電子レンジの出力を1、マイクロウェーブ爆弾の出力を60億して、後者による100万分の1秒の照射によるエネルギーは、前者を60秒間作動させた場合の約100倍となる。
しかし、電子レンジはマグネトロンから放出されたマイクロウェーブを庫内の金属板で反射させることによって、ターンテーブル上の食物に四方八方から照射されるようにし、食物に含まれている水分を沸騰させて加熱させる仕組み。
マイクロウェーブ爆弾の仕組みに関する情報はまだ少ないようだが、電子レンジの様にマイクロウェーブが人体に四方八方から照射されるわけではない。そうなるとマイクロウェーブ爆弾を抱きかかえているとか、ごく非常に近いところにいるような状況でなければ、爆弾からのマイクロウェーブで人体に降りかかる分の出力は、上に計算した電子レンジ60秒間の100倍を大きく下回ることになる。
開放された空間の中に電子レンジのマグネトロンを吊るし四方八方にマイクロウェーブが照射されるようにしておいて、真下に食物を置いた場合、60秒間作動させて果たしてどれ位食物の温度が上昇するのか？試してみればわかると思う。
アリエフ

お答えいただき感謝します。電子レンジの仕組み、勉強になりました。人体には無害のようですね。以後もよろしくお願いします。
k

ただ、よくわからないのが、仮に電子レンジ60秒間作動させた場合（御飯の温め程度かな）と同じ熱量が100万分の1秒だけ人体に降りかかった場合の高周波加熱効果がどうなるのかということ。
熱量すなわちエネルギー量が同じだから、人体の一部にでもそれだけの熱が降りかかったら火傷はしないまでも影響が出てしまうのではないかという疑問が生じる。
マイクロウェーブが照射物内部の水分子を振動させることによって加熱するわけだが、100万分の1秒という超短時間の場合、加熱効果は現れるのかという問題かも。
私も物理学には疎いので、どなたか原理的にわかる方いらっしゃいませんでしょうか？
アリエフ

　波長わからんと無害かどうかわからんでしょう。波長が分かっても電磁波でしょ。
それも建物の中の電子機器を破壊できる透過力が高いやつ？。それとも電力線から
回り込むのか？　ガンマ線？　X線？。スペクトルの分布は？　放射線の人体に対
する影響自体まだ分かっていないから。　無害なんて、信じないよ。

TTL

有効範囲は、２ｋｍ程度のようです。
ｋ

無害かどうかと言う話は別にして
電磁波の類（レーザーを除く）は距離の2乗か3乗に反比例して急激に減衰します。だから単純に出力だけで論じる事に意味はないと思います。

＞４、マイクロ波といってるのでそれが本当なら波長はほぼ特定できますね。
少なくとも赤外線より波長は大きく、エネルギーレベルは低いはずです。
でこの波長域の電磁波を放射線と言っていいのかは判断しかねます。
イージス艦のレーダー波も長時間浴びると健康に良くないそうですから身体に
良いわけはないでしょうけど、エネルギー総量はよほど至近距離にいないかぎり
大した量にならないと思われるので、大した影響はないと思います。

でマイクロ波発生のエネルギー源は火薬と思うのですが、電子機器を焼くほどの
ＥＭＰを、ミサイルの弾頭程度の火薬で発生させる事は実際に可能なんでしょうか？
taka

＞６
＞距離の2乗か3乗に反比例して急激に減衰

２乗に反比例です。３乗じゃありません。
放射源を中心とする球面を仮定して、その全面に均等にエネルギーが到達するとすると、球の半径（距離）が大きいほど表面積が広くなるので、単位面積あたりのエネルギー密度は下がります。球の表面積は半径の２乗の４π倍なので、距離の２乗に反比例するのです。
ただこれは均等に放射される場合の話で、指向性を持たせた場合はその限りではありません。レーザーやメーザーは普通は指向性が極端に強いビームで利用するので減衰しにくいわけですが、拡散させる事もできます。ですからとりたてて「レーザーを除く」理由はあまりありません。

あんまりお題と関係なくてすいません。
仮に電子レンジと同じ周波数だとすると、100万分の1秒の波数は2450位ですが、それで水分子が充分に揺すぶられるかどうかですね。そもそも人体のなにかと共振する周波数かどうか。
石垣

私の実体験として、ＯＰＳ−１８の空中線整備中に、いきなり送信されたことがあります。しかし、その後子供もできましたし、１０年以上経過した現在でも異常はおきていませんので、１世代に関して言えばほぼ影響はないのでは？と思えます。
ただし、これが２０年・３０年のスパンで考えた場合、あるいは子供・孫の世代に影響が全く無いか、という事になりますと、断言できる人は誰もいないのではないのでしょうか。

＞また数秒間、同出力のマイクロウェーブを照射した場合、人体は燃えますか？　燃えはしないと思います。電子レンジで２０分くらい加温した肉まんのように、ミイラ化するだけです。もともと、「水分子の運動摩擦による加温」ですから、水分が蒸発して終わだと思いますよ。
水を入れていないカップヌードルを電子レンジに入れても、暖かくならないのと同じです。　
元むらくも乗員

ミイラ化というのは死亡する事だと判断してよいのでしょうか？水分を補給すれば復活・・・なんてことはないですよね。
K

＞9
ミイラ化するほど水分を失ったのなら、もうとっくに脱水症状で死んでいますよ。
しかし、数秒の間にミイラ化するほど水分が蒸発したのなら、その水蒸気で人体が破裂しないでしょうか？
きっど

＞しかし、その後子供もできましたし

比較的強い電磁波にさらされる条件の多い職業の方の子供には、女の子が多いという噂もまことしやかに囁かれていますね(笑)。

ガンヘッド507

＞９　きっど様。
たしかに、生卵を電子レンジで加熱した場合と同様に爆発しそうですね。
「破裂しなければミイラ化」、ということで御容赦ください　m(--)m
＞１１　ガンヘッド５０７様。
はい。私のところも女でした（笑）。

ついでに、もう一つ体験談を。
柱島泊地停泊中にＯＰＳ−１１の送信試験を行ったところ、空中線アレイに止まっていたと思われる鴎が１羽蒸し焼き状態で甲板に落下したそうです（１分隊からの連絡）。
電磁波の影響なのか、感電したのかはわかりませんでしたが、「レーダーって怖いんだなぁ」と思った瞬間でした。
元むらくも乗員

＞鴎が１羽蒸し焼き
怖っ･･･、レーダーでポップコーンが出来るわけですね。
そういえば米陸軍で暴徒鎮圧用の非殺傷兵器として、強力な電磁波を発生させる装置をハンヴィーに搭載した車両を開発中とかの話を聞いたことがあります。
非殺傷兵器といっても長時間曝露されますので電磁波爆弾よりもこちらのほうが人体に対しては危険ですね。
ガンヘッド507

皆様、様々なお答えを頂きありがとうございます。強力な電磁波をまともに浴びても死にはしないだろう、ということで納得できました。ありがとうございました。
k