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2053 コルトM1911あるいはM1911A1について質問です。
もしも薬室内に装弾した状態で持ち歩くとしたら次のうちどの方法が1番安全でしょうか?

1.ハンマーをおろした状態
2.ハーフコック
3.ハンマーを起こしてサム・セーフティをかける

また、1.の場合ですがハンマーに衝撃を与えた場合(ハンマーを下にして床に落とすとか)発火するのでしょうか?
るーきー

  1. 軍制式仕様のM1991A1に限って言うなら、2でしょうか。
    ガバメント全般に関していうなら、シリーズ80からファイアリングピンブロック
    が追加されていますから、ハンマーダウン時に衝撃が加わっても発火しません。

    R

  2.  ちなみにコルト・ガバメント系を扱うとき、薬室に弾を入れずにハンマーを戻した状態をCondition 3、薬室に弾を入れたままハンマーを戻した状態をCondition 2、ハンマーを起こして手動セフティをオンにした状態(いわゆるコック&ロック)をCondition 1と呼びます。Condition 1はその状態(敵に対して速やかに即応できる)から最も緊迫した状況を表す俗語としても用いられるようです。(注:Condition 2とCondition 3はハーフ・コックではなく完全に戻す)
     なお、コルト・ガバメント(M1911A1)で薬室に弾を入れたままハンマーを戻す(Condition 2にする)場合、当然ながら今時のオートと違って自動デコッキング機能などないので、起こしたハンマーを指で押さえながらゆっくりトリガーを引いて戻してやることになります。刑事ドラマ等ではガバを使う刑事が気軽にやってますが、実銃で考えるとAFPBが付いてても結構コワいものがあるかも・・・

     ところで、安全機構の一つとして語られることの多いコルト・ガバメント系のハーフ・コックですが、実際は決して安全とは言えない状態と認識した方がよいようです(外部からの衝撃によってハンマーがハーフ・コック・ノッチから外れたりノッチが壊れたりして前進し撃針を打撃してしまう危険がある)。コルト・ガバメントのシリーズ80の場合、AFPBを備えているおかげで万一ハーフ・コックからハンマーが誤って前進したとしても撃発される危険は減少します。
     ちなみに、M1911A1の亜流であるトカレフの安全機構がハーフ・コックしかないといわれるのは、トカレフは薬室に装填したままハンマーを手動で戻そうとすると100%に近い確率で撃発されてしまうそうで(撃針の突き出し量が大きいためらしい)、さりとて手動セフティがないからコック&ロックにもできず、ハーフ・コックしか携帯時に選べるポジションがないのです。

     結局のところ、シリーズ80より前のAFPBを備えていないコルト・ガバメント系(M1911A1)を携行しようとする場合、薬室を空にした状態で携行するのが一番安全ということになるでしょうか(回答としては身も蓋もないけど・・・)
    ブラック・タロン

  3. 最初の質問に回答なら、>1.Rさんに同意です。

    次の質問>1.の場合ですがハンマーに衝撃を与えた場合(ハンマーを下にして床に落とすとか)発火するのでしょうか?

    に回答なら、ファイアリングピンブロックを持つシリーズ80だけでなく、オリジナルのM1911或いはM1911A1でも、
    ハンマーがオフ状態で落下したぐらいでは発火しないように出来ています。
    すなわち、ハンマーコッキングからの正規の打撃力でしか発火しない様に、長さが短めの慣性撃針が備わっているからです。
    早い話、撃針の前方部にスプリングが備わっており、このスプリング強さは銃が落下した程度の衝撃では
    撃針が前進出来ない様計算されています。


    対し、ハンマーコッキング状態から落下し、衝撃で万一ハンマーリリースしてしまったら、
    この時はファイアリングピンブロックを持たないオリジナルのM1911或いはM1911A1,シリーズ70は
    暴発の危険性が大ですね。

    >2.外部衝撃でも(銃を落下した場合でも人間が持つ高さ程度なら)、ハーフ・コックにしていれば、
    ハンマーが落ちてしまう事は基本的には無い事ですが、長年使用によるヘタリ、磨耗、ガタツキ 等で
    起きてしまう可能性は有りますね。 それは、その銃寿命とも言えます。

    軌跡の発動機?誉

  4. トカレフにおいても、短めの慣性撃針が備わっている事は同様ですので、意識して手動ハンマーリリースした程度では、
    撃針は弾の雷管を撃たない筈ですが・・・・・やっぱり中京製の粗悪品か!?

    〜?誉

  5. みなさんご回答ありがとうございます。
    個人的には1.だと思っていたのですが衝撃による暴発が心配でした。
    勉強になりました。

    そもそも、自称元CIAの映画俳優が主演作の中で日常的にM1911A1を装弾+コック&ロックの状態で持ち歩いていて危ないなあと思ったのが今回の疑問の始りでした。
    やっぱりプロって危険なんですね。(笑)

    るーきー

  6. >5
    ひょっとしたら、非常にゴミレスかもしれないですが、本の中でとあるアメリカ人に
    「装弾+コック&ロックで持ち歩いていたら、危なくないですか?」
    と質問したところ
    「トリガーを引いただけで弾が出なかったら、俺の身が危ないだろう」
    との答えが返って来ていました。

    日本人とアメリカ人の意識の差だなぁ、と。
    それだけです(汗
    Sparrow

  7. >4
     2で書いたトカレフの撃針の話はGun誌HPの実銃板で聞いた話なんですが、過去ログがどこにあるか探し切れてないので裏が取れません(苦笑)

    >5
     その俳優ってスティーブン・セガールでしょうか?(笑)
     近年のハリウッド映画でいつもガバを使っている俳優といったらこの人ですね。
     以上ゴミでした・・・
    ブラック・タロン

  8. ホルスターの形態にもよるのではないでしょうか?

    コック&ロックで携帯することを前提としたホルスターはハンマーとFピンの間(ス
    ライド後端)にストラップがかかるような構造になっていて携帯中不意にハンマーがリリースされてもストラップがハンマーの前進を抑止するようになっています。
    そういったホルスターを使用していればコック&ロックでシングルアクションオー
    トを携帯することも十分実用の範囲ではないかと思います。

    コック&ロックが前提でない軍用やコック&ロックが前提でも厳格な安全規定の下
    短時間だけの運用にとどまるコンペティション用ホルスターはこの限りではありま
    せんが。
    ボルカニック


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