1635 |
はじめまして。本などで調べてもイマイチわからないことがあるので質問させていただきます。 99式20ミリ固定機銃の薬莢の形状はどのようなものだったのでしょうか? よろしくおねがいします。 messode |
- 九九式 20mm の薬莢・弾頭の図面と写真は、学研歴史群像 No.24「紫電改」に掲載されている国本氏の記事で知ることができます。参考のため、手持ちの手描き画像をアップしてみました。直径約 20mm x 全長約 72mm、薬莢にくらべ弾頭が長い(薬莢とほぼ同じ長さ)のが特徴です。二号銃は薬莢の長さが 101mm に延長されています。
http://www.warbirds.nu/BBS/oekaki/493.png
九九式の薬莢はヘッド径が薬莢本体より小さい「リベイテッド」形状を使っています。またネック部の絞りが殆どなく、弾頭径と薬莢径がほぼ同じストレートな形状になっています。これは九九式(エリコン系)の作動方式である API ブローバックに由来します。API では薬室に弾薬を押し込む途中・ボルトが前進している間に発火が行われるため、弾頭・薬莢と薬室はエンジンのピストンとシリンダーのようにガス漏れを防ぎつつ擦動する必要があり、円筒形にならざるを得ないのです。
ささき
- 詳しい解説どうもありがとうございました。
messode
- 99式20ミリ2号銃の 榴弾実包・画像は、↓のHPで、「機関砲弾」の右側写真で、上段の弾。
ちなみに、同下段の弾は、現用M61 20ミリバルカン砲弾と思われます。
http://www.asahi-net.or.jp/~ku3n-kym/heiki3/irif/irif.html
軌跡の発動機?誉
- >3. 写真拝見しました。上の実包が99式20ミリ2号銃用(20x101RB)だとすると、同写真下の実包の薬莢長はM61 20ミリバルカン砲用(20x102)には短すぎないでしょうか。写真から計測したサイズは口径がやはり20mm、薬莢長約94mmいった寸法で、これに該当するのは手許の資料ではホ-5用位しか候補がありません。
ただし、手許にはホ-5用の弾薬の資料がありませんので、詳しい方のコメントを期待します。
みなと
- ↑ホ5用の弾薬形状確認、明らかに誉さんからご紹介のあった写真下側とは異なりますね....この弾薬は一体なんでしょうか。
みなと
- 写真左側のズン胴なのはホ-203 の 37x123R、強烈な絞りの入った空薬莢は 98 式高射機銃の 20x142 でしょうか。問題のタマは全長形状とも 20x102(M50) に酷似していますが、それにしては 20x101RB より明らかに薬莢が短いのは妙ですね。米軍対空機銃のエリコン SS 20x110RB が混ざったかな?エリコン SS は FF や FFL と違ってネック部に僅かな絞りがあり、この写真の機関砲弾も弾頭径が薬莢径より小さいように見えます。
ささき
- ↑写真上側の弾が99式2号(FFL 20x101RB)ではなく、米海軍エリコン対空機銃の弾(FFS / SS 20x110RB)なのではないか、ということです。
ささき
- みなと氏も加わり盛り上がっておりますが、下記の結論でいかがでしょうか。
>7.ささき氏の御指摘の通り、上段は米海軍エリコン対空機銃(FFS / SS 20x110RB)の弾薬。
(海自でも、旧式な掃海艇の機雷処分用として、米海軍のお下がりを使用していました。)
下段は、現用M61 20ミリバルカン砲弾。 ←小生所有の現物と比較し、間違い有りません。
両者共、戦後自衛隊の使用弾薬が、旧海軍関係資料館で、何かの手違いで旧軍弾薬といっしょに展示されているのでしょう。
呉、近在のどなたか、確かめて来て下さ〜い。
という事で、>3.の私のレスは、ポカでした。
右の珍しい”ホ-203 の 37x123R? :ビッカース37ミリ1.5pdrでは?のハズないか!”
の画像を見れたという事で、カンベン願います。
〜?誉
- そうですね、上段の薬莢長が110mmだと丁度合点がいきます。写真一枚で結構楽しめるものですね。
みなと