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APFSDS-Tについて質問です。 Tはトレーサー(曳光弾部分)のTだと思うのですが、トレーサー部分というのは何のためにあるのでしょうか。 最初は弾道を視認するためかと思ったんですが、ものの本で遠距離に撃った場合、飛翔中にトレーサーが燃焼完了する(バーンアウトする)とのことを聞きました。弾道の視認する以外の意味ってありますでしょうか? tracy |
- いや。普通は弾道確認用ですよ。それ以外に何を期待しろと?
ガス発生器構造にすることでBB効果を狙った例も過去にはありますが、てんで役には立たなかったですよ。
sorya
- 回答ありがとうございますです。
トレーサーが燃焼完了した後砲弾はどこへ?別の意味があるのでは(疑問)→辞書:burnout=ロケット・エンジンの推薬が全部燃え尽きた状態、ミサイルは最大速度に到達する→ミサイル?砲弾も英語なら投射体missileといえるかも(発想の飛躍)→ひょっとして「燃焼完了した場所で弾丸が最高速度に達したよ」ということを観測するための用途もあるのでは(妄想)等々「意味不明な深読み」をしていったことが悪いのです。ああぁぁ・・・お馬鹿なことを聞いてすいませんでした(汗)・・・あきれずに迅速な回答を寄せて頂き、ありがとうございました<(_ _)>
BB効果>そ、そのような実験があったとは・・・
これは射撃軸上の歩兵もついでに制圧しよう的発想によるものなのでしょうか。
ものすごく独創的な発想ですね・・・
tracy
- っとね。何故か知られていないのだけどAPFSDS弾というのは特定の着速以下ではハードコアAP弾にも激しく劣る性能になる弾種なんですよ。だから、できる限りCd値を抑え減速を少なくしたいという希望があるわけです。
sorya
- すみません、便乗質問です。APFSDS弾の底部にガス発生器をつけて
BB(base bleed)効果を狙っても機能しなかったというお話しですが
それは何に起因するのでしょうか?APFSDS弾の弾体が(榴弾砲の弾に比べて)細すぎること、榴弾砲と比較して速度が速いこと、弾体の回転が緩やかな事。私が考え付くのはこのぐらいですが。変なところに興味をもってしまいすみません。
ノブナガ
- 簡単に言ってしまえば、APFSDSの"FS"が原因です。
FSの部分は単純に"翼安定"と言っていますが、厳密には"抵抗翼安定"というべき代物であり、翼面による安定化ではないのです。少なくとも初期弾道の話ですが。そんな訳で、明らかに優位となるだけのBB効果を得るためには、抵抗翼により発生する大きな空気抗力をキャンセルさせるだけの大きな容量のガス発生器。つまりはRAPに近い構造のものを設ける必要があり、その構造には侵徹長を減らすに充分な大きな容量(=長さ)を必要とするという現状における結果が出たのでありました。
sorya
- 過去ログにもAPFSDS弾の翼はあえて抵抗を作ることで弾道の安定を図る装置だ、というお話がありました。大きな装置をつけてBB効果で抵抗を減らしたところで、弾の質量が減少することで結局は威力が低下してしまうのですね。よくわかりました、ご丁寧な説明ありがとうございました。
ノブナガ