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弾道ミサイル防衛構想で開発されている迎撃ミサイルは、弾道ミサイルのおとりの弾頭と本物の核弾頭を見分ける事が出来ると聞いたのですが、どうやって見分けているのでしょうか、お教え願います。 中村 |
- 軍事研究2000年9月号の岩狭源晴氏の記事によると
「迎撃体単独でのデコイの識別は赤外線センサーによる赤外線映像の形状シグネチャーで識別するしかない。」
とのことです。
yuji
- yuji様、回答有難うございます。
迎撃ミサイルが核弾頭とデコイを形状で識別しているという事は、核弾頭とデコイは違う形をしているのでしょうか。
お手数とは思いますがお答えいただけないでしょうか。
中村
- 「赤外線映像の形状シグネチャー」
と言っている様に、外見は本物もデコイも一緒と言うことですね。
赤外線映像で見た場合、内容物の違いにより、発する赤外線の形が違う事から判断できる。と言うことなんだと思いますが。
当然、赤外線偽装までかけたデコイなら見分けはつかないことになります。
はいどーも
- 同じ記事内で「ある欧米の専門家によると一基のICBMに10発のMRVと100個の軽量デコイが乗せられるという。」とありました。
この話の通りなら真の弾頭とデコイとは、大きさ、重量が大分異なるものと思われます。
また「寸法、重量、形状が真弾頭とそっくりの重金属(たとえば劣化ウラン等)でデコイを作って10発の内の真弾頭は2、3発だけのMRVを乗せられたなら、識別は全く不可能」とのことなのでNMD構想実現はまだ先の様です。
yuji
- 最近の迎撃実験で、PLVと呼ばれるロケットで打ち上げられたキル・ビークル(SM-3、THAAD搭載予定)が大気圏外にてミニットマンから発射された模擬弾とデコイを識別し見事模擬弾を迎撃しましたが、この裏にはあらかじめ模擬弾の赤外線画像をキル・ビークルに入力しておいたのでは?という疑惑があるそうです。
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- 皆様、有難うございました。
中村