QQCCMMVVGGTT
1582 ウソ特集を見て思ったのですが例えば戦艦大和の集中防御区画に「ハープーン」等の対艦ミサイルが直撃したとして集中防御区画は破壊されることはあるのでしょうか?
0918

  1. ハープーンの弾頭は、半徹甲弾頭と呼ばれていますが、炸薬重量比で
    比較すると、大砲の徹甲弾や榴弾に大きく見劣りし、航空爆弾と同等
    の値です。

    弾頭重量は、488lb(約220kg)で、Mk82_500lb航空爆弾と同等の
    重量です。

    ただし、突入速度(855km/hourぐらい?)で見ると、航空爆弾より
    高速ですし、ミサイル全体の重量は、突入時に500kg前後はある
    でしょうから、航空爆弾よりは優れた貫徹能力はあるかと思われます。

    一方、大和の集中防御区画は、自らの搭載砲である46cm砲弾に
    耐えられるように設計されているのではなかったでしょうか?

    46cm91式徹甲弾は、重量1460kg、30000mの距離での存速は475m/sec
    (1710km/hour)です。

    この砲弾に耐えられるとすれば、ハープーンの弾頭程度なら充分に
    耐えられると推定されます。

    ただし、実際の戦闘では、集中防御区画がミサイルの直撃に耐えら
    れたとしても、船体上部構造の多くは、耐えられないわけで、
    沈没には至らないまでも、大きな被害がでることが予想されます。


    参考資料:

    ・対艦ミサイルの半徹甲弾頭の貫徹能力について
    http://users.hoops.ne.jp/sus304l/calcula/exp_weight.htm

    ・AGM-84 Harpoon
    http://www.fas.org/man/dod-101/sys/smart/agm-84.htm

    ・Mk82 General Purpose Bomb
    http://www.fas.org/man/dod-101/sys/dumb/mk82.htm

    ・Specifications Yamato Class Battleships
    http://warships1.com/JAPbb08_Yamato_specs.htm
    いちのへ

  2.  全くのゴミ話しですが。対艦ミサイルが開発されるようになった頃から、軍艦の装甲が重視されなくなり、命中する前に、撃ち落すのが最上の防御策になっていったことを考える必要があると私は思います。
     装甲を持っていない軍艦なら、ハープーン等の対艦ミサイルで、必要充分な威力を持っています。そして、対艦ミサイルの目標とされる現在の軍艦の多くは、WWIIの軍艦のように装甲を持たず、対艦ミサイルは命中する前に撃ち落すのが最上の防御策だったと思います。それから考えると、現在のハープーンに、戦艦大和の集中防御区画を破壊する能力を持たせる必要があるでしょうか。それだけの能力を持たせようとするとミサイルを大型化し、炸薬量も大幅に増大させる等、コストもそれなりに掛かります。従って、現在の軍艦を考えると、「ハープーン」等の対艦ミサイルに戦艦大和の集中防御区画を破壊する能力が無くても、そんなに不思議なことではないと思います。
    山家

  3.  えっとですね、大和の甲板防御機能が3万mからの46サンチに均衡するとして考察してみましょう。
     実は3万での戦艦主砲の落角は35度前後なんです(大和で31.4度)
     これは水平装甲に対してパス長さだけでも、実装甲厚の倍近くを通る事を意味します(大和の甲板装甲は斜撃対処としてMNCを用いているので避弾傾始の効果も無視出来ない)恐らく直撃なら3倍程度の厚さを貫ける程度のエネルギー量を砲弾は持っているのです。
     これに対して、対艦ミサイルが、例えば終末ポップアップで垂直近い角度で突っ込んできた場合、単純に200mmの厚さを抜けばいいのです。

     様々なパラメータが影響するので簡単には言えませんが。
     たぶんエネルギー量だけでいうなら大和の徹甲弾の2割程度、悪く見積もっても3割あれば楽勝で抜けると思います(垂直近くで落ちてくるなら)
     つまり、ハープーンの終末重量が大和の砲弾の1/3で、速度が半分の場合で、エネルギー量が1/12ですから、これでは歯が立ちませんが、それでもたぶん大抵の戦艦には有効でしょうし、もう少し大きく速い奴、例えば旧ソ連の大型対艦ミサイルなら弾頭の強度以外は戦艦大和の水平甲板すら抜く事は難しくないと考えます(その弾頭の強度が問題ではあるが)
    SUDO

  4. ↑ちょっと見方を変えて、ハープ−ンが何センチ砲相当の貫徹力を
    もつか考えてもいいんではないでしょうか?

