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再び質問します 拳銃やアサルトライフルには、いろいろな作動方式がありますよね。 どんな種類があるのでしょう?私はブローニングタイプやトグルタイプ、ガスオペレーションやローラーロッキングしか知らないのですが。 Cromer |
- 自動火器を動力源で分けると
・外部動力式
電気/油圧モーター、人力など外部動力によって作動する。
・内部動力式
発射時に生ずる力によって作動する。
−反動利用方式
−−シンプル・ブローバック
発射時の反動でそのまま遊底を後方に駆動するもの。小口径拳銃、短機関銃に多い。
−−ディレード・ブローバック
ブローバックメカニズムに遊底後退を遅らせる何らかのメカニズムが組み込まれているもの。ローラー・ロッキングはこの一種。
−−ショート・リコイル
銃身と遊底が短期間ロックされ、数ミリ〜数センチ後退後にロック解除され遊底だけを後退させるもの。トグルアクション、ブローニングアクションはこの一種。
−−ロング・リコイル
銃身と遊底がロックされ、弾薬全長以上の長さを後退後にロック解除されるもの。古い大口径自動火器に多い。
−ガス圧利用方式
−−ガス・ロック
発射ガスの一部がガスパイプと伝って遊底に作用し後退を遅らせるもの、ディレイド・ブローバックの一種と言える。
−−ガス・オペレーション
発射ガスの一部がガスパイプを伝って遊底に作用し後退させるもの。遊底のロック解除もガス圧によって行う。
−−ハイブリッド
遊底後退は反動利用で行うが、遊底のロック解除をガス圧で行うなど両者の作用を合わせて利用するもの。
となるでしょうか。具体的なロック機構にはトグル・ロック、プロップアップ、ティルト・バレル、ローテイト・バレル、ティルト・ボルト、ローテイト・ボルトなど様々な種類があり、作動原理との組み合わせによって多種多様なメカニズムを生んでいます。ガス圧利用でもブローニング M1895 のように銃口部のブラストを利用したり、反動利用でも MAB P-15 のように銃身内で旋転する弾丸の反作用を利用したりする変わり者もあります。
ささき
- ちなみに、過去の遺物となった作動原理として『ブローフォワード』(吹き進め式)というものがあります。名前の通りブローバックの逆を行く形式で、発射時の反作用(反動)を後退ではなく前進に利用して作動させる構造でした。1で挙げられている作動原理と同時期に考案されましたが、理屈では可能でも設計上問題が多いことから数えるほどの製品にしか採用されませんでした。
ブローフォワード式の銃としては日本の日野・小室式自動拳銃がよく知られています。この拳銃は発射時の反動(ガス圧?)で銃身を前進させる構造で、銃身を手で前方に引いて初弾をコッキング、トリガーを引くと銃身が後退して固定式撃針を備えたブリーチに弾の雷管を押し付けて撃発というオープン・ボルト的な仕組みでした。
結局のところ、19世紀頃に自動銃が登場して以来、様々な試行錯誤を経て、1で挙げられている各種形式が自動銃に適したものとして今日まで生き残っているといえるでしょう。
ブラック・タロン
- 後だしジャンケンみたいで失礼しますが、
>1.−反動利用方式 −−シンプル・ブローバック 発射時の反動でそのまま〜
シンプル・ブローバックは反動利用方式ではありません。
主に発射ガス圧(包底圧:直接薬莢の底に掛かる圧力)利用方式です。 仮に銃全体をスプリングで吊るしても、
何とか作動するでしょう。
あと シンプル・ブローバックの変形としてAPI方式の小火器も存在します。
>2.過去の遺物〜ブローフォワード式の銃としては日本の日野・小室式自動拳銃
この作動方式は、変形包底圧利用式と言われてます。
何が変か? 銃身が弾丸と一緒に前にぶっ飛んで行こうとする力を利用しています。
さて、現在でも、極東某国の96式擲弾自動銃は、変形ブローフォワード+シンプル・ブローバックのハイブリッド
{某国では包底圧吹き戻し式(銃身前進方式+遊底短後座)と言うそうな}であります。
この何がなんだか解らないシステムに興味の有る方は、特許を調べて勉強しましょう。
軌跡の発動機?誉