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96式40mm自動てき弾銃ですが、作動機構が少し変わっていると友人が言っていました。どのように変わっているのでしょうか? (その友人も、具体的には知らないので) ウリ |
- そもそも、これが標準若しくは基準となる作動機構ってあるの?
はいどーも
- 私は、「ブローバック式だけど、遊底やスライドではなく銃身が動く」と言うのを聞いたことがあります。
日野式自動拳銃みたいなものでしょうか?
キリン
- 96式40mm自動てき弾銃の作動方式は、銃身前進吹き戻し式(ブローフォワード)という物ですから、
一般小火器の作動機構に較べて、変わっていると言えますでしょう。
諸外国の、この手のグレネードMGは、大抵がAPI(前走発火ブローバック)ですから!!←これが標準?!
96式40mm自動てき弾銃 制式要綱 参照
http://jda-clearing.jda.go.jp/kunrei/i_fd/iz1996b6001.html
しかし、銃身前進方式となると、遊底が固定されているのかといと、ちゃんと、まず最初に遊底部が短後座し、
その力を利用して回転子で作動かん(桿)を押して銃身が前進していますね。(プッシュロッドで銃身を前に押す)
何故、この様なギミックにしたのかな?
弾が低圧弾薬(40mm弾腔圧66MPa≒670kg/cm^2、普通の小銃弾は、3000kg/cm^2 以上)なのでガス圧利用方式は、
やや不利でしようし、かといって重弾頭&包底圧(包底面積X腔圧)大の為、後方への反力が強いが、
単純遊底重量や作動ストローク長で処理したくなかったからなのでしょう。
結果的に、反動を抑える(打ち消す)為でしょう。
以上、勝手な私見でした。
軌跡の発動機?誉
- わしもこの制式要綱に載っている『銃身前進方式の作動機構を用いた吹き戻し式』というのがよくわからんのです(;^_^A
制式要綱とよく睨めっこしてこの作動機構の動作を考えてみると、
1/ボルトが前進して撃発(要綱ではオープン・ボルトとなっているので)
2/撃発でボルトが後退するときに銃身部が前進
3/銃身部が後退して撃発位置に戻り、再び1から
というサイクルになりますかね。
前進した銃身部が後退するための力は、弾頭が銃口から発射されたときの反動でしょうか?
こう考えると、96式40mm自動擲弾銃の作動機構は反動利用式(ショート・リコイルかロング・リコイル)の変形的なものと解釈できそうなのですがどうでしょう。
さて、世の中にあるこの手のベルト給弾式のオートマチック・グレネード・ランチャー(Mk19等)は、使用する40mmグレネード弾が低圧弾であることも幸いしてか、誉さんのおっしゃるように単純なオープン・ボルト&ブローバックの作動機構を備えているものが主流のようです。
んが、中には手の込んだ機構を使っているメーカーもあるようで、スペインのサンタバーバラ社(旧セトメ造兵廠)が開発したSB40LAGはロング・リコイル(銃身がボルトと共にバレル・ジャケット内を大きく前後動する)を採用しています。
ついでに余談&便乗質問になりますが、96式40mm自動擲弾銃に米軍規格の40mmグレネード弾をそのまま装填して発射することは可能でしょうか?(機構が作動するかどうかは不問。あくまで発射可能かどうか)
○年前に総火演で陸自隊員に聞いたときは、「一応撃つことはできる。装弾リンクは使えないけど」みたいなことを聞いた記憶があるのですがはっきりしないもんで・・・
標準弾薬(96式40mm対人対装甲擲弾)の寸法は全長112mm、薬莢長56mmとなっていますが・・・
ブラック・タロン
- えっと。この機構に関しては具体的な話を避けますが、我が社の40mmAGLの特徴としては、連射しても着弾精度が悪くないと
いうのがあります。あの会社にしては珍しい程に(笑)
実際、3次元レーダーで確認したところ、素晴らしい!と思うくらいの精度を出します。後はバラバラに弾着させる技術がい
るかな。相手は常に一カ所に固まっているとは限らないですし。ブンカーキラーとしては充分だとは思うけど。あとはもっと
精度の高い照準器がほちい。例えばツァイスのx4〜x12倍の光学照準器とか、日本版OICWの電子式照準器とか。
んで、なんで前進式にしたのか?っていうと、連射時に銃が跳ね上がるのを防ぐため(逆に前のめりになりがち)ってーのと、
短い砲身を少しでも長くさせたい(=相互作用時間を増やしたい)というのがあるざんすね。
>米国モンとの互換性
不発率さえ気にしなければ撃てますよ(笑)
sorya
- >我が社の40mmAGLの特徴としては、連射しても着弾精度が悪くないというのがあります。あの会社にしては珍しい程に(笑)
実際、3次元レーダーで確認したところ、素晴らしい!と思うくらいの精度を出します。
そのようですね。左右方向のばらつきは、とても少ないとか。射距離方向は、ちょっとばらつくようですけど。これは、銃身の保持方法や発射速度とマズルジャンプがおさまるタイミングに起因するのかな。
>後はバラバラに弾着させる技術がいるかな。
なんか皮肉ですよね・・・・確かに、ばらつくなら射距離方向より左右方向にばらついた方が言いと思いますけどね。
>んで、なんで前進式にしたのか?
