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愚問ですが、高射砲の命中率ってどれくらいあるんでしょうか? 湾岸戦争の映像なんか見てると、やみ雲に撃ちまっくってるだけって 感じがして、まぐれ当たりしか期待できないような気がしますが・・・ 対空 |
- 秦郁彦著「太平洋戦争航空史話」の「近接信管の勝利」によれば、1940 年頃の米軍 5in L38 高射砲で約 0.04%。日本海軍による試算では約 0.025%。近接信管(VT)開発後の統計によれば時限信管 27200 発に対し VT 9100 発で戦果 49:51、命中率約 3 倍とすると 0.12% くらい。1940 年代の火砲と航空機を対象とした数値ですが、今日でも似たようなものだと思います。
ささき
- >1
昭和15年の日本海軍の高角砲の命中率(演習成績)
甲種戦闘射撃(単艦戦闘)
命中率0.9〜3.19%、命中速度0.43〜1.32
乙種戦闘射撃(戦隊戦闘)
高角砲:命中率0.42〜2.82%、命中速度0.13〜1.54
駆逐艦:命中率0.61% 命中速度0.17
機銃戦闘射撃(戦艦・空母合計9隻)
9隻96丁で発射3828発(規定弾数だと3960発)、命中1発、命中率0.026%(規定数から導くと0.025%)
つうわけで、試算じゃなくて、この年の機銃射撃の演習結果からの逆算ではないでしょうか(ちなみに、昭和13年と14年の演習では機銃射撃の命中はゼロです)
SUDO
- 便乗質問ですいませんが、高角砲もさることながら、ZSU-23-4やVADSなどのレーダー照準の対空砲の命中精度というものはどのくらいなんでしょうか?
YF−23A
- 現在のVT信管付き弾頭においては、レーダーがフォローする範囲に限り、90%以上(具体的な数字は言いませんが)の信管作動率です。ただし、1発あたりの確定撃墜確率となると確実に今挙げた数字を大きく下回ります。
>>YF-23A氏
レーダー修正緒元は判りませんが、例えばエリコンが示した30x173SAPHEI-Tのデータでは、標的サイズ2000□に対しては射距離1500mを境に大きく落ち、2500mにおける命中率はほぼ0であると公表しています。1500mで約75%、2000mでは約10%、2500mでは約0%ですね。この原因の全てが弾速及び存速が低いためという事らしいですが。もっとも、その公表値は新弾種FAPDS-Tの紹介資料の中に書かれていたものなので、ちょっと割り引いて考える必要はあります:-)
sorya
- ありがとうございます。割り込みで失礼しましたが、ZSU−23−4などでも飛んでいる機体を撃墜するのは容易ではないということが実感できました。
YF−23A