ・・・
It was happened that the slides of some M9 employed by the SEALS were broken and their rear part hit the shooter. This trouble occurred after having fired a lot of high pressure rounds.
サブマシンガン用増装弾(hot load round)どころか、SEALSの奴らはプルーフマーク用の高圧弾
(high pressure round)を撃ちまくっていたかもしれないのです。
米軍9mmパラベラム高圧弾 M905は腔圧が50000psi もあり、通常弾 M882 27000psiの2倍近い値であり、
その瞬間衝撃は比例します。
プルーフマーク用に1〜2発しか撃たない弾をバカスカ撃ったとしたら数十発で銃はいかれてしまうのは当然でしょう。
ベレッタの対策は、適正な弾薬を使用している限り、既製スライドで強度は充分な筈だが、万が一の事を考え、
slide over travel stop 兼用 hammer pin としたのでしょう。
又、コマシャル用にはイメージダウンのリカバリー&PL法が厳格な米国ですから、ヘビースライド化した物を用意した。
と考えます。
以上 とある噂からの一考察でした。
〜?誉