2018 |
21世紀において、特殊武器の観点からみればNBC兵器の次に来る新しい概念の兵器は何でしょうか? やはり電磁波兵器やサイバー兵器(ハッカー)でしょうか? 推測でしか語れないとは思いますが、皆さんのご意見をお聞かせ下さい。 バル |
- 「特殊武器」という概念がよくわかりませんが、
「新しい概念の兵器」というと、
電磁波兵器、向精神ガスのような非殺傷兵器(non lethal weapon)、
プレデター、グローバルホークなどの無人化兵器
(無人戦闘車両、市街専用の手のひらほどのマイクロUAVなど開発中)、
レーザーや電子ビームなどの直接エネルギー兵器(direct energy weapon)
といったものがあるのではないでしょうか。
ポトマック
- スターウォーズのようには行かないとしても、レーザー銃が開発されているというのを聞いたことがあります。
さかな
- ここの過去ログでも書いたことがありますが、高エネルギー指向系の兵器についてはアメリカがイスラエルと共同でTHELと呼ばれる地上配備型レーザー兵器の開発を行っています。2000年6月に行われた迎撃実験ではカチューシャ・ロケット砲弾の撃破に成功したそうで、移動型THELの開発も検討されているそうです。ただ、イスラエルはレバノン撤退後はTHELを最優先課題とはしていないそうですが・・・
ブラック・タロン
- 本題と少しずれるが、兵器運用のための補給・兵站のシステムが今後、かなり変化していくのではないかな。今回のイラク戦争で米軍はジャスト・イン・タイム方式の兵站システムを導入しているという。
湾岸戦争のとき巨大なデポを設けたが、戦争が終わって不要になった物資の全てを本国に持って帰ることができず、現地の市場に出回ることになってしまったので、そういう無駄を避けるためコンビニエンス・ストアのような在庫を最小限にすることを狙っているもの。ただし、今回の作戦では必ずしもうまくいっていないという情報もあり。
それから恒久的な基地を使わずとも、内陸に十分な作戦支援能力のある即席の基地を設営できる輸送・建設システムとか。現地に運んで幾つか組み合わせれば自動的に基地として機能し始めるロボット・コンテナ(?)なんてできるんではなかろうか・・
アリエフ
- 補給については、今回画期的なシステムが運用されているようですね。
湾岸戦争の時に、行く先不明の物資が山のように積み上げられて
Iron Mountainと呼ばれるほどだったのですが、
今回用いられているシステムは、
各コンテナに、GPSを内蔵した小型発信器が取り付けられていて、
コンテナの内容、位置を発信して何がどこにあるのか
把握しやすくしているようです。
ただ、発信器自体が故障することも多く、
必ずしももくろみ通りには機能していないようですが。
ポトマック