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連続して質問して大変申し訳ないのですが、無理を言って質問させていただきます。ショットガンは、なぜ銃口から散弾が散らばるのですか。銃身の中では、どんな動き方をしているのですか。どうかお願いします。 ふくろう |
- >ショットガンの銃身内での散弾
ショットシェル(散弾の薬莢)には散弾と一緒にワッズと呼ばれるプラスチックやコルクの栓状のものが詰められており、撃発された散弾はワッズに押されて銃身内を進んでいきます。よって、銃身内の散弾は密集した状態になっていると思われます。
>散弾のパターン(散らばり)について
ショットガンの銃口部にはチョークと呼ばれる内径絞りが設けられており、散弾のパターンをコントロールできるようになっています。基本的に銃口に行くに従って細くなっており、チョークが強い(=内径が細い)と散弾は遅く散らばり、逆にチョークが弱い(=内径が太い)と早く散らばります。
チョークの強弱は用途(狩猟対象、クレー射撃の種目等)によって適合するものを選ぶ必要があります。一般的に上下/左右2連式の場合はそれぞれの銃身に弱いチョークと強いチョークを振り分けています。銃によってはチョークを付け替えられる(銃身内にチョークとなる金属管をねじ込む)ものもあります。自動式やスライド・アクション式では可動式のチョークを備えているものが多く、銃身下部先端にチョークを調整するダイヤルがあります。
散弾のパターン形成については不勉強な点も多いので、他の方(特にショットガン所持経験者)のフォローを願います(;^_^A(苦笑)
ブラック・タロン
- どうもありがとうございます。
ふくろう
- 私ゃショットガンは持ってませんが。恐らくこういう事ではないかと。
ワッズに直接押される散弾は一番後ろの何個かだけで、それより前方(銃口寄り)の散弾はすぐ後ろの散弾に押されるわけですよね。後ろの散弾から押される力は散弾同志の接点の法線方向に働くと考えられます。
その一方で散弾は銃身方向にまっすぐ整列しているわけではありませんから、接点の法線は銃身の軸線と一致するとは限りません。それに一対一で接しているわけでもありませんから、実際には複数の散弾に押された力の合力がかかっていると思うべきでしょう。
つまり大部分の散弾は斜め方向の力がかかった状態で前進して銃口から押し出されるわけです。それで銃身による支えが無くなると散らばり始めるのでしょう。
あと想像ですが、何かの拍子で散弾に妙なスピンがかかると、空力的にカーブすることもあるかもしれません。近頃の散弾実包はワッズカップを使っていることも多いので、あんまりスピンしそうにないですけど。
チョークは散弾をある程度整列させ、斜め方向の力を押さえ込む効果があって、パターンを小さくする方向になるのだと思います。
石垣
- 良くわかりました。どうもありがとうございます。
ふくろう