    上のみなさんの回答を参考に、
    ハープ−ンを弾頭500Kg、速度850km/s
    砲弾を、弾頭は種類に依存、速度1700km/sとすると、

    砲弾の重量は125kg程度になります。
    これって何センチ砲相当でしょうか?30cmくらいですか?
    taka

  5. >4
    大体8インチ砲弾ですね>125kg
    SUDO

  6. 3>

    既知の式で、46cm91式徹鋼弾、41cm91式徹鋼弾およびAGM-84 Harpoonの貫徹能力を推定し
    比較してみました。

    式は、有名な下記の3つの式を使いました。
    1)Jacob de Marreの式
    2)Tresiderの式(Moissonの式)
    3)Kruppの式

    計算の詳細は、下記URLを参照のこと。
    http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1550/harpoon.htm


    計算結果だけ見ますと、以下のようになります。

    46cm91式徹鋼弾 貫徹能力 jacob de Marre:0.42m、Tresider:0.42m、Kurupp:0.42m
    41cm91式徹鋼弾 貫徹能力 jacob de Marre:0.31m、Tresider:0.34m、Kurupp:0.33m
    AGM-84 Harpoon 貫徹能力 jacob de Marre:0.08m、Tresider:0.10m、Kurupp:0.10m

    ただし、両徹甲弾は、30000mでの存速で計算しています。
    AGM-84 Harpoonについては、直径:34cm、重量:500kg、存速:238m/sec=約856km/hourで
    計算しています。

    Harpoonを純粋な徹甲弾と仮定しても、貫徹能力は0.08〜0.10m(80〜100mm)程度と計算
    されます。実際は、徹甲弾と比較すると弾殻の厚さがはるかに薄いので、戦艦のような
    強固で厚い装甲に衝突すると、弾頭が破砕して、貫徹能力が大きく低下します。

    憶測ですが、実際のHarpoonの貫徹能力は、戦艦のような分厚い装甲鋼板に対しては、この
    数値の半分以下ではないかと思っています。

    #このことから、ほとんどの対艦ミサイルでは、戦艦の集中防御区画の甲板に垂直に突入で
    #きたとしても、貫通はできないと思っています。
    #これは、現代の対艦ミサイルの多くが、装甲艦の装甲を貫通するようには造られていない
    #ためです。
    #ただし、ソ連の対艦ミサイルには、装甲化された原子力空母を攻撃するように設計されて
    #いるものもありますので、それなりの貫徹能力はあるのではないでしょうか?

    ところで、米国の現用空母の装甲防御能力ってどの程度なのでしょうか?
    いちのへ

  7. >> 6
    すいません。いちのへさんの提示された係数を元に自分自身でも計算して
    みたのですが、Jacob de Marreの係数が8倍程度ずれていませんか?
    # どこかに単位換算が入っているのかな?
    そう仮定すると、ハープーンの貫通力がJdMでも10cm程度になる様ですが。

    あと、計算に用いられているのは、巡航速度であって終末突入速度では
    ない様に見えます。手元にハープーンの資料が無いので、具体的な数値は
    示せませんが。
    せっかくですので、旧ソ連の大型対艦ミサイルについてのデータを・・・。

    SS-N-12 550 0.78 11.7 4.80 1.00 1.7 2.5 1.21 1.02
    SS-N-19 550 0.96 10.2 3.25 0.75 1.6 3.0 1.18 0.77
    SS-N-22 120 1.30 9.39 3.95 0.30 2.5 4.5 2.06 1.12

    左から順に、NATOコード番号、射程/km、直径/m、全長/m、発射重量/t、
    弾頭重量/t、巡航速度/M、突入速度/M、貫徹力(T)/m、貫徹力(K)/m、
    という順になっています。
    なお、SS-N-12サンドボックスの直径はどこを測るかでかなり違いますが、
    これは弾頭部付近の数値です。
    また、突入速度は、情報ソースによってバラつきが有ります。
    (特にサンドボックスはM2.0〜M3.0まで諸説有る)

    旧ソ連以外の対艦ミサイルについて言うと、エグゾゼはハープーンよりも
    高速ですので、終末突入速度をベースに計算するならば、結構な貫徹力に
    なるのではないでしょうか?
    露西亜艦まにあ

