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素人の素朴な疑問なのですが・・ 戦闘機などが赤外線追尾ミサイルを回避するために 使用するフレアは、いつごろから使用されるように なったんでしょうか? 北方不敗 |
- そうですね。チャフはよく語られるのですが、フレアに関してはアフガンでの
旧ソ連や湾岸戦争やユーゴ紛争など最近使われだした印象を受けます。
米軍という括りでいくと、
http://www.designation-systems.net/usmilav/jetds/an-ala2aln.html
こちらのページのAN/ALEの欄を見て頂くと、フレアを使用するディスペンサで
古い物ではALE-14やALE-18といったものが見受けられます。
特にALE-18はA-6Aイントルーダーに搭載されたと記載されてます。
A-6Aの部隊配備が1963年で1970年まで生産されていましたから、その時期には
もう既にIRフレア・ディスペンサが装備されていたということになります。
ちょうどベトナム戦争の真っ最中ですからベトナムで使われた可能性があります。
(自分は浅学のため実際の事例は知りません)
あとは中東戦争やフォークランド紛争で使われたのかもしれません。
私個人として印象深いのは1983年のレバノン紛争でA-6Eがフレアを撒いたのにも
関わらず、SA-9に撃墜されてしまった事例です。(つまりSA-9にIRCCM能力があった)
ただ、IRフレアの装備の重要性が認識されるようになったのはアフガンで旧ソ連の
航空機がSTINGERでバタバタと落とされてからだと思います。
以上の話は多分に記憶や憶測に拠ってますので、誤りがありましたら何方か
フォロー頂ければ幸いです。(^^;;
AP-1
- 丁寧な解説、誠にありがとうございます。
相手の兵器の性能を推し量るのは文章で書けば
一言ですが本当に難しいことなんですね。
北方不敗
- ほとんどゴミレスですが、F-111の初期の型はフレアの代わりに、
垂直尾翼付け根の燃料投棄口から燃料を噴射?させたところにアフターバーナーで引火し、
巨大な火柱を作る「トーチング」という動作を行い、IRシーカーの欺瞞を狙っていた、という話をどこかで見たような。
オーストラリア空軍のエアショーでは呼び物の一つだったそうで。
ただしこの動作、機体内燃料に引火する危険があるとか何とかで禁止されたそうですが。
まぐまぐマグロ