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韓国の軍事掲示板に、黄海で起きた北朝鮮による韓国警備艇撃沈事件に関して以下のような書き込みがありました。 「ウリナラ警備艇に搭載されていたイギリス製57mm速射砲は、弾がつながって見えるほど連射が早く、赤外線センサーが砲弾の熱を探知して弾道追跡し、リアルタイムで射撃を修正するFCSが搭載されているので100発100中だ、それに比べて北朝鮮の船は手動で砲を回している、哀れ。結局、最初の1発が致命傷になっただけで、それ以降はウリナラの警備艇が一方的に攻撃していたのであれが無ければ勝っていた!」 と言うような内容でした。 この100発100中の「イギリス製57mm速射砲」ってなんだかご存知の方いますか? 資料とかのURLも分かれば教えてください。お願いします。 よろ〜 |
- ちょっと調べて見ましたが、韓国海軍の警備艇クラスが搭載している機関砲は20mmから40mmクラスの機関砲で、57mm速射砲を装備している様な艦艇がそもそも見当たりません、ひょっとしたら装備していそうなミサイル艇が何杯かいるんですが、それは戦闘に参加していないのと、手元の資料にスペックが見当たらないのでなんともいえません。
で、黄海で交戦した韓国警備艇のシー・ドルフィン級は20mmバルカン機関砲と30mm連装か40mm級の機関砲を搭載しています、20mmバルカン砲は米国製、30mm連装はスイスのエリコン社製ですが、英国でも採用されていたかと思います、40mm機関砲はボフォースかブレダのいずれかで元は一緒なものです、照準はいずれも砲側でもOKの有人砲塔ですが、FCSで遠隔制御が可能な可能性はあります、ただ、シー・ドルフィン級の写真を見る限りではそう言ったものは見当たりませんが。
ちなみに、57mm級の艦載速射砲はスウェーデンとロシアが開発していますがそのいずれも韓国海軍が装備していると言う話は聞きません、北朝鮮海軍は57mm級の艦載砲を装備しています、但し旧式の砲側照準が主のタイプです。
で、書き込みの内容から推察するに幾つかの話がごっちゃになって伝わっているだけの与太話の類と考えていいでしょう、確かに韓国海軍の警備艇の反撃はかなり熾烈だったとの話も漏れ伝えては来ていますが、そもそもの砲の話からしてあやふやなのではお話の信憑性を疑われても仕方が無いと考えていいかと思います。
資料ですが、主に世界の艦船バックナンバーのうち2002年9月号と2001年9月号、それと艦載兵器ハンドブック等の記事で調べました、ウエブよりわかりやすいもので。
ooi
- どうやら、話し半分みたいですね。
「57mmクラスでそんなバリバリ連射できる砲なんてあるんかいな?」
と思って調べたんですが、それらしき57mm砲って出てこないんですよねー。
「常識的に40mmちゃうんかいな?」
と思っていたんですが、赤外線のFCSは、海保が公開した不審船を銃撃した時の赤外線モニタの映像覚えてます? あれに触発されていつのまにか採用(?)された機能(爆)ではないかと思います。
私も同型の写真見たんですが、思いっきり有人砲塔でそんなセンサーらしきものはなかったです。
よろ〜
- 発射速度の比較で言えば57mm自動砲(120rpm〜220rpm)は40mm機関砲(120rpm〜330rpm)クラスの発射速度はあります、とは言えそんな速度で連射していたらあっと言う間に弾が無くなるでしょうが。
20mmシーバルカンが概ね750rpm〜1500rpmですが、一応57mmクラスの砲はバリバリ連射可能と言っていいかと思います、イギリス製のは無いですけど(^^;
で、赤外線のFCSですけど、海保のものは暗視TVの遠隔操作可能なFCSでどっかに光学照準用カメラのマウントがあるはずなんですがそれが見当たらないんですよね、それが無いって事は元からそんな物は無い訳で(後付けしてるかも知らんですがね、出来ない事は無いので)、とは言え、大した物ではなくてロックオンした対象を追尾するだけの物だと思うんですけどね、砲側にもスタビライザー要るけど、それは無論ついてるだろうし。
ooi