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1603 レ マット・リボルバーは前装式だったと思うんですが、散弾も前装なんでしょうか? 前装式散弾銃ってどうやって弾込めるんでせうか?
気になって朝も起きられません。
yoo

  1.  レ・マット・リボルバーはリボルバー銃身・散弾銃身共に前装です。
     Gun誌1995年5月号で、ターク氏がレ・マット・リボルバーのイタリア製レプリカ(リボルバー部.44口径9連発、散弾部.65口径単発)の実写レポートを載せています。この時は、散弾銃身にはプラスチック製のワッズ(16番ショットシェルのものを流用)で球弾8個を包んで装填していました。
     レ・マットが実際に使われた南北戦争当時の場合については資料不足でわかりませんが、同じように散弾のワッズを流用したか、あるいは紙か布か皮で包んで装填したか、もしくはそのまま詰め込んで蓋かワックスだけ被せたと推測されます。
    ブラック・タロン

  2. >ブラック・タロン様
    丁寧なご回答ありがとうございます。

     中折れ式以前の散弾銃って聞いたこと無かったんですが、先込めのモノもあったんですね。
     と、ここで新たな疑問がわいたのですが、小銃用の散弾っていうのはいつ頃から存在しているのでしょうか?
    気になって昼も寝られません。
    yoo

  3. 散弾銃を「ライフリングされていない1つの銃身より、1度に多数弾丸を発射する銃」と定義するなら、
    その記録は、13世紀サラセンの”Roman Candle”迄 さかのぼれます。
    つまり、散弾銃の歴史は、13世紀前後にハンドキャノンとして銃砲が発明され、発達した歴史とそのまま同じです。

    銃身内径寸法に合った単体の弾丸を発射する他に、間に合わせの、鉛球、鉄球、鉄片、鉄釘、鉄屑 等を詰め合わせて、
    発射してみるという発想が、ごく自然に産まれたのでしょう。
    ピストンの役目をするコロス(ワッス゛)や、上下紙蓋で発射薬や散弾を保持する現在の装弾方式が、
    いつ頃確立されたのかは、小生も勉強不足で解りませんが、物の本によりますと、
    コロス自体は、オランダ語で「詰め物」を意味する言葉が由来と言われています。

    同本にて、現在散弾銃の口径呼称の主流となっている”ゲージ (Gauge)”という用語は英国由来の言葉ですが、
    ポンド、インチ 等の度量用語よりも早く、古書物に書き示されているという事です。
    (もっとも、長さを表す”インチ”の言葉は、1100年頃の英国の記録に見られると言われていますので、この説は怪しい。)

    近代的な散弾銃への変革点は、チョークの発明です。
    散弾銃にとって最も重要なパターン(弾の広がり)を左右する銃口数センチ附近の内径絞り(チョーク)が発明されたのは、
    1866年の事で、米国人”キンブル”による、と言われています。

    以上 参考まで。

    軌跡の発動機?誉

  4. >軌跡の発動機?誉様
    ありがとうございます。非常に勉強になります。

    最初から散弾はあったんですね。考えてみれば大砲には葡萄弾があるんだから、大砲を小型化したものであるところの銃にもあって不思議はないですね。

    お二人様、ありがとうございました。
    これでお盆は昼から朝まで寝ていられそうです。
    yoo


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