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ソ連最初の原爆(http://www.vniief.ru/museum/photo_01_e.html)、外見上ファットマンと一番違うのが2枚の窓みたいなものですが、何なのでしょうか。 バツ |
- 件の写真はモスクワの東400キロ(旧核秘密都市アルザマス16)のサロフにある、
ロシアの核兵器博物館に展示してあるやつ。西側のコード「ジョー1」原爆だ。
私もジョー1の目玉みたいな窓は気になってはいたが、
推測するに、あれはレーダー信管に繋がる電波の送受信口ではなかろうか。
ジョー1は、米国のマンハッタン計画に関わった英国人スパイ、
クラウス・フックスなどが持ち出した機密がベースの長崎型だ。
つまりプルトニウムの爆縮型原子爆弾。基本的な概観バランスも、
長崎型、すなわち米国のMk-3ファットマンに似ている。
ファットマン、あるいは広島のリトルボーイには、
弾殻の周囲4箇所にレーダー近接信管の送受信アンテナが出ている。
しかるにジョー1には、それらしきものが見当たらない。
爆弾は次第に頭を下にして落下するわけで、地表からに向けて電波発信し、
その反射波を受信するなら、弾体の先端に送受信システムがあるのが理にかなう。
ジョー1の先端に「電波を通す」ガラス窓をつける理由は何か?
窓の中に横一文字に見える黒っぽいバーが、フェライトか何かの
アンテナに見えるのは私だけかな?・・・とか??
旧式の原子爆弾は爆弾倉のラッチを外れたときに、簡単なソケットで繋がる
信号コードが抜けて、まず第一ステップ。レーダーは15秒くらいたってからオン。
(でないと、投下機の機体に反応しちまう)
高度5000フィートほどで気圧スイッチが入り、最終爆発体制に。
そしてレーダーが受ける地上からの反射波がある強度になったところで「!」
とまあ、私の見解は以上です。・・・・・が
sin
- ありがとうございます。僕も起爆関係の何かかな?とは思っていました。光電管爆弾とかいうのも似たような外見のようだし。
ちなみに『スターリンと原爆』に因ると、機械的な設計者はKV・IS重戦車の設計技師のドゥーホフだそうです。
バツ
- 私も電波信管(電波高度計)のアンテナ部分だろうと思ったのですが。
>ジョー1の先端に「電波を通す」ガラス窓をつける理由は何か?
実戦型もガラス窓とは限らないのでは?
展示用に中を見られるようにしているの可能性もあると思います。
便利少尉
- カットモデルの可能性もあり…、と。
でもメインスタッフのクルチャトフと一緒に写っている写真もあるので(同じ展示品かもしれないけれど)、実戦型もこれじゃないかな、と思います。
バツ