昔の負傷者の体験談には、頑丈な分厚い板で思い切りぶん殴られた感じ、痛みは感じないが、すぐに撃たれたところを中心に自由が利かなくなる、当りどころによっては有無を云わせず昏倒する、と云います。「あ」とか「う」とか云ったまま、なりふり構わず、どしんと転がって、そのまま意識不明、と云うところです。最近の高性能彈では、また違うのかもしれません。
撃たれた側は、こういう状態ですが、はたで見ていると、ちょうど「ぽん、ころり」「おい、どうした、あ、やられてる」と云う感じだそうです。
大昔の先込め式の丸い彈丸で、やられた場合は、少し様子が違い、撃たれたところを抱えて膝間づいてしまう、或は暫くして倒れるなど、間が空くようです。意識も比較的あった様子で、ナイフを抜いて自分で彈丸をほじくりだし、傷口に火藥を振りかけて発火消毒する人もいました。
あるめ

　ちなみに、【銃弾を浴びた人体はどーなるか？】については、『銃器使用マニュアル　GUN!』（カヅキ・オオツカ著、データハウス刊）という本で、銃弾の破壊効果の解説と共にそれを示す遺体写真がいくつか載っています。メシ時＆夜寝る前には見ない方がいい写真ばかりですが（汗）、映画・ＴＶ等における人体弾着がいかに大嘘であるかがよくわかることでしょう・・・
ブラック・タロン

あるめ様、ブラック・タロン様、興味深い話を有難うございます。

.45ACPはストッピングパワーが大きいとの事ですが、食らった人間が衝撃で後ろに吹っ飛ぶなどということはないのでしょうか？
Sparrow

物理学のお時間。

.45ACP 弾頭 200g が存速 200m/s で体重 60Kg の人体に命中し停止した(貫通せず、全ての運動量を人体に伝えた)としましょう。弾丸が停止するまでの時間を 0.001sec(1/1000sec) と仮定すると、力は運動量(質量×速度)の変化÷時間ですから 40Kgm/s ÷ 0.001 = 40000N の力が瞬間的に発生します。

http://hypertextbook.com/facts/2000/AlbertKlyachko.shtml

によるとプロ野球選手の打撃力は約 27K〜45KN × 1/1000〜2000sec だそうですから、ほぼ同じ打撃力ですね。人体は反作用によって運動量÷質量 ＝ 40÷60 = 0.67m/s、約 2.4Km/h の速度で後退することになります。吹っ飛ぶというよりのけぞる程度でしょう。
ささき

人体のどの部分に当たるかによっても衝撃はかなり異なるのでは？
質問にある弾丸が脇腹のあばら骨や頭蓋骨といった、骨が比較的表層にあり筋肉や脂肪があまりついていない部分に当たったら、骨にひびが入るのだろうか？
物理的な衝撃力と言うより激痛による生理的衝撃ということかな・・
アリエフ

４のささきさんの回答によれば、プロ野球選手のバット・スイング並みということか・・先日、打球を顔面に受けて頭蓋骨骨折したという選手がいたが、当たり所悪ければ即死、あるいは重傷の打撲となるんでしょうな・・
アリエフ

45ACP の弾頭は直径約 1cm だから「太さ 1cm の鉄釘をプロ野球選手の全力スイングで叩き込むほどの衝撃」と例えればわかりやすいのかな。そんなもん一発でも喰ったら確かに立っていられないでしょうね(--;)
ささき

ささき様、ありがとうございます。
凄まじい衝撃ですねー。たしかに60kgに均等に分散したらたいしたことないかもしれないけど、体の上のほうに当たったら、まず間違いなく転倒しますね。
Sparrow

とはいえ野球のスイングでは回転するバットの運動量のごく一部だけがボールに伝わり、残りは「振り抜き」で消費されるので「バットで釘を打ち込む」のは少々大袈裟な表現かもしれません。それにしても 45ACP の着弾はハンマーで釘を打ち込む衝撃の数倍はありそうですね。
ささき

防弾ベストのデモンストレーションで、
自分で自分に向かって４４Magを撃ってる人を見た事がありましたが、
後ろに倒れてはいませんでした。
知り合いの警官（ベスト着用）はパトカーから降りようとした処を、
至近距離から３５７Magで胸を撃たれたそうですが、
助手席の方まで飛ばされたそうです。
撃たれた人がどう言う体勢で居たかで結構差がありそうですね。
大魔神