1541 |
時々拝見させていただいています。 1.ワイアット・アープが使ったというバントライン・スペシャルは今も作られているのでしょうか。もう、古式銃の範疇かもしれませんが。 2.バントラインより長い銃は当時あったのでしょうか。 古くなりますが、映画「夕陽のガンマン」では、リー・ヴァン・クリーフ演じる モーティマー大佐が荷物から出した銃はバントラインより、はるかに長い銃でし た。 また、「南から来た用心棒」でも、バントラインより長い銃(5、60cm)が 登場しました。 これらは映画の中の絵空事でしょうか? よろしくご教示お願い致します。 川添雄治 |
- ”Buntline Special”
西部開拓真っ盛りの1877年に、小説家”ネッド・バントライン”が、当時すでに有名であった
ダッジシティの保安官”ワイアットアープ”に寄贈した、12in銃身付きの特別製コルト・シングルアクションアーミー。
質問1.についてのみ解答します。
現在、コルトの純正としては、製作販売していません。コルトのHP参考↓ その昔々は、特注していた様な気がします。
http://www.colt.com/colt/html/a2d_westernproducts.html
しかし、広い米国、ちゃんと西部のヒーローの銃を特製しているカスタムメーカーは、何社か存在します。
その内の一つを紹介します。
http://www.emf-company.com/1873-buntline-revolver.htm
さすがに、常時在庫とは、いかない様ですね!
軌跡の発動機?誉
- モタモタしてる間に誉さんに先を越されてしまいました(^^ゞ
コルト・シングル・アクション・アーミー(SAA)のバントライン・スペシャルは、8インチ(約203mm)以上の長銃身モデルに付けられた総称です。
SAAの長銃身バリエーションは、8インチの他、8-1/2(約216mm)、9(約228mm)、9-1/2(約241mm)、10(254mm)、10-1/2(約266mm)、12(約305mm)、14(約355mm)でした。第2次大戦後は12インチ銃身のモデルが1973年まで作られたそうで、今は作られていないようです(コルト社自体が民間市場への拳銃販売を止めている。ただしSAA等の一部の拳銃は記念モデル等を売っている)。ただし、アメリカ国内やイタリア辺りのレプリカメーカーが好事家向けにレプリカを作っている可能性はあります・・・って誉さんがすでにURLを示されてますね(苦笑)
余談。誉さんが書かれている通り、SAAバントライン・スペシャルは、アメリカのウエスタン小説作家ネッド・バントラインがワイアット・アープらに送ったことから有名になったそうですが、ワイアット・アープが関わった1881年の『OKコラル(牧場)の決闘』でバントライン・スペシャルを使ったというのは後世の作り話とも聞きます。なお、実際に彼が使っていた拳銃として後世に伝えられているのは、口径.44S&WのS&W Mod.3アメリカンです。
>バントラインより長い銃はあったか?
拳銃に限定して話をします。『夕陽のガンマン』等は見たことがないんですが・・・
5〜60cmというのは銃身長でしょうか? 西部開拓時代に500mmや600mmという超長銃身の拳銃が作られていたかどうかは情報不足で聞いたことがありませんので、映画用の創作プロップの可能性が高いですが、実際にどこかでバントライン辺りをベースにしたそんなカスタム拳銃が作られていた可能性は否定できません。もっとも、ショルダー・ストックでも付けてリボルビング・ライフルにするならともかく、ただ拳銃に長い銃身を付けても、取り回しが面倒になるだけで大したメリットはなかっただろうと推測します(多少射程距離が伸びて命中精度が改善するくらいか。弾が.44-40等ならそれなりに意味はあったかも)。
ブラック・タロン
- いろいろ詳しいご説明ありがとうございます。
皆さん、お詳しくて感心しています。
さて、西部劇の話を出しましたが、ビデオ屋でぜひ一度はご覧ください。
1.夕陽のガンマン・・・・・バントライン
2.続・夕陽のガンマン・・・コルト・ネービー、レミントン(?)の長銃身拳銃
川添雄治