  8. 自己フォロー
    SS-N-12 サンドボックスの直径を0.78とするなら、SS-N-22 サンバーンも
    もっと細いところで計測する必要がありますね。(面倒なのでしませんが)

    それにしても、終末速度が大きいだけに、古典式に当てはめると、凄まじい
    貫徹力になってしまいます。特にサンバーンなどは、戦車のAPFSDS弾の様な
    速度で突っ込んで来ますから、適用可能な範囲を大きく逸脱しているのでは
    ないでしょうか。
    露西亜艦まにあ

  9. 再度、自己フォロー
    貫徹力の算出に当たっては、発射重量の四分の三を終末重量と仮定して
    式に代入しています。
    露西亜艦まにあ

  10. 露西亜艦マニア様

    >Jacob de Marreの係数が8倍程度ずれていませんか?

    私が今回使った係数は、46cm91式徹甲弾の30000mでの存速での貫徹能力を
    420mmとして、逆算した値です。相対的な比較用ですので、判り易い結果
    がでるのであれば、どんな値でも問題ないです。

    >あと、計算に用いられているのは、巡航速度であって終末突入速度では
    >ない様に見えます。手元にハープーンの資料が無いので、具体的な数値は
    >示せませんが。

    そうですね。データが無いので、とりあえず巡航速度の値を使ってます。
    ただ、ハープーンのエンジンの特性上、突入速度は、ソ連のミサイルほど
    は速くないかと想像しております。

    >せっかくですので、旧ソ連の大型対艦ミサイルについてのデータを・・・。

    興味深いデータをありがとうございます。ソ連(ロシア)の対艦ミサイル
    の特徴は、その巡航および突入速度の速さと、発射重量に対して、弾頭
    重量が小さいことが上げられると思われます。要するに、高速で飛ぶため
    に燃料を沢山積んでいるのです。よって、突入時の重量は、発射時より
    かなり小さいと思われます。
    あと、突入速度が900m/secを超えたあたりから、古典的式は成り立たなく
    なります。よって、SS-N-19とSS-N-22は、古典的な式では、比較できない
    と思われます。

    それでは、本題に入ります。
    まず、AGM-84 Harpoonの弾頭の弾頭重量に対する炸薬重量の比(炸薬重量比)
    は約44%、46cm91式徹甲弾は、約2.3%です。これは、弾殻の厚さが大きく
    異なることを意味します。ということで、弾殻の平均厚さを、炸薬重量比44%
    の弾頭と、2.3%の弾頭の同寸法のモデルを造って比較してみました。
    詳細は、下記URをご覧ください。
    http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1550/harpoon.htm

    計算結果から言うと、直径0.34m、長さ1.04mの半球と円柱をくっつけたような
    モデルで、弾殻の密度を7800kg/m^3、炸薬の密度を1500kg/m^3とすると、
    炸薬重量44%のモデルで、弾殻の平均厚さは18mm、2.3%のモデルで112mm
    と計算されます。断面の絵を見ると判りますが、前者の弾殻の薄さが良く
    判ると思われます。このような薄い弾殻の弾頭が、装甲に衝突しますと、
    弾殻自体が崩壊しますので、貫徹能力は、徹甲弾と比較できるものではありません。
    あと、実際の徹甲弾の断面を見たことがあれば判ると思いますが、徹甲弾は、
    装甲を貫通するとき衝撃に耐えるために、衝突部にいろいろな工夫(衝突面を
    厚くしたり、性質の違う金属で複合的な強度を持たせたり等)を施しています。
    炸薬重量比が大きい弾頭では、こういう工夫も、やりにくいです。

    最後になりますが、現代の対艦ミサイルの思想の話です。現代では、装甲化
    された艦船は、一部の例外を除いて、ほとんどありません。
    また、仮に装甲化された艦船でも、ヴァイタルパート以外は、脆いもので、
    通常の航空爆弾でも、充分に破壊できます。そして、ヴァイタルパート以外を破壊
    するだけでも、その艦船の戦闘能力を喪失させることが充分に可能なのです。
    こういったことから、貫徹能力に特化した対艦ミサイルは、破壊効率から見ると
    けっして優れたものにはなりえません。このことから、対艦ミサイルに、過剰の
    貫徹能力を付与するのは、いささかナンセンスではないかと、私は思っています。
    いちのへ

  11. >>いちのへ氏
    そういう結論はいや〜ん(笑)
    過剰な貫通力はあってしかるべきダヨ,それが仮令装甲という概念が無きに等しい水上艦艇対処であってもさ。

