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「S&Wのアクション+パイソンの高精度バレル」という組み合わせがうたい文句のスマイソンですが、コルト系リボルバのバレルの精度はあんましよくない、という記事も(最近のですが)GUN誌なんかではよくみます。 実際のところ、使える銃として評判高かったのでしょうか? satoski |
- 過去の質問より
http://www.warbirds.nu/ansq/4/D2000119.html
(N)
- ↑の過去ログにわしもレスを付けてるので(^^ゞ、今更いちいち説明するまでもないと思いますが、改めて検証してみましょう(笑)
そもそも『スマイソン』とは何かというと、米カリフォルニア州サクラメント市にあるデイビス・カスタム社が、コルト・パイソンの銃身とS&WのKフレーム(今はLフレームでも作ってたっけ?)を組み合わせたファクトリー・カスタムとして販売しているリボルバーで、最近は『スモルト』の名称が一般的なようです(ちなみにパイソンの銃身とスターム・ルガー系フレームとの組み合わせもあり、こっちは『クーガー』と呼ばれるそうな)。
このカスタムの登場が影響したのかどうか定かではないですが、S&Wはその後新たにLフレーム(M586系)を登場させました。
さて本題。コルト・パイソンの銃身精度は巷で言われているほど良好なものなのか?
手元の資料によれば、コルト・パイソンのライフリング・ツイストは1-14インチ(S&W M586は1-18)で、銃身内径(グルーブ)は、コルト社製品を含む他の.357Mag.リボルバーが0.357インチなのに対してパイソンは0.355インチだそうです(9mmパラ並みのタイトさだそうな)。この微妙な差とツイストが精度に影響しているのか?(この辺は資料不足(;^_^A)
ちなみに、Gun誌1996年11月号の本物vsモデルガンの記事で上坂光氏がテストしたスモルト(6インチ銃身)とコルト・パイソン(4インチ)のグルーピングは、共に25ヤード(約22.8m)の距離でスモルトが4cm前後、パイソンが約7.2cmということでした。
スモルト(スマイソン)の銃身の精度云々については、↑の過去ログでささきさんが書かれていますね。
スモルトの本当の存在意義は、銃身の精度云々以上に、パイソンのアクションにどうしても馴染めないファンのために、アクションがスムーズなS&Wのフレームを使って、ベンチレーテッド・リブ付きフル・ラグというパイソン銃身との組み合わせによるスタイルの良さを楽しもうというものではないかと思うのですがどうでしょう。
Gun誌の記事によれば、コルト・パイソンのダブル・アクションは、途中までは軽くスムーズだが後半粘るように重くなっていくそうで、S&Wのアクションとはスムーズさという言葉の概念がちょいと違うようです(じわりと引くと感じは良くないが、一気に引ききる分には大して違和感は感じないとか)。まぁ、トリガー・プルの善し悪しはシューターによって感覚が違うので一概には言えません。パイソンのアクションに馴染めんという人もいるだろうし、逆にパイソンのトリガーの方がスムーズという人もいるでしょう。
ちなみに、IPSCのリボルバー部門のマッチ・シューターはS&Wユーザーが圧倒的に多いそうです。アクションの差のせいか、それとも値段故か?(笑)
ブラック・タロン
- レスを有り難うございます。
ううむ、やっぱしそんなに精度が良くないんですねー。
しかも銃身それ自体以外に起因するとは(^^;
勉強になりました。
satoski
- ちょっと気になるのは、パイソンバレルの装着方法なのですが・・・・・・。バレルのネジ部がM19より太く長いので、その雄ネジ部を細く短く、ネジを切り直してフレームの雌ネジ部分にセットするとかいう話を読んだような気も。
>3
>ううむ、やっぱしそんなに精度が良くないんですねー。
というより、
「加工次第で精度にバラつきが出やすい」
とか、
「ノーマルより精度は上がるが、ブランク(素材)バレルを加工・フィットさせた純然たるカスタムほどの精度ではない」
のかも知れませんね。断言は出来ませんが。
Gun誌83年8月号で、ジャック氏がデイビス製スモルトの4inラウンドバット(81年頃のレポートで、バレルに亀裂の入ったM19の6inベース)をゲスト出演(メインはルガー・セキュリティシックス)させてましたが、そこでも「精度に問題がある」との事でした。
>2
>米カリフォルニア州サクラメント市にあるデイビス・カスタム社が(中略)
>今はLフレームでも作ってたっけ?
