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1554 質問です。自衛隊の62式機関銃は引き金を放した後も弾がでることがある、と噂で聴きましたが本当でしょうか?
モーグ

  1. オープンボルト発火ガス圧作動式の銃の場合、連射に伴う汚れでガスポートが閉塞すると圧力不足からボルト後退量不足となり、ボルトがシアーにかかる前に前進に転じてしまい引き金を話しても連続発射することがあります。ルイス、ヴィッカースK、M60などでも同様の現象が報告されています。
    ささき

  2. 便乗質問ですが、62式機関銃はどれくらい生産されたのですか?
    こおり

  3.  62式機関銃の調達はすでに終了していますが、総調達数は情報不足で不明です(つーか公表されてないはず)。ライフル(64式小銃)と比較すると少ないと思われるので、個人的な推測では数万挺程度とみます。
    ブラック・タロン

  4. 正解は、ガス圧方式にこだわらず、
    「”オープンボルト・ファイヤー固定撃針”方式の銃は送弾不良時に、この現象が起こりえる。」と言えます。
    固定撃針でない銃(つまり、可動撃針タイプ)は、この現象は起きにくいです。

    理由:
    「弾がでる」 と言う事は、送弾の為に少なくとも弾薬全長分の長さは、ボルト(ブリーチ)が後退出来たわけで、
    その位置なら通常は撃鉄のロックが完了しています。   撃鉄打撃力を得ないまま、ボルトが
    中途半端に戻ったくらいの慣性では、撃針が弾の雷管を突かない様、撃針前方バネが付属されているもんです。
    よって、 可動撃針タイプは、この暴発は起きにくいです。


    件題の62式機関銃は、ズバリ ”オープンボルト・ファイヤー固定撃針” です。

    又、戦後の”オープンボルト・ファイヤー固定撃針・サブマシンガン”は、この暴発を防ぐ為のセフティーが
    付属され始めました。  
    ボルトが中途半端な位置からでは前進不可。−−最終後退位置のみから前進可能なメカがイスラエル ”UZI”
    などに備わっています。 

    と屁理屈は書いたものの、案外トリガー廻りの部品が、ヘタっていたからじゃないんですか!?
     (各部品の耐久性−−−−?)

    軌跡の発動機?誉

  5. >4. 本題から少々外れますが、62式機関銃の撃発方式を「固定式撃針」と分類すべきでないと思いますがいかがでしょうか。 固定式撃針とは文字通り、撃針が遊底にピン等で固定、ないし遊底前面の突起として一体化し、遊底の運動エネルギーの一部を撃発に利用する形式であることから遊底の前進速度=撃針の前進速度という特徴を有していますが、62式機関銃の場合は撃針は遊底(Bolt)ではなく揺底(Slide)に固定され、遊底が薬室の封鎖を完了後微小時間を経て揺底の前進に伴い撃針が雷管に到達するというタイミングであり、且つ、撃針を持つ揺底の前進速度は遊底の前進速度と厳密には同一でありません。
    みなと

  6. >5.みなと氏の機構解説は、ごもっともであります。 96式ほか帝国陸軍伝統の、この様な機構になっているのは、
     ”弾薬がキチット薬室に納まり、遊底が完全閉鎖状態になった時のみ、発火可能とする為” でありますが、
    撃針単体で見た場合、構造・機能より、固定撃針扱いになります。
    むしろ 元祖チェコ軽機系は、”揺底が撃鉄に等しい”という概念が存在します。

    極東某国次A隊でも、ちょっとした小火器用語の定義は確立されており、その怪しげな書物を覗いて見れば、
     ”固定(式)撃針は、遊底又は、揺底等に撃針が固定されており、開放位置から前進し撃発する自動火器に用いられる。”
     となっております。

    〜?誉

  7. 素人のレスですが・・・
    津野瀬光男氏の著作(62式と64式の開発担当官(64式採用時は豊和の検査?課長)の「幻の機関銃」に出ていますが、後退不良による撃発ということで教典にも載っているそうです。古い物より新しい物の方がかえって危ない可能性が有るとか(部品のなじみとかで)。教典に付いてはガスポートを広げれば無理矢理機能出来る可能性が有りますが反動がさらに増大し命中率低下(曲銃床に近いベクトルが生ずるので)の可能性を生む記述だとしていました。
    部外者

  8. >7.新しい物の方がかえって危ない可能性が有るとか(部品のなじみとかで)

    銃に限らず、それなりのメカニカルアッシィという物は新品時、動きが硬いものですね。
    ヨーロッパ―の銃メーカーは、出荷検査時に、耐圧試験と作動慣らしを兼ねて、高圧弾を発射してから出荷します。
     →プルーフマークの刻印がその証拠。

    その点について、極東某国の各種小火器、銃器では、どの様にしているのか、定かではありません。

    高圧弾:発射薬の量や調合等により、通常弾より腔圧が15〜20%高く設定されている、主に銃身耐圧試験用の専用弾。

    〜?誉

  9. >出荷まえの

    津野瀬氏の「幻の自動小銃」に出ていたと思いますが工作上の理由で64式の銃身は棄て撃ちしているとか。(素人なので良く理解できませんでしたけど、規格通りに作ると何発か撃つ撃ちに変形してしまう?ところがあるが棄て撃ち分を見越して作っておけば規格内に収まってその後は安定しているので大丈夫とか。
    でもくみ上げ前の話ですし第一、趣旨が違いますね。
    部外者


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