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米海軍が一時期開発していた「大口径軽量砲(MCLWG)」Mk71 203mm単装砲はどんな理由から、開発がキャンセルされたのでしょうか?射撃試験の結果は良好だったようなのですが。 めーこー |
- http://www.warships1.com/Weapons/WNUS_8-55_mk71.htm
によると、8インチ/55 (20.3 cm) Mark 71の開発目的は、既存の5インチ砲
だと、ソ連の沿岸防衛砲にアウトレンジされたり、強固なバンカーには威力
不足のため、だったようです。
推測ですが、29,260mの射程距離があっても、対艦ミサイルには、アウト
レンジされてしまいますし、海上からの砲撃では、命中精度に劣りますので、
バンカーなどの破壊(直撃が必要)は難しいこと、あと、費用対効果の面から、
結果として、採用が見送られたのではないでしょうか。
余談ですが、最近では、垂直搭載式、口径155mmで長射程、誘導化による高命中
精度の艦載砲が計画・開発されつつあるようです。
搭載方式や構造が、大砲とは思えないほど、すごいです。
・Vertical Gun for Advanced Ships (VGAS)
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/weaps/vgas.htm
・General DynamicsのCVGS
http://www.dtic.mil/ndia/gun/martin.pdf
いちのへ
- Mk.71は軽量過ぎたため、実用上は問題があったようです。結局は1.で指摘されてるように、費用対効果で高い評価が得られなかったのでしょう。
米海軍の次世代水上艦の備砲については、砲塔型155mm砲が搭載される予定です。
(N)