1839 |
第二次大戦中のアメリカ陸軍歩兵部隊が使用していた代表的な無線機に、BC−611ハンディトランシーバーと、BC−1000バックパックトランシーバーがありますが、前者はAM方式で周波数帯が3.5から6Mhz、後者はFM方式で周波数帯が40から48Mhzと、どうがんばっても通話できません。最前線で二つを携帯しているのを見かけますが、いったいどうしていたのでしょうか?その後朝鮮戦争で採用されたPRC−6とPRC−10等はお互い交信できますが、戦術の変更などが行われたのでしょうか?だとしたらそれはいつ頃なのでしょうか? ボタスキー |
- >最前線で二つを携帯しているのを見かけますが、いったいどうしていたのでしょうか?
当時の(これらの機種の)スペックを見ないと分りませんが、
基本的に前者は電離層に反射して、地表との反射を繰り返しながら伝播する為、遠距離通信に適しています。ただしこの性質故に、中途半端な距離にはデッドゾーンが存在します。(送信側からの反射波は届かず、直接波も(減衰して)届かない・・・)
後者は、直接波による近距離(比較論として)に適しています。
そうした意味での、使い分けで(部隊内通信、対後方司令部通信等)はないでしょうか?
以後、ハードが進化したため(送信出力向上、受信感度向上等)周波数割が変更されたかもしれません・・・?
>PRC−6とPRC−10等はお互い交信できますが
いずれにせよ相互通信可能なのは、周波数/変調方式(FM?AM他)など諸元が一致しているからであり、たとえば、その外観等で用途を判断出来ないとも思います。
sinn
- >1
いや、前者はAMの50mWなんですよ。アンテナの長さも短いし電離層云々まで届かない・・・
いわゆる前線の指揮所から最前線までの連絡用無線電話ですね。
後者も用途は似たような物でしょう。
kazz
- ちまみに、後者(BC-1000)はVFO付きの300mWです。
昔のCB無線機とほぼ同等の性能だと考えれば、これも前線の連絡用ですね。
たとえば数Km離れた砲兵隊に支援要請するとかの。
kazz
- >2.3
ナルほど・・・ご指摘ありがとうございます。
ならば、政治的理由(納品メーカー等で、同種のモノが並存・・・部隊毎に違うので、作戦によっては両方運営とか?)絡みとか・・・
装備改変が一斉に行われていない(ハードの進化が激しくて?)とか・・・?
>最前線で二つを携帯しているのを見かけますが
いずれにせよ、これが通常の運営形態かどうかにもよりますね?
つまり、用途は・・・
>いわゆる前線の指揮所から最前線までの連絡用無線電話ですね。
程度しか考えらられず、戦術的理由で新?ユニットを開発するのであれば・・・
支援航空機との直接通話などが、その理由かな?・・・とか思います。
sinn
- 米軍の携帯無線機の一覧がこのページ
http://www.nj7p.org/history/portable.html
にありますが、それによると前者の出力は36mWです。
こちらのページ
http://www.pacificsites.com/~brooke/BC611.shtml
では360mWとなっていますが、カッコ内で36mW説も紹介しており、やはり36mWなんでしょうね。通信距離は1〜3マイルとあります。アンテナもオモチャみたいなものですから、とても電離層反射による運用はできませんね。もしフルスペックのアンテナ(1/4波長の垂直アンテナ)なら6MHzでも12.5メートルの長さになります。
OPD
- ご回答、ありがとうございました。
ボタスキー