1935 |
弾薬の、実際に飛んでゆく部分、英語でbulletとする部分は、「弾丸」「弾頭」どっちが正しいんでしょう? 以前どこかで、「弾丸」が正しいという文章を読んだことがあるのですが、今ひとつ自分の中でもはっきりしません…(弾頭は確かに、warheadのことだしなあ、とも思い)。 satoski |
- 岩波国語辞典を引いたら「弾丸:鉄砲で打ち出すたま」「弾頭:砲弾などの先の爆発する部分」とありました。Bullet や Ball は弾丸、Shell や Warhead は弾頭に対応するのではないのでしょうか。
ささき
- 銃や砲の飛んでいく部分は、「弾丸」や「砲弾」が一般的ではないかと思います。
「弾頭」は、一般的には、航空爆弾、魚雷、ロケット弾、ミサイルなどの爆発する
部分を意味しますので。
あと、「弾丸+薬莢」または「砲弾+薬莢」は、完成弾とか弾薬筒などと呼ぶ
のが正解だと思います。
英語だともっと細かく分かれるような気がしますので、以下、私的な
分類をば。
projectile:発射される物、bullet,ball,shellもこれに含まれる
bullet、ball:小銃の弾丸、実体弾の意味の場合もある?
shell:大砲の砲弾、中空弾の意味だと思う。
ammunition:弾薬
cartridge:カートリッジ、弾薬筒、完成弾
warhead:航空爆弾、魚雷、ロケット弾、ミサイルなどの弾頭
あと、特に、装弾筒付翼安定徹甲弾[APFSDS]の場合は、下記かと。
sabot:サボ、装弾筒
dart:ダート、飛翔体(鞘や安定羽なども含む)
penetrater:侵徹体(飛翔体の中に入っている、タングステンやDUの部分)
ちょっと悩ましいのは、装弾筒付徹甲弾[APDS]の場合ですね。
やっぱり、「sabot:サボ、装弾筒」と、「dart:ダート、飛翔体」なんだろうなあ?
こんな感じでは、ないでしょうか?
いちのへ
- 追加します。
cartridgeに弾薬包って呼び方もありますね。
いちのへ
- 補足です。
Shellは原義が「貝殻」であるとおり、中に炸薬などの詰まった砲弾で、
中まで金属の実体弾はshotと区別されるようです。
それから「侵徹体」(貫徹体)はpenetratorですね。
Penetrat-erも間違いではないのかもしれませんが、ふつうまず-orの方が使われています。
便利少尉
- 銃器用語のbulletの訳語としては『弾丸』も『弾頭』も同じように使われているといえるでしょう。わしは球弾でない場合は弾頭と呼ぶことが多いですが・・・
なお、『弾丸』という日本語や、軍用普通弾薬を意味する英語の『ミリタリー・ボール(Military Ball)』は、かつて銃砲弾が球形だった時代の名残といえます。
あと、銃器用語のcartridgeは弾薬1発分(弾頭/弾丸・薬莢・発射薬・雷管で構成)を表す言葉として使われるため、薬莢のみの場合は一般にケース(case)と呼ばれます(ケースには『弾薬箱』の意味もあるので混同注意)。
ブラック・タロン
- >2
APFSDS armor-piercing fin-stabilized discarding sabot では無いのですか?
>5
「弾丸」か「弾」では?
弾の
上部を「弾頭」
底部を「弾底」
弾を構成する金属塊が「弾体」もしくは「弾殻」(つまりshell)
warheadは魚雷で言う「実用頭部」もしくは「頭部」
catridgeは「弾薬包」
飛翔体類は「弾丸」もしくは「弾」と呼称するのが日本海軍での呼び方です(12糎砲の説明にも弾丸となってます)
SUDO
- 飛んでくものは「弾丸」が正しいと思います。
ただ、同じ物でも薬莢についている完成弾薬の場合には弾丸の部分を「弾頭(弾頭部:砲弾の場合)」と呼ぶことはあります。
これは、薬莢も含めて「弾」と呼ぶ場合においての区別なんでしょう。
SUDO氏も述べていますが、「弾頭」は弾丸(飛翔体)の頭部を示すのが一般的だと思います。
>2
APDSやAPFSDSの「DS」はSUDO氏の指摘にもあるように「discarding sabot」で、装弾筒(離脱装弾筒)となります。
「dart」というのは飛翔体の形から、そのように呼ばれることもあるだけであり、同じように「arrow」とも呼ばれます。
はいどーも
- >7 小銃用のFlechetteてのもありましたな。
ついでにsabotと言うのはフランスの木靴で、サボタージュの語源でもありますな。
そう言うわけでAPDSの訳語としては『使い捨て下駄履き徹甲弾』を提唱します。
石垣
- 極東某国陸条次A隊小火器弾薬に関する用語・・・・常用漢字を厳守。
機銃弾、小銃弾、けん銃弾、実包、弾丸、(弾丸の)弾頭部、(同)弾底部、弾芯、被甲、薬きょう、起縁、発射薬、
雷管、普通弾、えい光弾、焼い弾・・・・・・
飛んで行く投射体の事を正確には、”弾丸”と言います。 大砲用語も同じはず。
私は、”弾頭”の言葉が、なぜか馴染んでしまっているで、こっちを良く使用しますが、本当は間違いです。
軌跡の発動機?誉
- 4>
>shot
shellの対義語は、「shot」ですか。思いつかなかったです。
>penetrator
私のスペルミスです(謝)。仰る通り、penetratorが一般的です。
6,7>
>discarding sabot(離脱装弾筒)
なるほど、制式にはそうですね。ただし、最近ですと、「sabot」という
用語がAPFSDSの「discarding sabot」を表すことが、一般的に通用して
おりますので、単に「sabot」と表記する文章が多いように思います。
例えば、下記URLでは、「sabot(lightweight sabot)」と表記しています。
http://www.army-technology.com/contractors/ammunition/apfsds.htm
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/m829a1.htm
もちろん、下記URLのように、「The discarding sabot」と、正確に
書いているのもあります。
たぶん、こちらが、一般人向けも文章なんでしょうね(汗)。
http://www.periscope.ucg.com/terms/t0000041.html
あと、防衛庁の日本語表記でも「discarding」=「離脱」の部分は、
省略されています。下記参照のこと。
・93式105mm装弾筒付翼安定徹甲弾
http://jda-clearing.jda.go.jp/kunrei/i_fd/iz1993c2565.html
ということで、単に「sabot」と表記するのも、あながち間違いでは
ないと思っています。
7>
>「dart」というのは飛翔体の形から、そのように呼ばれることも
あるだけであり、同じように「arrow」とも呼ばれます。
なるほど、そうなのですね。ちなみに、前述のURLですと、ダートの
部分は、「sub-projectile」 や「 sub-calibre 'dart'」と表記
しています。APDSの飛んでいく部分は、「sub-projectile」あたり
が妥当なのかもしれませんね。日本語だと、「減口径投射体」かな?
いちのへ
- >10
>SABOT=装弾筒
まあ、問題はないんですけど。アメリカ戦車兵だと、SABOT=徹甲弾になります。
7で指摘したのは、APDSやAPFSDSと綴る場合の「DS」についてなので、「DISCARDING SABOT=離脱装弾筒」と指摘させてもらいました。
自衛隊においても所謂APDSは、「HVAPDS=離脱装弾筒付高速徹甲弾」と表記されております。
ただ、APFSDSで「離脱」の文字が抜けたのは単に表記が長くなるからだと思います。
>8
SABOTはフランス語で、オランダ人の木靴を指します。
読みはサボ、米語ではセイボウと発音するようです。
はいどーも