1952 |
漠然とした質問で申し訳ないのですが、通常の歩兵のヘルメットで、どのくらいの距離から、どのくらいの弾からガードできるのですか。 ラバウル |
- 昭和57年発行の別冊Gun Part2 P187によると、イスラエル製ヘルメットは9mm×19を13mの距離から撃ち込んで貫通しない性能です。
このヘルメットは、ケブラーを25〜28枚接着剤で貼り合わせて有ります。
自衛隊の88式鉄帽と同じくらいの厚さですから、似たような性能と思います。
ただし、首の骨はもちませんよ。 たぶん・・・
KOBA−P
- よく有る質問に「小銃弾がブスブス貫通するのだから役に立たない」というのが在りますが、
拳銃弾は砲弾の破片を近似的に代替する為のものです。
にも。
- 拳銃弾を使っているのは、砲弾の破片を近似的に代替する為です。
↑
- ありがとうございます。
ラバウル
- >>にも。氏
>拳銃弾は砲弾の破片を近似的に代替する為のものです。
これ、良く判らない。
というのはね、それこそ昔から1.1grとかのFSP(Fragment Simulating Projectile/模擬破片弾)を用いた試験「も」していまして、拳銃弾をもって破片に対する耐性を代替するような試験は余程変な国ではない限りありえないのです。
なお、FSPを用いた試験は時代を遡ればWWII時代から、国を言えば西側どころか東側ですら実施(形状がまったく違いますが)されています。
sorya
- やっぱりそうでしたか。以前からgun雑誌等に於てこの手の防護具の耐性を診るのに拳銃弾を使っているのを訝しく思っていて、破片の代替なのだろうと推測して済ませていたのですが。
メディアは何で拳銃弾を使うのでしょうか
にも。
- 最後の一行は余計か。でも民間で模擬破片弾も入手出来るか
にも。
- 申し訳ありませんが、便乗質問させていただけないでしょうか。
最近のヘルメットは軍用、警察用に限らず、ストラップに「チンカップ」(スト
ラップを2本組み合わせたものと、プラスチック製の固形状のものがあります)
がついている事が多いようですが、これは、ヘルメットの装着具合をよりしっかり
させるためだけのものなのでしょうか?
これは私の推測なのですが、もし、装着しているヘルメットに破片や銃弾を受け
た際に、ストラップが首にかかっているとその衝撃で紐が引っ張られ、首の骨を
折ってしまうでしょうから、それを防ぐため、紐がアゴの位置を通るようにして、衝撃がアゴの方へ行くようにした(もしアゴの骨が折れても致命傷にはならない)…のではないですよね、多分。
瓶
- >>にも。氏
それが国内のものなのか、それとも海外のものなのかが良くわからないのだけど、たまにGun's&Ammo.誌にFSPの事が載ってたりしますよ。もっとも、民間向けの雑誌になるとmil.用途よりもenf.用途の記事のほうが需要があるため、FSPを用いた試験のような読者ウケが悪い真面目な記事は敬遠される可能性は否定できません。国内に関しては、、、FSPすら知らない人が殆どなんでない?NIJ-STDは知っていても、MIL-STDなんか調べる事もせんでしょ?(笑)
sorya
- >>sorya さま >それが国内のものなのか、それとも海外のものなのかが良くわからないのだけど
国内のいわゆるガン雑誌、直接には別冊gun誌です、薄くて須磨粗。
別冊gun誌part1で「ヘルメットは22LRでもスポスポ抜ける」みたいな記事を載せて指摘されたらしくpart2ではライフル弾を鉄板に弾かせて跳弾させそれをヘルメットに当てていました、そのようなリアリティがある試験と一緒に拳銃弾を使っていたので勘違いした次第です。
にも。
- 別冊gun誌はじめガン雑誌には御世話になっているのに、こういう書き方は無いですね。すみません
にも。
- >>にも。氏
和雑誌でしたか。うーん。まぁ、彼等(ライター及び編集者)は少なくとも軍事におけるプロではないので、もしFSPを用いた試験結果を書き上げるにしても、誰一人FSPを用いた試験の意義を判らないまま、MIL-STDに基づいた結果だけを載せてしまうだけに留まるかもしれません。結局誰もその内容の意味するところをわからない状態で終わるかもね。これ、一応好意的な解釈による意見だけど(笑)