先月のGun誌でもレポートされてましたが、既にデイビス自体が消滅している様ですね。かつては、割増料金でLフレやNフレでも作っていたとの事ですが。
>スモルトの本当の存在意義
パイソンの“粘るようなアクション”はよく言われますが、加えて“トリガーを引ききる”“ハンマーの落ちる(レット・オフ)”タイミングが掴めないというのもあるそうです。
DAでゆっくり引くと、S&Wアクションだと
「引き始めから終わりまで、プルがほぼ一定」
「ハンマーが落ちる直前に、シリンダーが回転しきって“チッ”とシリンダーストップで固定される」→この音でレット・オフのタイミングが判る。
「特にKフレだと、引ききる瞬間“スッ”とプルが軽くなる」
という利点がPPCマッチ等のシューターに好まれたそうです。
SFPDのビル・ラングロイ刑事の様に、パイソンでグランドマスターとなった名射撃手もいるにはいますが。
また、ヘビーバレルやリブサイト等のカスタムがマッチによっては
「勤務用としては“重くて大きくて使えない”カスタムを使っても意味ない。PPC競技は元々そういう訓練目的なのだから・・・・・・」
と、規定でそのテのカスタムを禁じた例もあった様子ですが、スマイソンは一応カスタム扱いされてなかった様です。また、公用ホルスターに入る(一応、オフィサーが勤務で使える)という利点もあったそうで。
余談ですが、往年の「モデルガンチャレンジャー」誌83年12月号で、CMCスマイソンをレポートしたくろがねゆう氏によると
「元々、同一口径・同一バレル長なら、ライフリングピッチの差がグルーピングに与える影響は?」
というテストのため、名射撃手ビル・ジョーダンとガンスミスの“リトル・ジム”クラークが組んだそうで、初期型M19(サイドプレートが4本スクリュー時代)にパイソン4inバレルを装着し、こちらの方がやや精度が良かったらしい・・・・・・と。
(くろがね氏が、英語に悩みつつGUNS&AMMO誌の記事を読解した結果らしいので、はっきりとは判りませんが)
杉村徹
- >1.〜4.と某雑誌
*高精度バレル(銃身)とは、どんな物ですか? そして、グルーピングは銃身だけで考えるのでしようか?
弾丸径とグルーブ径の隙間(緊塞度)や、ライフリングツイストがキツイ、ユルイ だけで考えてますか?
バレルの{円筒度、真直度、内径テーパー、外形太さ}、銃腔内(溝内){表面粗さ、硬度、圧入斜面形状、}。
リボルバーだったら、バレルとシリンダー(回転弾倉)の{ギャップ、同心度}、
シリンダーのガタツキ{前後、回転方向}。
シリンダー側の薬室定心斜面形状、本体フレーム捩れ、ETC、これらは命中精度には、関係ないのでしようか?
*グルーピングの値が出てますが、使用弾種&ブランド(メーカー)は? 弾のメーカーが違うだけで、
25ydグルーピング値は、20mmぐらい増減するでしよう。
コルトやS&WのGUNメーカーが推奨する弾ブランドでの実験でしようか?
(自社ブランド・手前味噌の弾じゃ、信用出来ないけれど!!)
マグナム銃身&長めのシリンダーで、ワッドカッター弾や、.38SPL弾を撃って(当然抜弾時スカスカ)、
グルーピングの値がどうだ、こうだと言っているのでしょうか?
レストに固定して撃っているのでしょうか?(射手の癖、上手下手の要因を排除)
*又、機械部品ですから、製品バラツキ(当たり外れ・個体差)もあるでしよう。
1丁のみ入手して数十発の実験で、この銃は、良い悪いの判定をして良いのでしようか?
某雑誌での各種試射・実験は、その辺の事は、−−−−−??
以上は >1.〜4.各氏への苦言ではありません。 色々と考えると夜眠れない、という事です。
軌跡の発動機?誉