QQCCMMVVGGTT
1976 イラク征伐に向かう軍用トラックの延々たる車列(場所は不明?)の映像を見て、
「RPGの一発でも喰らうとエライことになるな〜」と思ったので調べましたら
「フォース」で輸送車をロケット弾から守る米軍:
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20020826301.html
との、昨年8月22日の記事を目にしました。
1)この「フォース」について、原理や現状など、わかりやすく教えてください。
2)今回は「フォース」を含め、補給コンボイを護る装備などあるのでしょうか。
3)もし何もないならば、トラックでの補給は簡単に妨害されませんでしょうか。
豪腕少年タイフーン

  1. >この「フォース」について、原理や現状など、わかりやすく教えてください。
     AnsQ車両753番を参照下さい。
    ooi

  2. フォースの加護があろうと辻だろうと、延々続くトラックの弾列が攻撃に弱いのは明らかです。
    だから道路の両側に警戒部隊を置いて、イラク軍の残敵を掃討したりする。
    そういった当然の措置を取らずに敵中に無防備なトラックを行進させるような司令官がいたら、
    無能の誹りを免れないでしょう。
    便利少尉

  3. >ooiさま。全くマンマの回答を教えて頂き、誠にありがとうございました。
    一応、検索したのですが、キーワードがへたくそで、全く気がつきませんでした。誠に、お恥ずかしい限りで、深く反省いたしております。

    ところで、バクダッドまで何百キロもの補給路は、対RPG防御をするだけで、人口密集地帯の両側1kmづつの安全を確保しなければならないなら、かなり難しいと存じております。

    砂漠なら、エアカバーで何とかなると思いますが、補給トラックがRMAのご利益に授かっているのは、Battlefield Combat Identification Systemぐらいなのでしょうか?

    今、イラクに攻め込んでいる軍用車両の側面や後部に装着されている洗濯板状のパネルによって、補給トラックの動きを全て探知されているのかと存じております。
    画像掲示板に、ABCのサイトからバナーを取り出して、その洗濯板の写真をアップしました。何卒ご教授のほど、お願い申し上げます。
    豪腕少年タイフーン

  4. BCISはミリ波を用いたレーザー照準器(FCS)と統合されたIFFシステムです。
    この簾(光学式IFF)とはまた趣旨が違います。

    sorya

  5. もうちょっとフォローすると、今回の第2次湾岸紛争での米陸軍の侵攻っぷりは無人の野を進むが如くです。そうじゃなければ1日にして400kmも移動できません。(多分に世界新記録(ちょっと微妙)) これは何を意味するのかというと、前方警戒なしで進める。もっと具体的に言うと、前方警戒をしながら進まずとも大丈夫な状態であるから(守りが手薄、UAV等で常に監視)であるです。なお、西ルートを疾走する米陸軍は補給トラック(タンカーも含む)は幹線道路を、戦闘車両(装軌)は路外を走行しています。当然指揮通信車(ヘッジホッグ)も一緒に路外を走っています。
    sorya

  6. soryaさま、じきじきのとても詳しいご解説を頂き、誠に有り難うございました。

    あの「簾」は光学式IFFでしたか。衛星からも識別できると聞いたので、BCISやSADLとかEPLRSとかよばれている、何らかの統合コンバットIDのセンサーの一部かなとも思ったのですが、この「簾」はどこにも載っていなくて悩んでいました。

    つまり、車両の低視認性を犠牲にしても、遠距離から光学的にIFFが可能にするための、着脱式(?)のパネル(かなりローテク?)と理解してよろしいのでしょうか?

    前回の湾岸戦争でも同士撃ちが多かったそうですが、先のアナコンダ作戦では同士討ちが大きな問題となったそうです。その原因は、長距離飛行による疲労や訓練不足に加えて、昔より精密な近接支援を要求されるようになって、同士討ちになったそうです。近着のプロシーディング誌3月号:
    http://www.usni.org/Proceedings/PROcurrentoc.htm
    にも、空軍機からの同士撃ちに関する論文が2+1つも載っていました。

    今回のイラク征伐では、RMAの成果により、戦場における数多くの車両のすべての位置の把握とIFFがなされているのかと想像していたのですが、光学式IFF(全く原理がわかりませんが、昔の特別な塗装が進化したものでしょうか)に頼っているとすると、BCISなどを活用した、本当に統合されたCASなどは、まだ完全に実用化されていないのでしょうか。でも、この光学式IFFのおかげで、少なくとも、タンカーや弾薬輸送車が、後ろから味方に撃たれずには済みそうだと思っております。

    前のスレッドを含めて、soryaさまの詳しいご解説に、深く感謝いたしております。
    豪腕少年タイフーン

  7. あの「簾」について、少しわかったことを報告いたします。

    近着のTIME誌:
    http://www.time.com/time/covers/1101030331/story.html
    に、米軍のHIGH-TECH BRUTRE FORCEの一つとして、「ID panel: Shows as a "cold spot" in other U.S. tanks' thermal imaging, preventing friendly fire」と紹介されておりました。しかし、このパネルの制式名称すらわかりません。

    なお、テレビで放映されている赤外線映像には、なにも写っていませんが、たぶん、赤外線を利用したAN/GSQ-187 Improved Remote Battlefield Sensor System (IREMBASS)などによって、光学式IFFになるのだと思います。衛星からでも、どれだけみえるのかは、わかりませんでした(ようするに、冷やしたパネルなのでしょうね)。3月25日にバスラ郊外で英軍のチャレンジャー2が同士討ちをしましたが、英軍もこのID panelを使っているのかどうかも、わかりません。

    ともかく、ミリ波のBCIS(Battlefield Combat Identification System)や、 UHFのEPLRS(Enhanced Position Location Reportiong System)とは、無関係みたいです。

    世界で一番デジタル化が進んでいるとの噂の第4歩兵師団:
    http://www.hood.army.mil/4id/
    も、このID panelにたよるのか、BCISだけを活用するのか、興味があります。
    豪腕少年タイフーン

  8. 自己レスを続けて申し訳ございません。あの「簾」について、やっとわかりましたので、報告させて頂きます。

    名称は「Combat Identificaion Panels (CIP) QUICK FIX」で、ブラインド状のアルミ板のパネルにサーマルテープを貼り付けて、赤外線暗視装置から黒くぬけて見えるようにした、同士討ち防止の敵味方識別パネルだそうです。

    敵方も、赤外線暗視装置を使っているとヤブヘビだそうですので、すぐに取り外せるそうです。ところで、秋葉原でヒートシンクのとなりにサーマルテープが売っていますが、もし同じ使い方ができるなら、なぜイラクも同じパネルを用意しておかなかったのか不思議です。

    検索すると、いっぱい出てきましたので、単に私がなにも知らなかっただけのようですが、the Center for Army Lessons Learnedのコンテンツ:

    http://call.army.mil/products/user-gui/95-3/95-3toc.htm

    NO. 95-3 User's Guide: Combat Identification Quick Fix Devices に詳しくのっておりました。

    何度もお騒がせして申し訳ございませんでした。これでもう、あの「簾」を見ても気にならなくなりました。
    豪腕少年タイフーン


Back