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1923 拳銃用の訓練、あるいは護身に使用される目的で、暴徒鎮圧用の
ゴム製スラグ弾を小型化したような特殊弾頭があると聞きました。実際の
スペックはどのようなものなのでしょうか? また、おそらく同様の用途
で瀬戸物のような土を練った(?)弾丸があるらしいのですが、市販は禁止
されているようです。どのような理由からですか?
季色

  1.  特殊ゴム弾頭の詳細なスペックは情報不足でわかりませんが、実際に暴徒鎮圧や訓練用として使われているのは確かなようです。

    >瀬戸物の土を練った(?)弾丸
     ニュアンスはちょっと違いますが、粉末状の金属(亜鉛、鉄等)を圧縮成型した弾頭があります。硬い物体に命中すると粉々に破砕される特性があり、貫通力の低減や跳弾の防止といった利点があります。
     古くは室内射撃練習用として作られた.22口径用のギャラリー・ブレットがありましたが、現在は室内射撃用に開発された.22BB/CBキャップ弾薬に代わられつつあります。一方、最近では『フランジブル弾頭』と総称される破砕型弾頭がいくつかあり、SWAT等の特殊部隊が扉の鍵に撃ち込んで破壊するのに用いたり(TVドラマ等では通常弾を撃ち込むシーンが多いが実際にやると跳弾の危険がある)、訓練用および対人用特殊弾頭としての用途にも注目されています。

     ちなみに、他に非金属素材を用いた弾頭としてはプラスチック弾頭がありますが(ペイント液を詰めて訓練用として用いられる)、土やセラミックを材料とした弾頭の存在については情報不足で不明です。
    ブラック・タロン

  2. Non-lethal Bullet or ammo

    1.拳銃用の訓練・・・・・極東某国K察組織の一部では、最近 プラスチック弾で訓練(リボルバー限定)を始めていると
    聞き及んでいます。

    *プラスチック弾・・・例えば、米国にはこういうメーカーがいくつか在ります。
       http://www.bakelittfabrikken.no/prod.htm


    2.>1『フランジブル弾頭』・・・・・極東某国次A隊の特殊一部隊では、使用検討中なるも、”ちょっと?”と
      聞き及んでいます。


      さて、上での解説”訓練(リボルバー限定)”や、”ちょっと?”の意味は・・・・・
      この様な特殊弾の弾頭内部材は、一般通常弾の鉛から プラスチック材,高分子材 等に置き換わられている為、
      非常に軽量になります。 それに合わせて発射薬の特性も変えられます。
      つまり、現代の主流である自動銃(セミオート・ライフル&ピストル,サブマシンガン)では、そのままの状態で、
      この様な”軽量弾+専用発射薬の弾薬を使用しても、作動不良を頻繁に起こします。

      自動銃で安定して作動させる為には、特殊弾専用設計の銃、或いは特殊弾用アダプターを装着しなければなりません。
      確か数ヶ月前のG○N誌で米軍?CQB訓練を特集しておりましたが、やはりプラ弾+銃アダプターの組み合わせでした。
       (立ち読みてしたので詳細?)
      現在、各国公安で使用されつつある場合も、単発銃、手動式銃、リボルバー 等の銃器に
      ある程度限定されておるのが現状と思います。

     よって、Non-lethal Bullet or ammo という物は、近い将来必然ではありますが、
     未だ運用実用に多少の問題を持っております。


    3.>市販は禁止されているようです。どのような理由からですか?
      上記、自動銃における作動不安定性及び、一般市販した場合、Non-lethal (非致死性)と言ううたい文句から、
      バカスカ発砲する輩や、事件が多発しない為の配慮でしょうね。
      そして、弾薬の開発費や単価も安い物ではないと思います。

    軌跡の発動機?誉

  3. ??どなたかご指南をっ・・
    》軽量弾、良好な集弾性を保ちつつ飛距離を伸ばすのノウハウは?
    》特殊素材、いわゆるライフリング(バレルの)は違うのですか?
    》貫通力はともかく、威力(物理的エネルギー)は、弾等質量に比すると思います、土やセラミックを材料とすれば例えば、人体へは十分な殺傷力を持ちつつ、破壊されてしまい、痕跡(証拠?)も残り難いのかな?・・とか思いました。
    間違ってますか??
    sinn

  4. △失礼、弾等質量→弾頭質量です。
    sinn

  5. > 特殊素材、いわゆるライフリング(バレルの)は違うのですか?

