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1579 以前にTMPにほれて、KSC社のガスガンかって以来サルになっている私ですが、みればみるほど「うっとり」な反面、ライバルのヘッケラー・アンド・コック(これ、マニアに“ヘックラー・ウント・コッフだ!”と怒鳴られたんですが)MP5の銃床がついているほうが、いざ殴り合いのときいいのかな…と、おもいつつ、室内などではやはり小ぶりのTMPのほうがいいのかと、なんか悶々としています。また、安全装置も弾の絵がズラッと並んだMP5の仲間の方が事故が少なそうだと思う反面、TMPの親指のハラで押すだけの安全装置もよさそうだけれどシングルのつもりがフルまで押してたら困る…と、
ああ、わけわからなくなってしまいました。すみません。MP5系列と、
TMPの各々いいところ、よくないところを、鉄砲関係に疎い私に、ぜひ
お教え下さい!
まるき

  1.  特定銃種の長短は、人によって見方が違うので一概には言い切れませんが、とりあえずいくつか挙げてみます。MP5の長短についてはここの過去ログでも何度か触れられているので、そちらもご参考に・・・

    *MP5系、TMP共通の長所
    ・クローズド・ボルトのため命中精度良好

    *MP5系の長短
    長/製品バリエーションの多さ
      ローラー・ロッキングによる射撃反動軽減
      G3系との共通化により操作性良好
    短/ローラー・ロッキングは使用弾の品質によって作動が左右される
      プレス加工のレシーバーは外部衝撃で変形しやすい(これはMP5の母体であるG3系共通の短所)
      構造的に精密すぎる部分がある(特にバースト機構付トリガーメカ)
      サブマシンガンとしては贅沢過ぎともいえる構造による価格高

    *TMPの長短
    長/操作性が自動拳銃とよく似ており扱いやすい
      レシーバーがほとんどプラスチックで覆われているため寒冷地向きといえるか
      MP5系に比べると安価(らしい)
    短/銃身が短い(ロータリー・バレル・ロッキングである以上やむを得ない? それでもMP5Kよりは長いのだ)
      固定ストック(銃床)がない(プラスチック製スケルトン・ストックがオプションで用意されているが、殴り合いには使えそうにない構造)
      MP5系に比べると製品バリエーションが多くない(元々室内戦闘や要人警護に用途を絞っているので短所とは言い切れないかも)
      MP5系に比べると照準器が単純(つーかMP5系の照準器の方が贅沢すぎるのだが)

    >余談:ヘッケラー・アンド・コック? ヘックラー・ウント・コッフ?
     Heckler & Kochを英語読みするかドイツ語読みするかの違いですね(笑)。一般には両方チャンポンで『ヘッケラー&コッホ』と呼ばれていることが多いですが・・・ちなみにわしのネットの知り合い曰く、「Hecklerはドイツ語読みではヘッケレーァまたはヘッケレァラとなる」とのことです。
    ブラック・タロン

  2. >固定ストック(銃床)がない(プラスチック製スケルトン・ストックが
    >オプションで用意されているが、殴り合いには使えそうにない構造)

    補足のような物(笑)
    固定ストックは元々なんのために付いているか? を考えてみましょう。
    それは腕部のみならず肩でも保持・射撃時の衝撃吸収する事により、命中率の向上を図ることにあります。それには勿論ストックはしっかりとした作りの方がいいです。人を殴っただけでゴミ箱行きとなるようなストックでは、何十、何百と撃って蓄積した疲労で壊れてしまいます。そしてその時が、人質を盾に取り頭部のみが狙える犯人を狙撃する時だとしたら・・・

    空挺・特殊部隊等以外の用途に使われるストックが必要だと使用者から思われる銃にとって、ストックの軽量化・省スペース化ははっきり言って無駄を通り越して不利益となります。この事については日本人にしてアフガン・ボスニア等で実際に用兵として戦い、AKやRPG7を日用品として使っていた高部正樹さん著の「傭兵のお仕事」に記述があります。私のような本だけのマニアの想像よりよっぽど説得力があるのでご一読をオススメします。

    紅葉饅頭

  3. 要点だけ申します。
    MP5は、まじめな、サブマシンガンです。(独語でMaschinenPistolen と書くけれど!!)
    とりあえず、軍用にも、ポリス用途にも両者使用可能な耐久性や、操作性、命中精度、が考慮されています。
    使用弾薬は、けん銃弾ながら、軍用増装弾が基本でしょうね。


    TMPは、マシンピストル(機関けん銃)そのものです。重量が、たかが1300gです。
    連射時 900発/分の発射反動を、まともに対処出来る品物ではありません。(近接戦闘で、弾をバラマクだけの事)
    同じく、センサティック(プラスチック)製本体の連射使用に於ける、長期的耐久性、対候性も??
    重量を軽くする為に、重くなるオープンボルト方式を止め、バレル回転ロック機構を持っています。
    使用用途として、正規軍用は、さらさら考えていません。特殊部隊用限定。
    使用弾薬は、市販のけん銃弾そのままが基本でしょうね。
    しかしながら、時代をリードし全体をセンサティックで製作し、外観、内部メカ共に、既製品に捕らわれない
    革新的発想には、敬服ものです。(グロックもね!)


    お堅い言い方ですと、歴史と技術の蓄積で完成された、高級車ベンツ・ゲレンデバーゲンと、
    新興メーカーの未来志向大衆スポーティーカーを、同一レベルで比較している様な物です。 

    軌跡の発動機?誉

  4. >MP5の銃床がついているほうが、いざ殴り合いのときいいのかな
    サブマシンガン等の銃を持っているのに、殴り合いをするということは滅多にないと思いますが。
    考えられる状況として、
    1.ジャムなどによる故障
    2.弾薬を消耗し尽くした
    等が考えられますが、相手の銃が故障&弾薬切れをおこしていない限り、勝ち目はないでしょう。

    TMPやMP5などのサブマシンガンは、主に特殊部隊で使用されることが多いと思います。そういう兵士は接近戦用にナイフを携行している場合が殆どです。
    仮に銃が故障してもサイドアームがありますし、殴り合いをするほどの超接近戦ならナイフを使うはずです。
    BN-2

  5. > 3
    > お堅い言い方ですと、歴史と技術の蓄積で完成された、高級車ベンツ・ゲレンデバーゲンと、
    > 新興メーカーの未来志向大衆スポーティーカーを、同一レベルで比較している様な物です。 

    この場合、H&Kとステアーのどちらが新興メーカーになるのだろう・・・
    モーゼル社の技師が集ったH&K社?
    ブルパップ式小銃を成功させたステアー社?
    人によって判断の分かれる興味深い分類だと思います。私はH&K社にいっぴょだが、プラハンマーを採用したステアー社の革新性も捨てがたい:-)

    strafe

  6. 二十年ほど前のことですが、GSG−9の隊員が、MP5で「銃剣のない銃剣術」のようなものをやってる映像を見たことがあります。
    状況によっては「銃で殴り倒して逮捕」も想定してるようでした。
    SAW

  7. うっひょー 今日(丑の日)に帰ってきたのですが、こんなにご回答が!
    どれも興味深く拝読しました。ありがとうございます!
    まるき


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