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旧日本軍は欧米に比べ装備は劣っている印象があるのですが、鉄帽に関しては他国のヘルメットを凌駕する防護性能を持っていたそうですが、実際に比較(弾を当ててみる等)してみたことがあるのでしょうか? 黒太子 |
- ここの過去ログの何番か忘れましたが、旧日本陸軍の90式鉄帽について話題になったことがあります。
確か数十年前のコンバット・マガジン誌辺りで、ドイツ軍ヘルメット(M36かM44)等と共に銃弾を撃ち込む比較テストをしたことがあるようです。
ブラック・タロン
- 1944年に編纂された米陸軍のマニュアルの和訳によりますと、日本軍のヘルメットは材質劣悪で容易に貫通または粉砕されると記されてます。
これが90式鉄帽を差すのか、それとも何か他のものなのか、前線兵士の士気を慮って適当な事を書いたのか、それともカタログスペックと違って実際に90式の性能が悪かったのか、それらは判りませんが、米軍は公式には「日本のヘルメットはしょぼい」としていたと言う事になります。
SUDO
- 私の祖父は中国戦線(上海事変あたりらしい)でその鉄帽に命を助けられています。それも銃弾から。きっと角度が良かったんでしょうね〜。もっとも、さすがに着弾の衝撃が頭蓋骨を激しく打ち付け、脳味噌が危険な状態になってしまったそうですが。運良く腕の良いお医者様の脳外科手術(?)で後遺症も無く快復してます。
tomo
- ブラック・タロン様、テスト結果知りたいです。と言うかそのコンバット・マガジン誌読んでみたいです。(何せ近くの古本店は売れ筋のコミック誌ばかり・・・) SUDO様、米軍からはその様に評価されてたのですか(少なくとも公的には)。日本側の自画自賛だったのでしょうか?
黒太子
- tomo様、貴重な証言ありがとうございます(こんなこと軽々しく言うのはtomo様の祖父の方に失礼かもしれませんが)鉄帽も役に立っていたのですね。
黒太子
- 別冊Gun Part2で日英伊独米ソのヘルメットに13m離れた所から9mm×19弾(FMJ)を撃ち込むテストをやっていました。
・斜角撃ち込みでは凹んだが貫通せず
・直角撃ち込みでは割れたが弾は貫通せず
という結果でした。
他国との比較では、英伊ソに勝り、独米に劣る結果となっていました。
yuji
- ↑私も読んだ記憶があります。
うろ覚えですが独米のヘルが重量1.4キロに対してその他のヘルは1キロ程度の重さだったような記憶があります。
厳密な意味の強度試験とは言えないかも知れませんが、軽量な割りに日本の鉄帽は防護力が高いなと思った記憶があります。
確か、破片を想定したM−16の跳弾を当てる試験でも独米にやや落ちる程度の性能だったような記憶が。
もともと、銃弾よりも破片よけが主用途のようですし、「丸」にも手投げ弾の破片が鉄帽で防がれたという従軍記を読んだ記憶がありますので、日本軍の鉄帽は十分な防護力を有していたように考えています。
SAW
- やっと旧日本軍ヘルメットについての記事を見つけました(^^ゞ Ans.Q-No.4過去ログの1480番です。
ブラック・タロン
- yuji様、SAW様、お答えいただき本当にありがとうございます。最高のものでなくとも、ある程度の性能をもっていたわけですね。納得しました。
ブラック・タロン様、過去ログ1480番ですね今見てみます。
黒太子
- 日本軍のヘルメットはクロームモリブデン鋼を使用しており、大変腐食に強いものとなっています。以前家屋の解体工事現場で、掘り出されたヘルメットを拾ったことがありますが、表面は真っ赤に錆びていたものの、欠けたりひびが入っているということは見られませんでした。米軍のものに比べて柔軟性に欠ける素材を使用しているらしく、へこむことよりもむしろ割れてショックを吸収する設計になっているようです。
Sgt
- 余談
数年ほど前まで、旧陸軍式の鉄帽を被った警官がTVニュースとかに登場してましたが、最近はさすがにケブラーヘルに交換されたんでしょうか。
SAW
- >11
たまに発砲事件があったときにケブラー製と思われるフリッツ・ヘルメットを被ってる警察官の姿が見受けられますが、自衛隊でもお馴染み88式鉄帽のようなものもあれば、NATO軍の一部で使われているヘルメットに似たものもあったりではっきりしませんね。ただ、米軍のPASGTヘルメットだけは見た記憶がありません。
余談ですが、先日の海保の特番では88式鉄帽を被った海保保安官が映っていました。とりあえず官用(警察・海保・自衛隊)としては88式鉄帽がデフォなんでしょうか。
ブラック・タロン