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1844 比較的軽くて頑丈といわれるチタンやセラミック製の銃を見かけないのは何故でしょうか?やはり、価格でしょうか?
モーグ

  1. チタン、セラミックは、削り加工性が悪いからでしょう。 そして材料費も安くないですね。
    ・チタンについては、近年、加工機,加工刃具,切削油 等の改良努力により、悪加工性も大分改善され、
     様々な品物が世の中に現れて来ていますね。(腕時計ケースとか・・・)

    ・セラミックも、ハサミ,包丁 とか世の中に色々有りますが、その長所の硬さ故、耐衝撃性や、剛性に問題があります。
     所要の部品形状を作るにも、セラミックは焼き固めるのが基本ですから、部品製作の柔軟性にやや問題があるでしょう。

    *要するに、チタン、セラミックの材料特性の長所(比較的軽くて頑丈、耐熱性、硬度 等)と
     短所(材料費&加工手間)を、使用用途上の費用対効果で考えて決まります。
     あと、コマーシャル品ですと、それらを使用しているイメージUPとか!


    さて、屁理屈はこの辺で修了。
    ・チタンの銃・・・・主要部品の一部がチタンの物、有りますよ。 例えば、小型軽量且つ威力がほしいから、
     S&WのM337 チーフススペシャル・エアライト 38SPL+P 仕様は、弾倉がチタン、フレームが特殊アルミで
     出来ており、2〜3年前より販売開始しております。
     ちなみに、極東某国公安使用のM37チーフス・エアウェイトは、スチール(鋼)弾倉で、アルミフレームの
     38SPL+P 仕様です。

     その他、世界中捜せば、部品の一部がチタンで出来ている銃も、ちらほら出現しているでしょうね。

    ・セラミックの銃・・・・・その長所である耐熱性&耐磨耗性を銃身材に生かせないか、米陸軍で鋭意研究中です。
     数年以内には、試作品ぐらい具体化するでしょう。
     

    軌跡の発動機?誉

  2. セラミックのみに言及すると、銃身内面にセラミックスをかんごうさせたモノを過去20年以上前から米軍も日本も研究開発したことがありますが、一度たりとも実用域に達したことがありません。
    sorya

  3. ステンレス銃身材とかも、あまりにも硬いとライフリングが切れないので添加剤とかを加えて対処してるらしい。
    SAW

  4.  余談。最近、S&W社ではスカンジウム(Sc)という金属を素材に使用した小型マグナム・リボルバーをリリースしました。スカンジウムは希土類元素に属するレアメタルの一つで、アルミ合金にほんのわずか添加するだけで高い耐久性と高温耐性を発揮するそうです(その代わり産出量が極めて少なく高価)。
     この素材を使用するS&W M386PDをGun誌2002年12月号でターク氏がレポートしてますが、流し読み程度なので内容覚えてません(苦笑)。情報をお持ちの方はフォローをお願いいたします。
    ブラック・タロン

  5. >4.S&W社ではスカンジウム(Sc)
    私が>1で解説した「S&WのM337〜フレームが特殊アルミ」が正にこの事です。
    その名の通り、北欧スカンジナビア地域で極少量産出されるレア・金属で、高力アルミとの合金として、
    近年S&Wは軽量フレーム用に使用しています。現在では .357MAG用にも各種ニューモデルがデビューしていますね!
    下のスナブーズ各種。(真っ黒に着色出来ないのが、内緒の欠点)
    http://www.smith-wesson.com/Products/Firearms/whatsnew.htm

    Scandium Alloy の詳しい説明は、昔はS&WのHPで見る事が出来ましたが今は見当たりませんね。
    代わりに、専門的ですがこのあたりをどうぞ。
    http://www.scandium.org/
    http://www.arrisinternational.com/physicalproperties/Scandium.htm


    >1.「S&WのM337 〜弾倉がチタン、〜」 を補足。

    弾倉にチタンを使用したのは耐熱性の為ではなく、その材料比強度(引っ張り強さ/比重)特性が優れているからです。
    弾倉までスカンジウム材で作ったら、数発でバラバラになってしまいます。

    >.2 sorya さん  セラミック〜 一度たりとも実用域に達したことがありません

    そうですね、セラミックは一般に、静的に使用されているのが現状で、動的に使用するまではいってませんですね。
    米陸軍は 七転び八起き で 頑張っているのでしょう。

    軌跡の発動機?誉

  6. 十数年前のサイエンティフィックアメリカで画期的な強化コンクリートということで
    コンクリート粉を微細化して少量のポリマーと水とともに念入りにこね回して、
    内部の泡構造を徹底的に微小化すると、引っ張り強度上の欠点となる応力集中が軽減され
    飛躍的に引っ張り強度が増す、という記事を見ました。

    なんでもコンクリートに貝殻並みのねばり強さをあたえる技術だそうで、
    記事にはそのコンクリート素材をバネにして震動をあたえて目に見えるほどの
    伸縮を繰り返しても大丈夫な写真を掲載していました。

    この技術はセラミックの改良に応用できるものなんでしょうか?
    Navy

  7. >>Navy
    ポリマーが使われている時点で無理でーす。

    >>軌跡の発動機?誉
    全然頑張ってませんよ。>米軍
    現状では、実用的な民生用セラミックスエンジンができるまで開発は凍結です。
    我が社も酷かったけど、その酷さは米軍ほどじゃござんせんでした。
    sorya

  8. >この技術はセラミックの改良に応用できるものなんでしょうか?
     そのセラミックに良く似た構成で、グラナイトの粉をポリマーで固めた物を機械のベース用に製造
    販売している会社があります。微震動の減衰が速く、平面度等はグラナイトなみに安定しているのだ
    そうです。整形も簡単らしいです。そのわりに、納期が三ヶ月とか半年とか言ったような。鋼をフレー
    ムにして、そのポリマー&グラナイト粉で包むようです。

     ポリマーが入っているからと言って、精度や強度が悪くなるとは限りません。例えばカーボン
    ファイバーも炭素繊維をポリマーで固めた物ですが、銃身にも使われています。

    Ratheon


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