銃身前進方式のメリットは、軽量化です。
通常のブローバックだと、反動を受けるのは、遊底の質量と復座ばねのテンションのみになります。しかし前進方式の場合、作動機構としてはデットウェイトになっている銃身の質量も利用できるので、単純に言えば、遊底の質量は、銃身の質量分軽くできます。
(作動のイメージは、誉さんのおっしゃる感じですね)
軽量化と言っても、Mk19の銃本体と、96式の銃本体で比較したら随分軽くなっているよいうことで、HKあたりと比べると、どうかな・・・向こうはアルミ使ってるし。
>っていうと、連射時に銃が跳ね上がるのを防ぐため(逆に前のめりになりがち)ってーのと、短い砲身を少しでも長くさせたい(=相互作用時間を増やしたい)というのがあるざんすね。
もう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
エル
- そんな不思議な話じゃないよ。
仰角を掛けた銃身に対して、射軸砲口に引っ張る力を加えたら銃口が下に下がる方向に合成力が発生するのは明白なわけで。
それと銃身が前進すると銃身内における弾頭の速度が銃身前進速度分だけ相対的に低下するため、より多い銃身との相互作用
時間を作れるわけなのでで(それにしたって微妙に多いってくらいだけど)、その分だけ砲内バロッティングが減る=弾道精度
が上がるっていう具合です。
sorya
- >4
作動サイクルはこんな感じ。
1 銃身を前方に押し出す。(コッキング?)
2 トリガーを作動させると銃身が下がると同時に装填開始
3 弾が銃身に入り、銃身が後座完了した所(遊底に当った所)で撃発
4 発射ガス圧により銃身は前進
5 2にもどる。単発の場合、銃身は前進した位置で停止。
こんな感じ。
遊底後座量は1cm弱です。
はいどーも
- >それと銃身が前進すると銃身内における弾頭の速度が銃身前進速度分だけ相対的に低下するため、より多い銃身との相互作用
時間を作れるわけなのでで(それにしたって微妙に多いってくらいだけど)、その分だけ砲内バロッティングが減る=弾道精度
が上がるっていう具合です。
なるほど。ただ、銃身の前の方がスリーブで精度良くガイドされているとはいえ、可動する銃身にはガタがあるのですから、それによる弾道精度への影響がバロッティング以上に影響することはないでしょうか?
(なんか、固定銃身のブローバックと銃身可動のショートリコイルの精度比較の話みたいですね)
>8
作動サイクルは、
1 銃身を前方に押し出す。(コッキング?)
2 トリガーを作動させると銃身が下がると同時に装填開始
3 弾が銃身に入り、銃身が後座完了した所(遊底に当った所)で撃発
4 反動で遊底が後座(後座量:5〜10mmくらいかな?)
5 回転子により作動かんが押され、作動かんにより銃身を押す。
6 2にもどる。単発の場合、銃身は前進した位置で停止。
と言う感じです。
エル
- >9
確かに遊底後座により作動カンが銃身を前進させると書いてあります。
火薬ガスの力は遊底には作用する様に記載されていますが銃身前進に作用するようには一つも書かれていません。
しかしながら構造図を見れば見るほど、わずか1cm弱の後座量で銃身がもとに戻るほどの作用を与えられるのかな?
と思ってしまい、当然ガス圧も作用するだろうから、判りやすくと書きこんでしまいました。
失礼しました。
はいどーも
- >5
>> 米国モンとの互換性
> 不発率さえ気にしなければ撃てますよ(笑)
この場合の『不発』とは、下の1701で書かれている弾頭着弾時の不発でしょうか? それともヘッドスペース等の問題で雷管が撃発されない場合があるということでしょうか?
とりあえず、基本的には専用弾使用だが米軍規格の40mm弾も撃てないことはないと解釈してよろしいですね。
ブラック・タロン
- >9.可動する銃身にはガタがある〜弾道精度への影響がバロッティング以上に影響することはないでしょうか・・・・
私も同様に、銃身ガタツキによるマイナスメリットの方が大きいと思います。
叉、よほど粗悪なライフリングでない限り、腔内弾道の狂いは、弾丸がライフリングへ喰い込む時、
すなわち「リード」とか「フォーシングコーン・圧入斜面」の形状や、タイミングでほぼ決まる物と思います。
もっとも、「バロッティングとは?」・・・・ 今手元に、NDS−Y−0002〜0006 が有りませんので、
暇無し薄学な小生では、奥深いこの用語の意味する事は解りかねますが!? −−−後日調べときます。
>10.わずか1cm弱の後座量で銃身がもとに戻るほどの作用を与えられるのかな?
通常のガス圧作動自動銃も同じですが、こういう機構は作動かん(桿)或いは(プッシュロッド,ピストンロッド)が、
ストロークの最後迄、押し続ける必要は有りません。ロッド押し出しは短距離で可。
ロッドより瞬間的な衝撃力を受け、動き出した移動体(遊底や今回は銃身)は、ほとんどの距離を、その慣性で移動します。
だから移動体は適度な自重が有った方が良いとも言えます。
>11.ブラック・タロンさんへ ちょっと回答。
米軍の40mm弾も随分改良され、着弾不発が減少している。 と、風のウワサに聞いた事があります。
〜?誉