1866 |
セミオートの拳銃の機構の解説(英語)に "disconnector to prevent out-of-battery firing" という文がしばしば見られるのですが、どういう意味でしょうか。 何か決まった訳がありましたらお教えください。 町田 |
- 私なら以下の様に訳します。
”連射を防ぐディスコネクター”
ディスコネクター: 分離子・・・と訳すと、現在のガンマニアは、何のこと?と混乱しますので、
あえてカタカナのままとしました。
軌跡の発動機?誉
- out-of-battery というのは、けっして電池切れの事ではありません。
この場合のバッテリーとは、砲撃体制・射撃準備態勢を示します。
すなわち、out-of-battery というのは、射撃準備状態に無い、ということです。
ただし、完全な休止状態とは違い、一連の射撃動作の中での状態です。
では、どういう状態かというと、通常は装填動作を行っている状態となります。
ちなみに、装填完了・発射待ち状態を in battery と称します。
これで、ご質問の out-of-battery firingは、「装填動作中の発砲」となります。
つまり、自動拳銃や半自動小銃で、銃弾が装填される段階において、(弾丸を押し込んでいる間もありえますが)、ロックされた直後に撃針が作用してしまい、射手の意志に依らない発砲が起こることを意味します。
ディスコネクターとは、簡単に言うと、1回引き金が引かれた後に、引き金と撃鉄との関連を解除する機構です。
これがあると、引き金を引いて発射し、そのまま握ったままでいても、次の弾丸が装填された際に撃発は起こりません。
この機構がないと、次弾装填後に引き金が引かれた状態であると、連続して発射がおこるわけです。
クリスティー
- 質問者です。
ご回答ありがとうございました。
ディスコネクターの役割については知っていましたが、
いい説明が思い浮かばなかったもので…(国語力の問題かも)
非常に助かりました。
町田
- 狭い見方をすれば・・・・
・不時の連射防止の為、トリガー(引金)とシア(逆鉤)の関係を断続する部品が、ディスコネクター(分離子)。
・弾薬装填時の不時発火(半閉鎖過早発火含む)を防止する部品が、オートマチックシア(自動逆鉤)。
(セミオート銃では、ディスコネクターを備えておれば、事実上、オートマチックシアは不要となる。)
〜?誉