確実な作動を求めるのも一因ですが、オートマチックの銃は、
銃身に余計なもの(ガスチューブなど)が付き、命中精度に影響を与えかねません。

また、軍のスナイパーライフルにボルトアクションが多いのは、
静かに装填、排莢ができると言う理由があります。
存在がばれると命取りになりかねない状況では、オートのボルト閉鎖音や
自動的に排莢されてあさっての方向に飛んでいく薬莢は
（ＰＳＧ−１は３メートルほど飛ぶそうな)
自分の存在や狙撃位置の情報を追跡者に与えてしまいます。
まぐまぐマグロ

補足）
＞自動的に排莢されてあさっての方向に飛んでいく薬莢は
ボルトアクションの場合は薬莢の回収も容易ですが、
草むらの中に飛んでいった薬莢の回収は困難です。
一刻を争う場合はなおさらです。
薬莢が見つかればそこが即、追跡開始ポイントになります。
まぐまぐマグロ

以前私がした質問ですが、聞きたいことは大体一緒ですので参考にどうぞ。

http://www.warbirds.jp/ansq/41/D2001463.html
紅葉饅頭

スナイピングという任務そのものにオートマティックライフルは不適という事ですね。良く分かりました、ありがとうございます。
ＰＳＧ−１の薬莢が３メートルほども飛ぶ事もあるとは驚きです！
薬莢の回収について言えば自衛隊みたいに薬莢受けを装着するとか。。。それでも音はどうにもならないですね。
SEELS隊員

　まぁそれでもガス圧利用式のライフルよりはPSG-1やMSG-90の方がまだ狙撃銃としては使えるといえるでしょうか（無論ボルト・アクションには劣ってしまうけど）。
　PSG-1やMSG-90は発射ガス圧を用いないディレード・ブローバック方式のため、ガス・ピストンの銃身に付属する余計なものがほとんどなく、狙撃銃に不可欠な要素の一つであるフリー・フローティング銃身になっています（これはPSG-1の原型銃であるＧ３シリーズ全般もそうなっている）。この点で他のガス圧利用式のライフルよりは良好な命中精度が期待できるといえます。
　ちなみに、PSG-1はロック・タイム（トリガーを引いてから撃発されるまでの僅かな時間差）を少しでも短くするためにハンマーの打撃力を若干割り引いているため、ボルトを音を立てないように静かに閉じると撃発不良（ハンマーの打撃力が弱いため撃針が弾の雷管を発火させるまでに至らない）が出る可能性があるそうです。この対策としてM16系のようにボルト・フォワードアシスト（ボルト強制閉鎖機構）が備えられており、音を立てないように静かにボルトを閉じてフォワードアシストで完全閉鎖させるという使い方が一応可能になっています。
ブラック・タロン