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2079 はじめまして。初めてここに書き込みますが、よろしくお願いします。
で、質問です。
・アサルトライフルとマシンガンの明確な違いって何でしょう?両方ともライフル弾を使用するし、フルオートでの射撃が可能だとおもいます。
・初速の単位で使われるfpsって、何m/sなんですか?
・よく、シグとかトカレフとかに、『セーフティーは付いていない』って言いますが、スライドストップはセーフティーではないのですか?
Cromer

  1. 1;突撃銃と機関銃の明白な違いについてはいろいろありますが、基本的には
     ・突撃銃は常にフルオートで射撃することは想定していない(突撃直前の火力制圧などに限る)
     ・大半の機関銃は交戦中に迅速に銃身を交換できるが、突撃銃はできない。
     ということでしょう。突撃銃の銃身と機関銃の銃身はかなり違います(機関銃用の銃身は分厚くて重い)

    2;fpsはフィート・パー・セカンドです(f/s)。1フィート=0.3048mくらいです。(正確には覚えてませんが・・・・・・)

    3;スライドストップとは弾倉内の全弾を撃ち尽くしたあとに遊底を後退位置に止め置き、新しい弾倉を挿入したときにボタン一つで装填を可能にする装置です。(これがない場合、弾倉をいれてからもう一度遊底を引かなければなりません)
     ということで、セイフティとは全く異なるものです。
    居眠り将軍

  2. 丁寧な回答ありがとうございます。
    実に良くわかりました。
    Cromer

  3. もう2つほど聞いてもよろしいでしょうか?
    ・セーフティーには、どのような種類があるのでしょうか?あと、デコッキングレバーはどんな働きをするのでしょうか?
    ・マガジンキャッチには、どんな形状のものがあるのでしょうか?

    Cromer

  4.  セフティには大きく分けてマニュアルセフティ(MS)とオートマチックセフティ(AS)があります。
     MSの多くはオートマチックローディング方式の銃に採用されています。ほとんどのライフル等の長物はこのタイプのセフティです。読んで字の通り、セフティの実施・解除にはボタンを押す、レバーを廻す等の作業が必要です。
     ピストル(拳銃)でいうならスライド後部、またはフレーム後部に付いているレバーがその操作装置です。システムは色々有り、ハンマがファイアリングピンに接触するのを防ぐもの、ファイアリングピンまたはストライカを固定するもの、シアを固定するもの等があります。変わったところではグロッグシリーズに採用されているトリガセフティがあります。ご存知かと思いますが、あれはトリガに意識的に触れたときのみトリガが引けるようにするセフティです。
     ごく古いタイプのピストルにあるグリップセフティもこのタイプですね。グリップを意識的に握りこんだときのみ発砲可能となります。
     大雑把に言うと、MSは拳銃の場合、古い設計の銃に多いシステムです。

     ASは最近のピストル(オートマチックローディング)に多くなってきました。このタイプのピストルにはセフティレバーがないことが多いです。これは常時ファイアリングピン又はストライカを機械的かつ自動的に強固に固定し、トリガを引ききったときのみ、ファイアリングピン又はストライカを解放するというものです。
     またリボルバには古くから採用されています。
     当たり前ですが、戦闘車両や航空機等、直接人間が操作せず機械的遠隔操作にて発砲される銃もこのタイプです。機械式、電気式等々、さまざまな種類があります。
     変わったところではマガジンセフティといって、マガジンが入っていないと操作出来ない(トリガが引けない、引いてもスカスカでハンマと連動しない等)ようにしたものがあります。

     デコッキングレバーですが、激発可能状態(コッキング)にしたハンマやストライカを安全に激発不能位置(つまりハンマが落ちた状態)に戻すための操作用レバーです。

     マガジンキャッチはレバー式、ボタン式があります。ピストルではレバー式はトリガガード付近に付いているもの、グリップ下部に付いているものがあります。あと、ライフルではマガジン挿入部付近にあります。
     ボタン式はトリガガード付近にあるものが圧倒的に多いようです。

     もちろん何事にも例外はありますよ。
    ティーガー

  5. 3;