残念なことに、我が社の人間であってもFSPによる試験の意義を判らない人がそれこそ腐る程居ましてですね(終末弾道の専門家以前に、そういう分野の基礎知識すらない連中が多いのだな)、FSPの試験結果と実際の対破片(調整破片も含む)性能が同一であると言う、まことにもっておめーらアホちゃう?ってな自称プロな方が居られまするよ。面白いことに、そういう事を言う人間に限って、その試験の大元である当該MIL-STDの前文を全く読まずに、試験手段のみ脳内にコピーしちゃってる工学的にも科学的にも知識が足りない人がそれに該当しちゃったりします。もしかしたら誉氏なんかそういう人をたくさん見てきたにちげぇねぇと思うんだけど(ごめんよ、勝手に名前を出して)
ま。それはそれとして、FSPの試験に関するMIL-STDの前文を私の脳内で再現すると、こうなります(意訳になるけどすまんね)。「FSPを用いた試験結果は実際の破片防護性能と等価ではない。何故ならば、自然破片はあらゆる大きさ・速度で放出されるため同一基準を持って耐弾性能を計れないのである。そのため、FSPは対破片防護構造及び材料の[相対評価]、つまりはスクリーニングテストに用いられる。実際の装備品に適用する場合、FSPを用いて有用な材料及び構造を探し出した後、対象脅威の実破片を用いて、実際の対破片防護性能を検証する必要がある。但し、対FSP性能−対実破片性能のデータベースを持っているのであれば、FSP試験結果を持って、対実破片性能の特定を容易に行うことが可能である。」
…こういう意義をもって行われる、真面目な試験に対して、そこらの読者の何割がついていってくれるかは、非常に微妙なところではあるね。少なくともデータベースがないと何にもならん試験です。
sorya
- あ。一応FSP(F-ragment S-imulating P-rojectile/模擬破片弾)に対してフォローすると、FSPには色々な種類・形状があり、実破片がその構造に及ぼすであろう、特徴的な負荷を与えるようデザインされています。つまりは、本来ならば複合的な負荷を与える自然破片に対し、単一要素のみを抽出した(そう出ない場合もあるけどさ)デザインを施しているのが所謂FSPです。定量的解析をより容易に。parametric study(もしくはdesign-sensitivity analysis)をより容易に行えるようデザインが成されています。
sorya
- 良い言葉を思いついたんで、更にふぉろお。
FSPとはPCで言うところのベンチマークプログラムみたいなもんと考えて良いです。
ほら、SPEC_intもSPEC_fp、はたまたLinpack1000x1000であっても、何となく性能が判るだけで、特定アプリケーションの実際の性能は其の手のベンチマークだけでは推測不可能でしょ?そういうモノなんです。FSPを用いた試験というものは。
なお、FSPを用いた試験の場合、V50の値をもって評価が成される場合が非常に多いです。耐弾・耐破片性能は貫通させないと判らないんですよ。これも一般読者を更に混乱させる元ではあるのだけど。
sorya
- >12.我が社の人間であっても・・・・・いちけん や しもきた の 方々の事ですか。
私、そういう物の研究者・研究職ではありませんので、何も言いません。
私の知り合いには、GAT関係者が居なくもないですが・・・・・・
soryaさん、そう興奮しないで下さい。 下北にも、もうちょっとしたら春がやって来ますよ。
誉
- 興奮なんていう感情は既に捨ててしまったので…どっちかっていうと、諦めに近いかも(笑) で、現実問題としてFSPによる耐性を持って実破片性能と等価とする考え方を有する人って結構いっぱいいるですよ。何処でもね。運用側、技術側両方に居ます。
GATかぁ。。。議事録読んだけど、本気か?っていう内容が無くもないね。毎年読んでいるけど、眩暈がする内容を真面目に議論している姿が議事録から読めてしまうですね。
sorya