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以前、銃の好きな友人から聞いたのですがかつてリボルバー式のライフルが存在したというのですがこれは本当なのでしょうか?また、これはどのような物だったのでしょうか?ご教授お願いします。 画面の中の飛行機乗り |
- リボルバーのライフルが普及していたのは、まだ銃が前装式(銃口から火薬、弾頭を入れる)形式の頃、
一発ごとに弾ごめをしなくて済むように考えられたのがリボルバー式のライフルです。
アイディアそのものは17世紀頃に存在し、パーカッションロック方式(管打ち式とも。撃鉄が管状のプライマーを打ち、その火花で装薬に点火する)が開発された19世紀になって実用化されました。
初期のものは何本もの銃身ごと回転させるペッパーボックス式で、後に現在のリボルバーに似た単銃身のものとなっています。
使われた時期は19世紀半ばで、アメリカ南北戦争くらいまで使われていました。ColtのM1855ライフルなどが代表的です。
その後、後装式、そして金属薬莢の時代になってからは、パワーロスの大きいリボルバー式のライフルはほとんど作られなくなり、現在に至ります。
町田
- 1に補足。
その構造からリボルビング・ライフルと呼ばれるこの類の銃ですが、スタイル的にはリボルバーに長い銃身とライフル型のストック(銃床)を付けたものを想像してください。
1でも触れられていますが、リボルバーにはシリンダーと銃身後端の間(シリンダー・ギャップ)から発射ガスが漏れてパワーロスになるという構造上の特性があります(だからリボルバー用弾薬は大型になる)。拳銃としてのリボルバーの場合、ライフルほどのガス圧がなく、また片手で撃つということもあってそれほど問題にはなりません。が、両手で構えるリボルビング・ライフルの場合、前部銃床を掴む手がシリンダー・ギャップからのガス漏れに晒される危険がありました。
結局、リボルビング・ライフルはこの構造的欠点のため、連発銃の機構としては過渡期のアイデアで終わりました。
ちなみに、CAWかどっかからコルトのパーカッション・リボルバーをベースにしたリボルビング・ライフル風のモデルガンが出ていたと思うので、目にする機会があったら参考にしてみてください。
ブラック・タロン
- 補足です。検索エンジン(Googleなど)で"revolving rifle"で海外のサイトを検索すると実銃の画像をいくつも見ることができます。
町田
- モデルガンでしたら、バントラインカービンというものもでていましたので
古本屋さんで、90年代までのモデルガンカタログを探して見てください。
もしくは、ちょっと店暦の長いモデルガン屋さんだったら
在庫を持っているかもしれませんよ。
12yo
- >1.パワーロスの大きいリボルバー式 >2.シリンダー・ギャップ)から発射ガスが漏れてパワーロス
シリンダーギャップよりのガス漏れによるエネルギー損失は、それほど神経質に考えるほどではありません。
その分、発射薬量を増加させれば良いとも言えます。
例:WWI後に発売された、M1917リボルバー用 .45ACP−R(リムド)弾。
又、後年 航空機用リボルビングマシンガンが実用化されて、現在に至っている事は御存知の事でしょう。
さて、リボルバーライフルが、衰退したのは事実ですが、後年のナガン・リボルバーの様に、
薬莢が前進してシリンダーギャップをカバーするメカを装着すれば、解決出来なかったのか?
その様な物は具体化されなかったのか? 或いは >1.>2.の衰退理由の他に、”無煙火薬の実用化前”
”ライフル弾としての弾薬大型化傾向” ”更に秀でた連発銃案の出現” などの関係を考えるのも面白いものです。
軌跡の発動機?誉