    同じ炸薬量でも、瞬発信管と遅延信管ではその与える効果はテン違うのですよ。当然ながら、爆圧自由度が小さい状態で起爆させた
    ほうががより効果的な結果を得られる事は自明です。40cmくらいの穴だったら、貫通させても大ダメージだよ。上でも横でも前後で
    もね。

    そりはそれとして、超高速ASM。
    M2.5程度までなら、一般的なAP弾の貫通式を適用可能だと思う。けど、ハイダイブモードに入ったときのようなM5クラスの速度にな
    ると、HE弾頭自体やられちゃうでしょうね。爆薬内部にマッハディスクが発生することによる起爆が先かな。そゆわけで、普通超高
    速HE弾には先駆弾頭(星型SFFだの、普通のHEATだの)であたりをつけることでより効果的に貫通できるような設計が成されているべ
    きやと思うし、実際そのとおりに設計しているだろうね。
    sorya

  12. sorya先生

    いつもお世話になっております(^-^)。

    >そういう結論はいや〜ん(笑)
    >過剰な貫通力はあってしかるべきダヨ,それが仮令装甲という概念が無きに等しい
    >水上艦艇対処であってもさ。

    いやー、対艦ミサイルでも貫徹能力があるべきことは否定するつもりは毛頭あり
    ません(私の文だと否定しているように読めるかな?)。
    現にハープーンの弾頭は、船体を貫通して内部で爆発するように設計されてますから。

    私が否定したいのは、戦艦にあるような分厚い装甲を貫徹するための、特殊な徹甲弾頭を
    装備するミサイルです。別にあってもかまわないし、造ろうと思えば、現代の技術ならば
    簡単に造れるでしょうが、あったとしても、ほとんど無用の長物ですよね?

    いちのへ

  13. 全くの素人が横から失礼いたします。
    1)アイオワ級戦艦がつい最近まで現役だったのは、旧ソ連製の対艦ミサイルに耐えることができうる唯一の艦船だったため(Ship Attackなどより)
    つまり:ソ連製の対艦ミサイル<アイオワ級戦艦
    2)西側の対艦ミサイルの目標より、米国海軍空母の方が防御力が高い。
    つまり:ハープーン<ソ連製の対艦ミサイル
    3)もちろん、アイオワ級戦艦より大和型戦艦の方が防御力が高い。
    つまり:アイオワ級戦艦<大和型戦艦
    4)ゆえに:
    ハープーン<<<戦艦大和

    豪腕少年タイフーン

  14. 13>

    >1)アイオワ級戦艦がつい最近まで現役だったのは、旧ソ連製の対艦
    >ミサイルに耐えることができうる唯一の艦船だったため(Ship Attackなどより)
    >つまり:ソ連製の対艦ミサイル<アイオワ級戦艦

    うーん、Ship Attackという資料からなのかもしれませんが、「耐えられる」
    の使い方がおかしいです。
    確かに、対艦ミサイルの着弾に、ヴァイタル・パート(集中防御区画)は
    耐えられるかもしれませんが、他の部分は、全く耐えられないのです。
    これは、学研の「大和型戦艦」などを読んだことがあれば、判るのですが
    戦艦のヴァイタル・パート以外箇所ってのは、意外なほど広範囲で、かつ
    その範囲は、艦船の戦闘行動にとって、不要な箇所では無いのです。
    そして、アイオワ級に対して、貫徹能力の劣る、ハープーンが何発か(最悪
    は1発でも)着弾しただけでも、その戦闘能力は、失われてしまうのです。
    これは、大和級にでも、全く同じことが言えます。
    ただ、浮いているだけでは、「耐えられる」とは言えないのです。

    #WW2の戦艦なんて、現代の対艦ミサイルからみれば、お腹の中に金庫が入って
    #いる、アヒルみたいなものです。銃(対艦ミサイル)で撃てば、簡単に殺せ
    #ます(戦闘不能にできる)。
    #けど、金庫(集中防御区画)はなかなか破れません(笑)。
    いちのへ

  15. ↑、アイオワ級戦艦の、つい最近まで現役だったこととの賛否については、米国でも、まだ数え切れない議論が続いているようです。田岡氏のように「う〜、クラシック!」と笑い飛ばしている方から、再度の現役復帰を強く主張している方まで、きりがありません。一応「対艦ミサイルにも大丈夫だから」が真実だと仮定すると、このような屁理屈がになるかのではとカキコしました。命題(1)については、どうぞご議論を深めていただけると幸いです。
    豪腕少年タイフーン