     プラスチック弾頭やフラジンジブル弾頭などの特殊弾を自動銃で撃つ場合、銃身自体はそのまま使用しても問題はないと思われます(弾頭の素材によってはライフリングへのファウリングの問題が発生するだろうが)。問題となるのは上でも書かれていますが銃身そのものよりは銃の作動機構であり、作動不良を防ぐため使用弾に合わせた重量バランスに調整された専用パーツ(ボルト、スライド、リコイル・スプリング、銃口アダプター等)を使用する必要があります。ちなみに、こういう特殊パーツに換装した銃の場合、誤って通常弾を装填しないようボルトなどに着色して外観からそれとわかるようになっています。

    > 貫通力はともかく、威力(物理的エネルギー)は、弾等質量に比すると思います、土やセラミックを材料とすれば例えば、
    > 人体へは十分な殺傷力を持ちつつ、破壊されてしまい、痕跡(証拠?)も残り難いのかな?・・とか思いました。

     非致死性特殊弾を開発する上でのジレンマの一つとして【どの程度の対峙距離を想定した威力とするか】という問題があります。
     イメージされているかと思いますが、理想的なのは『命中によって人体組織を損傷することなく打撲によるダメージを与えて行動不能に陥れる』です。が、非致死性といっても『まったく死傷しない』ということではないので、例え金属より遙かに柔らかいプラスチック弾頭やフランジブル弾頭であっても、数m〜数十mの至近距離から撃ち込めば盲貫銃創になる可能性はあります。しかし、だからといって初速を落とせば、今度はちょっと距離を取ったらただ服の上で砕けるだけという程度になってしまうでしょう。

     この手の非致死性特殊弾が市販されない理由の一つとして、上のような威力面のジレンマを知らない一般人が『非致死性』だからといたずらに撃って他者や動物を死傷させる危険性を考慮していると考えられます。特にアメリカのような訴訟社会では製造メーカー相手のPL法訴訟に発展する可能性もあるので・・・
    ブラック・タロン

  6. >5 ありがとうございます。もう少し・・・お願いします。
    >弾頭の素材によってはライフリングへのファウリングの問題が発生するだろうが
    →納得です。

    >使用弾に合わせた重量バランスに調整された専用パーツ・・を使用する必要があります。
    →それは理解出来ます。しかし、「重量」と「発射薬の特性」より調整するものであり、「弾頭の素材」には(発射時の衝撃?に耐える素材であれば)との関係は薄いと思うわけです。そして、発射薬の燃焼特性が、軽い(あるいは弱い)弾頭に合わせたとしても・・・
    >【どの程度の対峙距離を想定した威力とするか】
    ・・・に応じた初速は必要と思うのです。ところで「軽量弾」であるが故に、低伸性は望めないような気がして・・・ならば、ライフリングにより?対応出来るのかな??とか考えた訳です

    >例え金属より遙かに柔らかいプラスチック弾頭やフランジブル弾頭で・・・
    ・・・んで結局、終速は遅く、しかも軽い!からこそ威力が小さいのかな??
    弾頭の柔らかさは、補助的なモノかな??・・・と

    それやこれやで・・・
    >>おそらく同様の用途で瀬戸物のような土を練った(?)弾丸があるらしいのですが
    これは、同様の用途ではなく、威力は結構あり(その弾頭重量から類推して)、例えば人体から摘出困難、あるいは発射銃を特定困難だから・・・?
    と・・・私の思考は進んだのです。まとまらなくて申し訳ないですが、イマイチすっきりしまいもので、よろしくお願いいたします。
    sinn

  7. 以下>5. 6.にまとめてレス。

    >特殊素材、いわゆるライフリング(バレルの)は違うのですか?
    ライフリング(バレルの)に関しては、元の銃のままです。
    軽量弾頭に合ったライフリング仕様が理想でしょうが、所詮軽量弾の為 数十メートル以内の射程距離(戦闘状況も)です。
    理想のライフリングで命中精度がどうのこうの、そんな事気にしません。

