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初めて質問しますよろしくお願いします。 韓国の陸軍歩兵のライフルとハンドガンはなにを装備しているのでしょうか? K2ライフルを装備していると、知り合いは言っていたのですが、詳しく はわからないのでよろしくお願いします。 それと韓国陸軍の軍装などがのっている資料を知っていたら教えてくださいお願いします。 道楽 |
- >韓国軍の制式ライフル&ピストル
韓国軍の制式ライフルは、国産のK2ライフル(5.56mmX45)です。
K2ライフルは、韓国軍向けにM16A1をライセンス生産していた大宇プレシジョン・インダストリーズが、M16系ライフルを原型に独自開発したものです。作動形式はガス・オペレーション(ガス圧利用式)で、下部レシーバーの形状にM16系の面影が若干残っていますが、ガスオペのメカニズムはM16系のリュングマン式(ガス・ピストンを持たず発射ガスの一部を直接ボルト・キャリアーにぶつけて作動させる形式)ではなくオーソドックスなガス・ピストン式となっています。また、ストックはプラスチック製の右側面折り畳み式です。
<諸元>
口径:5.56mmX45 全長:970mm/730mm 銃身長:465mm 重量:3.3kg
装弾数:30発(M16用マガジンを使用可能と思われる)ライフリング:6条右回り
作動機構:ガス・オペレーション&ターン・ボルト・ロッキング(ガス・ピストン式)
なお、K2ライフルの派生型的な製品として、短銃身&ワイヤー製引き出し式ストックを備えたK1A1カービンがあります。
あと、韓国軍の制式ピストルも国産のDP51(9mmX19)です。
DP51は、K2ライフルと同じく大宇プレシジョン・インダストリーズが独自開発したセミ・オートマチック・ピストルです。この拳銃の特徴は、『トライ・アクション』と呼ばれる特殊なダブル・アクション機構で、一度起こしたハンマーを指で押し戻すことができ、トリガーを引くとハンマーが軽く跳ね上がって撃発される仕組みです。ダブル・アクションに比べて軽いトリガー・プルで初弾を発射でき、速射性と命中精度を向上させられるのが利点ということです。もちろん、通常のシングル/ダブル・アクションでの射撃も可能です。輸出向け派生型として、小型版のDP51SやDP51C、口径.40S&WのDH40があります。
<諸元>
口径:9mmX19 全長:190mm 銃身長:105mm 重量:800g
装弾数:13発+1 ライフリング:6条右回り
作動機構:ブローニング式ショート・リコイル(ティルト・バレル・ロッキング)
ブラック・タロン
- そうでしたか詳しい解説ありがとうございました。 韓国は自国開発が多いことが
わかり本当に助かりました。
道楽
- > セミ・オートマチック・ピストルです。この拳銃の特徴は、『トライ・アクション』と呼ばれる特殊なダブル・アクション機構で、
そうなんですか。ブローニング(ファブリックナショナル?)がブローニングハイパワーをリニューアルしたとき同様のアクションを組み込んだが人気が出ず廃れたと思っていたもので・・・実用化(軍制式化)されていたとは知りませんでした。
strafe
- >1.K2ライフルの派生型的な製品として、短銃身&ワイヤー製引き出し式ストックを備えたK1A1カービンがあります。
一般的なアサルトライフルの経緯は、長物(ライフル・タイプ)が先に作られ、後から短小(カーピン・タイプ)が、
産まれますが、この”Daewoo”の銃は、そのKナンバーの通り、K1・カーピン・タイプから先に開発された物と思います。
すなわち、1970年後半、M3サブマシンガン(グリースガン)の後継銃として開発スタートし、種々試作の後、
1984年頃 K1A1 サブマシンガンとして採用された様に考えます。
一般的な軍用銃カテゴリーでは、短小ライフル弾使用の為、アサルト・カーピンに含められてしまいますが、
これは、K1との相異点でも有る、”ワイヤー製引き出し式ストック”、”簡易リアサイト”の構成より、
その使用形態がハッキリします。ワイヤー製ストックでは、ライフル弾の反動に対しシナリ過ぎて全然当たらないものです。
(遠距離を狙って当てるという意味でスカ!)
その数年後の1980年頃に、長物(ライフル・タイプ)K2が開発採用されたものと考えます。
言い方を換えれば、K1は、主力小銃を本格的に独自開発国産する前提の、習作であったという考えもあるかも知れません。
それから、この銃のライフリングツイストは、1−12inですので、使用弾は、M193ミリタリーボール相当であり、
重弾頭タイプSS109は適さないものと考えます。
軌跡の発動機?誉
- 軌跡の発動機?誉さんK1A1カービンの詳しい説明どうもありがとうございました。 まさかK1A1カービンの説明までしていただけるとは思ってもいませんでした。本当にみなさんありがとうございます。
道楽