  16. うーん、イエスでも有るしノーでもあると言えます。

    例えば、レイテ戦の大和は航空爆弾数発を受けながらも戦闘能力に特に極端な問題を抱えずに帰還してます。
    よって、数発の命中で戦闘不能になるとは言えません(これは同様に多数の被弾を受けながらも戦闘を維持した戦艦が多数存在する事からも理解できます)勿論、被弾はどこかを壊す訳ですが、壊れたら困るところの大半はヴァイタルパートの中にあるものです。

    そして、もういってん。

    対艦ミサイル・爆弾が貫徹しなくても危険があります。
    幾つも艦艇の損害状況図を見れば判りますが、爆発した弾頭の破片が船体や装甲を切り裂きます。場合によっては数インチ程度の装甲材すら貫徹した事例があります。
    よって、アイオワがハープーンを食らった場合、弾頭そのものはヴァイタルパートを貫けなくても、弾頭の炸裂による破片は場合によってヴァイタルパートを貫いて被害を齎すでしょう(もっともハープーンの炸薬・弾頭比率からすると大した期待は出来ません)

    また昨今の艦艇は戦闘能力をレーダー等の電子機材に頼っています、これは現役復帰したアイオワでも同様です。
    こうした外部に露出している機材は装甲で守れませんから、それこそハープーンが上部構造物に当たった場合は機能不全を起こす可能性は有るでしょう。
    ただし、その機能不全をもってして戦艦の戦闘能力焼失とはいえないと思います。
    実際の現役復帰時のアイオワ級のセンサーは実に可愛らしいもので、あれがあっても無くても現実として近代戦闘艦艇としては大した意味は無いと考えます。
    彼女は大砲を打つためのプラットホームであり、それは数発の対艦ミサイルで不能になるようなものではないのもまた事実です。
    SUDO

  17. SUDO様

    大和の事例、ありがとうございます。

    ところで、一つ思ったのが、近代改修型のアイオワですが、電子機器もさることながら、外装された対艦ミサイルと巡航ミサイルが、敵のミサイルの着弾により、延焼・誘爆するようなことは、考えられないのでしょうか?
    もちろん、そのようなことが無いように設計されているとは思いますが、従来より着弾に対する防御力は低下しているような気がします。

    もちろん、CIWS、ECM、チャフ、イージス艦、制空権が、ありますので、ミサイルが着弾する可能性は低く、総合的には問題無いのかもしれませんが(笑)。
    いちのへ

  18. 追加されたミサイルが誘爆する危険性はあるでしょうね。

    ただ・・・。

    A:ミサイルは船体剥き出しに置かれている。
      これは被弾で破損する危険性が高い代わりに、誘爆しても被害が局限出来る事を意味してます。
      日本海軍で演習時に敷設艦が搭載機雷を爆発させた事故がありましたが、甲板上だったので爆発エネルギーが外部に逃げて船体は無事でした。上にsoryaさんの仰られるように、開放空間でミサイルが誘爆しても(特に破片型ではなく爆圧型の場合)船体に与える被害はそれほどではないかも知れません(試したいとは思わないでしょうが)
      またトマホークは装甲ケースに収められてますから、それこそ直撃でもないと簡単には破損しないでしょう。

    B:誘爆しやすさはどうなのか?
      第二次大戦時の日本海軍の魚雷に使った火薬は6インチ砲弾の直撃でも完爆はしないようになってました。最新ミサイルの火薬は早々簡単には誘爆しないと思います。

    以上の二点から考えると
    危険性はミサイルがある分だけ引きあがっているでしょうが(戦艦の船体が頑丈である事から)艦の生存に致命的な影響を与えるほどではないと考えます。まあ誘爆時点で打撃力の大半を喪失する訳ですから困ったことではあるでしょうが・・・・。

    SUDO

  19. SUDO様

    なるほど、納得しました。それほど、飛躍的に危険度が増すものではなさそうですね。
    ご教示ありがとうございます。良い、勉強になりました。
    いちのへ

  20. 少なくとも装甲が2.5mmしかない副砲にミサイルがあたったらの誘爆の危険ありです。
    銀河

  21. ↑上のは大和の副砲の話です、また大和本体は大丈夫でも機銃、高角砲はミサイルが当たれば破壊されるでしょう。(つまり最後は主砲だけで戦う事に。)
    銀河


Back