    ・セーフティの種類はコルトM1911A1、私のHNでありますCz75などといった銃で採用されているコックドアンドロック
    ・ワルサーP38、自衛隊で採用されたSIGP220などで採用されているハンマーデコッキング
    ・グロックなどで採用された弾薬の撃発に直接関係ある激針を固定し、万が一落下させても安全なファイヤリングピンブロックセーフティ
    ・引き金とハンマーを連動できなくする形式(例;64式小銃)etc
    以上のものがあります。

    で、特にハンマーデコッキングの場合、コッキング状態のハンマーを落とす(=発火につながる)という危険がありますので、ファイヤリングピンブロックセーフティがついております。ま、最も最近の拳銃ではファイヤリングピンブロックセーフティの無いものは、ほとんど無いはずです。
    以前、職場で拳銃をいじらせてもらった感触から言うと、コックアンドロックのコルトは、本当のプロ向けで、SIGは軍用銃との印象がありました。というのも、コルトでデコッキングする場合、引き金を引きながら、撃鉄のハーフコックノッチに引っ掛けるという、一歩間違えれば発火、暴発の恐れのある行為を行わねばならないので、レバー一つでデコッキングできるSIGのほうが、より操作性が良い(=軍用向き)といえると思います。

    マガジンキャッチは以下の形式があります
    ・ボタン式(アメリカ式) 例;コルトM1911A1
    ・レバー式(コンチネンタル式) 例;ワルサーP38
    ・シーソー式(例;stgw90)
    で、特徴を述べますと、
     ボタン式は通常、用心金の前後にあり、すばやい弾倉交換を可能としますが、反面動き回っていますと知らず知らずのうちに弾倉止めが押され、弾倉を紛失するという欠点があります。
     レバー式(自衛隊のP220もこの形式)は弾倉の底の部分にフックをかけて、弾倉を留める方式で、不時の脱落を防げますが、弾倉交換にボタン式より時間がかかります。
     シーソー式は自動小銃に多く採用されていて、多くは弾倉の前方にある突起を機関部(マガジンハウジング)にひっかけて、弾倉後方の穴or突起の部分にレバーを引っ掛ける方式です。

     セーフティ、弾倉止め共に二つの形式を複合させた、複合式とでも言うようなものがあり、安全器は、デコッキング、コックアンドロック両方できるもの(H&K USP etc) デコッキングと引き金とハンマーを連動できなくする形式のもの(例、ベレッタM92F etc)
     弾倉止めはボタン、シーソー複合型(例H&KのMP5)などあり、分類は厳密にやると非常にめんどくさいです。
     他にも用心金根元のレバーを上下に操作し、弾倉止めを操作するワルサーP99(これはデコッキングをスライド後部のボタンで行う変り種)等があります。 
    Cz75

  6. ティーガーさん、内容がかぶってしまいました。失礼。
    以下ごみ
    トカレフで、スライドストップがセーフティのもの、存在します。ただし、ハドソン産業製のガスブローバック・エアガンですが。
    Cz75

  7. こんな初心者にここまで丁寧な回答、ありがとうございます。
    実に良くわかりました。
    Cromer

  8. 細かいですが、>1.居眠り将軍さんの解説に補足。
    ・突撃銃(AssaultRifle)の使用弾薬は、短小弾薬(通常ライフル弾薬の小型化・発射薬減量タイプ)を使用します。
     対し、通常ライフル弾薬をそのまま使用する自働/半自動射撃が可能な歩兵用小銃の事を、
     機関小銃(MachineRifle)と言います。

    ・突撃銃、機関小銃ともに 通常は単発射撃を基本とし、立ったまま肩撃ちする事も考慮されます。
     しかしながら、自働射撃(フルオート)の事も考え、その銃床形体は、直銃床にする傾向にあります。
     対し、マシンガンは、A.自働射撃(フルオート)及び、B.伏射又は地上設置射撃 を基本とします。
     銃床形体もA.B.に向く事を考えたものとなります。

    蛇足、
    皆さん御存知の米軍・現制式小銃である”M16シリーズ”ですが、米軍制式(正式)呼称は、
    例えば”M16A2 Rifle”であります。 ”Assault”の言葉は付きませんです。
    難しいですね。 ”AssaultRifle”の用語は、未だ米軍正式用語には無いという事でしょう。

    以上 細かい事なんで、初心者さんは気にしないで下さい。

    軌跡の発動機?誉


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