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戦艦の主砲の砲身は製造にどれくらいの時間がかかるんでしょうか?おしえてください RGS |
- 必要に応じた用途、サイズに合わせてデザインする時間。
素材を加工する時間や組み立てる時間、テストや実際に
戦艦に設置する作業などなどあると思いますがっ・・一言に(製造)といってもどのあたりから入れるのでしょう・・・?
あと製造する産業、技術レベルにも大きく関係すると思われます。
mash
- >1 これは失礼しました。私がおしえてもらいたいのは、すでに量産品として製造に入っている砲身の素材の加工から完成するまでの時間です。また、製造する産業、技術レベルについてもふとした疑問から質問したまでなのでどんな例でもかまいません。
あとこれは失礼を承知で申し上げますが、mashさん、あなたはこの設問に対する何かしらの回答ををご存じなのでしょうか?。もしも知っている上で1のような質問の欠点を論うような事だけの回答を提示なされたのであれば残念ですが不快に思います。こちらとしても欠点だらけの質問をしたことについてはお詫びしますが、このような回答はあまり好ましいものではないと私は考えております。
RGS
- うーん。
知ってるからこそ、質問を絞って欲しかったのでは
という考えもできるような気がするのですが。
上スレのレスにあるような方向に知識を持った方が
判断されなければよろしいのですが。
回答するもしないも知識を持たれた方の一方的
判断ですからね。
通行人
- 素材の製造に関しては少し分るので。参考程度に聞いてください。
旧日本海軍の砲身製造について、アグネ技術センターの「海軍製鋼技術物語 著堀川一男」から、大口径砲の砲身の素材の製造工程を分りやすく抜書きしてみました。
1.成分調整 2.溶解 3.精錬 4.鋳込み 5.脱型 6.加熱 7.荒鍛造 8.焼鈍 9.鋼塊TBの切断 10.穴あけ 11.加熱 12.鍛伸 13.焼鈍 14.荒削り 15.検査 16.焼入れ焼戻し 17.検査 18.後工程
記述上抜けてる工程などがあるかも知れませんが、素材を作るだけでこれだけの工程があります。同書には、焼入れ温度など若干の情報はありますが、時間に関する記述はありませんでした。
また、同書に小口径砲の素材製造工程が載っていて、鋼塊の大きさや構造(自緊砲)が違うことなどから、製造フローが少し違っていてます。
鋼塊は、重量12トンで、直径が最大で934mmです。
1.成分調整 2.溶解 3.精錬 4.鋳込み 5.脱型 6.加熱 7.荒鍛造 8.焼鈍 9.鋼塊TBの切断 10.加熱 11.鍛伸 12.炉冷焼鈍 13.穴あけ 14.焼入れ焼戻し 15.検査 16.後工程
この中で、一部、工程の時間が示されています。
4.鋳込み から 7.荒鍛造の前まで 14時間
10.加熱 に 4時間
12.炉冷 に 10時間
14.焼入れ焼戻し に 約24時間以上
判っている時間が52時間です。この他、製鋼関係や鍛造などの加工も簡単な工程ではありませんし、各工場間の物の移動時間、次工程の待ち時間などを考えると、素材の製造だけで1〜2週間はかかるものと推測できます。
問題の戦艦の主砲ですが、学研の「金剛型戦艦」によると大口径砲の素材は、重量120トン、直径1300mmクラス?の鋼塊から造るようです。
技術的に、鋼塊サイズが大きくなると、加熱冷却時の熱量の単純な問題だけではなく、鋼の相変態や残留応力にも影響し、加熱冷却にかかる時間は長くなりますし、鍛造などの加工工程の時間も長くなります。また、物の取りまわしや移動も面倒になります。
仮に小口径砲の砲身素材を作るのにが1〜2週間とすると、戦艦クラスは素材の製造だけで1〜2ヶ月かかるのではと思います。
本当の工程時間がわかると良いのですが、参考になれば幸いです。
後工程の焼きばめや砲身の機械加工とかは、冶金屋なもので分りません。
きりさめ
- どうもありがとうございました。
RGS