    >弾頭の素材によってはライフリングへのファウリングの問題が発生するだろうが・・・
    ファウリングの件、ほとんど気にしません。 
    戦場の兵士の様に数十〜数百発撃ってもそのまんまほっとくのなら考慮しなければなりませんが、
    この様な特殊弾を使用する者は、軍でも、公安でも平時の特殊部隊関係です。毎訓練射撃後、
    速やかに銃腔内は洗浄され、非常出動に対し銃のコンディションは常に万全に出来ているからです。 されています。


    >使用弾に合わせた重量バランスに調整された専用パーツ〜「弾頭の素材」との関係は薄いと思うわけです
    本質が理解されていません。
    一般の弾頭は、鉛がフルに充填されています。 対し、プラ弾なら、プラスチック(ナイロン系)のカタマリです。
    鉛とプラスチック全般、の比重を比較してみて下さい。 特殊弾は通常弾に比べて極端な話、
    弾頭重量が八〜十分の一になるわけです。 フランジブル弾にしても二分の一程度に軽量化されます。

    さて、世の中の特殊部隊に使用されているハンドガンは何でしょうか・・・・
    SIG,GLOCK,BERETTA,H&K USP・・・・全て反動利用の銃です。 
    この”反動”とは射撃全体の衝撃を意味しません、あくまで弾丸が銃身・銃口を蹴り飛ばして行く反動・作用−反作用の事です。
    MV=mvですね。 弾丸が軽くなればこの反動も軽くなり通常弾に合わせてあるスライド作動のパワーが不足します。
    仮に弾頭重量が二分の一に軽くなった分、初速が二倍に増加すればパワーが同一でOKですが、
    現実は二倍までに増速しませんね。
    又、弾丸重量が極端に軽くなれば初速も下手すれば下がる場合もあります。 弾が軽いと薬莢からすぐすっぽ抜けて、
    腔圧が理想値に上昇仕切れない内に弾丸が前進し銃口を飛び出してしまう事が原因です。
    というわけで(腔圧が上昇仕切れない為)、反動利用方式だけでなく、通常弾に合わせてある
    ストレートブローバック方式、ガス圧方式の自動銃も、作動不安定となます。

    自動銃は、特殊弾に限定せずとも、弾頭が軽くなったら、アダプターを装着するなり、作動部の調整するなりが必要なのです。


    長文になりましたので、その他の件に関しては又の機会に!!

    〜?誉

  8. う〜ん・・・
    >>使用弾に合わせた重量バランスに調整された専用パーツ〜「弾頭の素材」との関係は薄いと思うわけです
    >本質が理解されていません。

    げっ!?
    △△そこまで叱らなくても〜・・・(哀愁)
    一般の弾頭は、鉛がフルに充填されています。 対し、プラ弾なら、プラスチック(ナイロン系)のカタマリです。
    鉛とプラスチック全般、の比重を比較してみて下さい。 特殊弾は通常弾に比べて極端な話、
    ◆弾頭重量が八〜十分の一になるわけです。◆ フランジブル弾にしても二分の一程度に軽量化されます。

    △△△未熟なもんで・・・表現が下手なんでしょうね〜(反省)
    》しかし、◆「重量」と「発射薬の特性」より調整するものであり◆・・・
    ともあれ、このスレッドからハズしそうですので落ちます。


    sinn

  9. sinn さんへ
    叱る気持ちなど全くありませんです。 小生の物言いが冷たい言い方だったのかもしれませんね。

    それと、当方の質問理解力不足か、回答下手な為、貴殿を悩ましたのかも知れません。
    「重量」と「発射薬の特性」より調整するものであり →結局弾薬だけでは調整仕切れないので、銃アダプターが必要になります。
    反動利用(ショートリコイル)機能を殺してしまう部品や、スライドを活きよいよく蹴飛ばすピストン・タペット構造、
    オリフィスの様な出口を絞ってガス速度を上げる そんな部品を装着します。
    弾丸素材やその成形は、発射時の高Gに耐える物にする事は当然ですね。

    この回答でも、ピントハズレだとしたら、御質問を噛み砕いてお願いします。

    〜?誉

  10. 質問者です。市販禁止は訴訟や事件を考慮して、でしたか。
    非致死性、訓練用、といったうたい文句に反して、意外に問題も多い
    ようですね。詳しい回答の数々、大変参考になりました。
    季色


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