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モスクワの劇場占拠事件で突入の際に使用された非致死性・非致傷性の「特殊ガス」とはどのようなものですか? OPD |
- 非致死性じゃないと思いますが。
RT
- むう。確かにマジで「非致死性」って事はないですわな。「低致死性」くらいの言葉が適切かも知れません。
無能力化剤かなーとか、もしかしたらCOかなーとか思ってたんですが、「吸い込んだとたんに意識が無くなった」だの「ガスが来たのがわかった」だののお話があって、何じゃいなこりゃと。
まあ、ロシアはソ連時代から化学兵器の開発に熱心でしたから、こういったガスの開発も他の国に比べて進んでるんじゃないでしょうか。
居眠り将軍
- 犠牲者のうち、かなりの数がガス中毒による嘔吐で、気管に詰まらせての窒息死だそうです。
救出された方の中にも重篤患者が少なからずいるようで、死者はもう少し増えそうです。
勝井
- 確かに人質に15%近い死者が出たという点では「低致死性」ですね。まぁ、直接的な殺傷を目的としていないという意味で「非致死性」と書いたのですが...それと、どんなガスであれ、相対的な酸素濃度が低くなれば窒息しますから...
勝井さんも書いておられるように、自分の吐瀉物で窒息したり、心臓病の持病があって心臓麻痺に至ったケースもあると報道されていたりもしたので。
それと、あくまでTVの映像の範囲ですが、外部から突入した部隊はガスマスクを装着していなかったようなので。(ガスの使用から突入まで、どの程度時間が経過していたかはよく判りませんが。)
OPD
- 報道によると、被害者の症状からみて、精神安定剤の一種であるジアゼパムが含まれている(他に何が?)ようだとのこと。
ジアゼパムは神経の不意の興奮を抑えることによって不安神経症等の症状を抑える薬ですが、摂りすぎると循環器系や心臓の神経まで抑制してしまう(〜吐瀉物の吐き戻しができない、擬似的な心不全を起こすetc.)のだそうで、いわゆる「死ねるクスリ」としてとりあげられることもあります。
Schump
- >死ねるクスリ
いや、マイナーは死ねないんです。
それを知らずに飲んで運ばれてくるバカが結構居ますが、
迷惑以外の何者でもない。
死なないとわかって飲んで騒ぎを起こす、もっと迷惑な奴もいますけど。
ジアゼパム 致死量 錠 で検索してみて下さい。
笑っちゃうような数字が出てきます。
舌根沈下や嘔吐で窒息死や凍死はありえますけど。
RT
- >6
しかしながら、気体状での吸入と固体や液体を摂取するのでは効果がまるで違います。
液体や固体で飲み込む場合は胃液の影響を受けた上で粘膜を経て浸透するのでロスが多くその分も致死量に換算されますが、期待で肺から吸入する場合は肺胞から酸素と共に即血中に入る為非常に効率が良く少量で充分な効果を得ます。
シアン化水素を例に取れば液状では0.07g程度ですが、気体では空気中に僅か270ppm程混入すればその空間でほんの数秒呼吸するだけでその場を離れてもすぐに痙攣を起こし数分で絶命します。明らかに致死性のシアン化水素を例に取ればこういう差になりますが、致死性の毒物でなくとも大幅に致死量は減ります。
眠ってしまっても気体は吸入し続けるとすれば、今回のように多量の気化物を隔離された空間に封入する場合には、耐性が弱い人はその効果だけでも充分に死に得るでしょう。
とはいえ大部分は嘔吐物を気道につまらせて亡くなったのは間違いないでしょう。
HCN
- >7
低濃度でも効果があるものであれば吸入は効果的です。
しかし、ガスというものは平衡があります。
基本的には外気中の分圧が上限です。
脂溶性、水溶性が高く、更に遊離しやすければ話は違いますが。
RT
- >8
ガスの濃度に限界があるのはご指摘のとおりです。確かに半数致死量相当まで濃度を上げてそれを維持する事は困難です。
しかしながら半数致死量はあくまで無作為に集めた人々の内、半数以上が適切な医療を受けられても死ぬであろう事が理論上予測できるだけの量であって、その量までは死なない保証があるわけではありません。
体質的に弱い場合や適切な医療が受けられない場合は当然より少量でも死にます。
ましてこの手の物質が作用するのは脳神経系に対してですから、アルコールの場合と同様に個人差が大きいのです。またこうした耐性は強い人は珍しくても弱い人はざらにいるのです。
そういう化学物質を錠剤とは比べ物にならない程吸収効率の良い気体状で、数秒で意識がなくなるほどの濃度で浴びせれば危険であろうというだけです。
HCN
- >9
一般的な薬には当てはまりますが、
マイナートランキライザーには当てはまらないでしょう。
ドンブリ数杯飲まないと致死量に達しない薬ですよ。
致死的な血中濃度に比べたら、投与ルートなんか関係ないです。
(通常使用時、静脈注射の場合でも投与量は経口とほぼ同じ量です)
個人差が大きいと言っても、作用に必要な量と致死量差に比べたら
大した問題じゃないです。
だから安全域の大きな薬として、容易に処方されます。
ついでに言うと、アルコールは安全域の小さな薬物です。
泥酔から呼吸停止までの濃度差はほんの少しです。
当然、個人差は大きく出ます。
RT