1965 |
1959の話題に関連するのですが、便乗にしても脱線気味ですので改めて質問させて頂きます。ある戦争映画の中で兵士がホールド・オープンのM1ガーランドに弾薬を装填していたのですが、ハンドルを後ろから叩いて無理やりボルトを前進させていました。ボルト・リリース・ボタンが特に見当たらなかったので、ボルト・ストップの解除方法はハンドルを少し引いてするのが普通だと思うんですが。 これは正しいのでしょうか? 欲張りですみませんが、Gew43にボルト・ストップ(キャッチ)はあるでしょうか? 質問者 |
- ”Gew43”は、最終弾を撃ち尽くしてもボルトが自動ホールドオープンするメカはありませんが、
マニュアルで後方ロック(ホールドオープン)は可能です。
つまり、コッキングレバー根元にボルトストップが備わっています。
(正確には、Bolt carrier lock ボルトキャリアごとロックします)
ジャムした場合の薬莢排除、マガジン不具合時の上部からの弾薬装填、クリーニング 等の為でしょう。
但し、戦時省略が進んだものなのか、この部品が備わっていない”Gew43”も見受けられるそうです。
”M1ガーランド”については、小生薄学な為はっきりとしませんが、詳しい方が多々居られると思いますので、
フォローを心待ちしましょう。
軌跡の発動機?誉
- M1ライフル(ガーランド)の排莢口左側面後部にボタンがあります。正確な名称や機能は忘れてしまったのですが、ボルト・オープン状態でこのボタンを指で押さえながら排莢口に弾薬クリップを装填するようになっていたはずです。
ちなみに、クリップを押し込むとボルトは自動的に閉じてしまうため、装填する手を離すタイミングを誤ると親指を挟まれることがままあったと聞きます。
ブラック・タロン
- >2 ご指摘のボタンは「クリップ・ストップ・レバー」と云い、マガジン内の弾薬を排出する為のものです。
ガーランドは着脱式のマガジンでは無い為、こんな部品が必要になったのでしょうね。
ガーランドにはボルトストップはありません。マガジンフォロアにボルトが当たって止まるだけです。
弾薬を装填する時は、右手でクリップを摘んで小指の付根辺りでハンドル部を押し下げながらクリップを押し込みます。
モデルガンでやってみても難しい操作で、ブラック・タロンさんの言われる様に親指を挟む危険性はかなり高いです!
…この様な構造ですので、ご質問のハンドルを叩く様な操作は装填不良を強引に動かしているだけだと思います。
ちなみにM14は左側面にマガジンで作動するボルトストップを備えていますが、解除操作が「押す」のでは無くて「起こす」向きで、レバーも小さく、マガジン交換後にこれを指先で解除するのは困難だと思います。(リコイルスプリングの強いテンションが掛かっている為。)
papanambu
- >1 手許の無可動G43を確認したところマガジンで作動する独立したボルトストップがありました。
マガジン後面が凸断面状をしており、ここを上下するマガジンフォロア後部の突起部がボルトストップを押し上げます。
但しこれを外部から解除する事はできませんので、マガジン交換後にボルトハンドルを引いて解除する必要があります。
papanambu
- 自動で閉まってしまうんですか……戦場の混乱の中ではやりたくない作業ですね。
papanambuさんのおっしゃるマガジンフォロアというのはガーランドではフロアーロッドに当たる部品でしょうか?
質問者
- >3 ごめんなさい!分解して良〜く見てみたら「マガジンフォロアにボルトが当たって止まる」と云うのは間違いでした。
「ロッドキャッチ」と云う部品があって、これがオペレーティングロッド(ボルトハンドル)をキャッチします。
但しこの「ロッドキャッチ」も外部から解除はできませんし、弾薬を押し込み始めた段階で解除されてしまいます。
ですが弾薬の押し込み中はクリップがボルトの前進を阻害していますので、押し込み終わった瞬間に最上部のカートをボルトが装填し始めます。
しかしその時にはまだその動き始めたカートの上には親指が…(怖いよ〜!)
以上ですが、オリジナルの取説を持っておりませんので、上記部品名称はモデルガンのパーツリストにおける名称です。。。
papanambu
- なるほど。もしかしたらその動作による負傷兵もいたかもしれませんね(アパム伍長あたりが)。皆さんの説明と、手もとにあるすごくアバウトなM1構造図とを照らし合わせてみて納得がいきました。各種図解本で調べたりはするのですが、ガス作動機構や閉鎖機構に偏っていまして、どうにもそういう目に見える作動というものは省かれていて困ります。
皆さんご親切にありがとうございました!
質問者
- >もしかしたらその動作による負傷兵もいたかもしれませんね
ブラックタロンさんが言われるように、少なからず実例が存在するという話を聞いたことがあります。
SAW
- >4.papanambuさん マガジンで作動する独立したボルトストップがありました。
これは勉強になりました。 私の知識不足を訂正頂き有り難う御座います。
それでは、”Gew43”の分解図を紹介します。
http://www.espeholt.subnet.dk/410538.htm
この分解図にて、パーツリスト最下段に確かに
”Bolt catch - activated by the magazine (Kammerfang:チャンバーキャッチ)”と表記されていますが、
マガジンフォロワーにより作動する”独立したボルトストップ”該当部品がどれの事か解りません。
御教示頂ければうれしく思います。
解説文中、”*Note: if you have a late Walther gun, there may not be a hold open catch. ”
の文が気になりますが!!
私が解説した部品は、No.31 ”Bolt hold open”です。
>7.M1構造図
http://www.urban-armory.com/diagrams/m1garand.htm
>2.排莢口左側面後部にボタンがあります。正確な名称
No.9 ”Clip Latch”
>6.オペレーティングロッド(ボルトハンドル)をキャッチ・・・・OKですね。
No.31 ”Oprating Rod Catch”
以上 失礼しました。
〜?誉
- 貴重なG43の分解図のご紹介をありがとうございます。初めて見ました!感謝致します。
…しかしこの分解図には私の言うボルトキャッチは載っていない様です。
機関部の写真も下からなので写っていないですね。
丁度マガジンキャッチの真上辺りに小さな部品が付いているんですが。。。
私の画像が添付できればご理解頂けるんでしょうけど…
ところで私のGew43の刻印を確認しました。「K43 ac 45 4649d」ですので最後期のワルサー製の様です。
papanambu
- 詳細な分解図、更にありがとうございます。
質問者
- >10.papanambu さん ボルトキャッチは載っていない〜「K43ac45 4649d」ですので最後期のワルサー製の様です
ご返事頂き有り難う御座います。 ac=ワルサー社 1945年製を御理解しているのはさすがですね。
ガンの世界も奥深いもですね。
〜?誉
- 補足。
papanambuさんの所有銃・刻印は、K43ですね。 つまりカービン Kar43 の事です。
実は、”ゲベール G43” と”カービン Kar43” との相違点の一つが、
このボルトキャッチの有無の差ではないか!! との説がある事を付け加えます。
(そう言う研究家も居る)真実は??
〜?誉
- 面白いサイトを見つけました。研究熱心/詳しい方がいるものですね!
http://feldbluse.infoseek.livedoor.com/a-041.html
papanambu