ここの過去ログのNo.1000で同様な質問がありましたが、この時は回答が付かず、伝言板の方で回答がありました（伝言板過去ログNo.118）。

　映画『コマンドー』に登場した４連装ロケット・ランチャーはM202といいます。口径66mm×４連装で、使い捨て式対戦車ロケット・ランチャーとして知られるM72 LAWの４連装版みたいな代物です。
　映画では単純なロケット・ランチャーとして描かれてましたが、厳密には焼夷剤を充填したロケット弾を発射するロケット式火炎放射器のような代物です。また、映画では肩付けして撃ってましたが、基本的には車載で運用されるようです。

　ちなみに、ロシアにもRPO-Aという使い捨て式の携帯焼夷ロケット弾発射機があります。こちらは口径93mmの単発です。
ブラック・タロン

Ｍ２０２ロケット発射筒は軽量の６６ミリ４連装発射筒で、それは立姿、屈姿、伏姿で右肩に担ぎ照準し射撃するものである。この発射筒は1秒間に1発の割合で半自動的に1発から4発まで発射でき、4発セットの新しいクリップで、再度弾丸を装填することが出来る。
　戦場の第一線において、この火器の破壊力はＲＰＧの射撃位置を制圧する優れた武器である。近傍にいる敵の装甲車に命中すると、通常穿孔を開ける。Ｍ２０２Ａ１ロケット発射筒を射撃するための最も安定した姿勢は、立姿で保持された姿勢である。
性能緒元（抜粋）
重量（装弾）　２６，６ポンド（１２．１ｋｇ）
有効射距離
地域目標（集中射撃）：５００ｍ
点目標（静止、暴露車輛）：２００ｍ
孔目標：５０ｍ
ロケット弾頭の有効破裂半径：２０ｍ

米軍教範（１９７７年９月）「FM7-7　THE MECHANIZED INFANTRY PLATOON AND SQUAD」では、概ね上記のような説明がなされています。
はいどーも