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1534 小学6年生です。
僕はバズーカ砲が何となくかっこいいと思います。
お父さんは無反動砲っていうのがある、って言ってます。
どう違うんですか?
それと、バズーカの弾ってロケット弾だって言ってます。
僕は普通の大砲の弾だと思います。
皆さん、教えてください。

川田俊也

  1. マスコミは「肩に乗せて戦車を狙う筒状の武器」を「バズーカ」と呼びますが、実際には「M20型89mmロケットランチャー」のことを指す固有名詞です。
    写真は
    http://www1.ocn.ne.jp/~gomann/M20.jpg
    を見てください。
    使う弾は、お父さんのいうとおりロケット弾です。

    無反動砲は固有名詞でなくて大砲の種類ですから、色々なものがあります。
    ありますが、共通しているのは「反動が無い」ことです。
    弾を発射するのと同時にガスを後ろに噴出させることで反動を無くします。
    お友達が無反動砲を撃つ時は、その後ろで見ていてはいけません。フライドチキンになりたくなければ必ず横に避けてください。
    代表的な無反動砲である「カール・グスタフ」の写真は
    http://www1.ocn.ne.jp/~gomann/CG.jpg
    を見てください。

    ちなみに、肩に乗せて使う武器で「普通の大砲の弾」を使うものはありません。確実に骨折します。中学に進みたければ、そういうことはしない方が吉です。
    もししていることろを見つけたら銃刀法違反で警察に突き出します、悪しからず。
    こおり

  2.  バズーカ砲、というのは、アメリカ軍が昔使っていたロケット弾発射機をひとくくりに表現したことばです。今でも日本の自衛隊にはけっこう数が残っています。
     こおりさんが全部教えてくれたので、あとはあまり書くことがないんですが、バズーカ砲はめちゃくちゃ重いです。
     無反動砲(カールグスタフといいます)もものすごい重いです。
     自衛隊の行事なんかで見ることもできますが、構えて見るのは中学生になってからにしましょう。
    いねむり将軍

  3. 『バズーカ』は、昔の第2次世界大戦でアメリカ軍が使ったM1というロケット・ランチャーに兵士たちが付けた愛称です。ボブ・バーンズという役者が使っていたラッパに由来しているそうです。1で書かれているM20ロケット・ランチャーも、この愛称を引き継いで『スーパーバズーカ』と呼ばれました。
     その後、『兵士が肩に担いで発射する筒型のロケット・ランチャー』を一括りにしてバズーカ砲と呼ぶようになりました。
     自衛隊では、アメリカからM20ロケット・ランチャーを供与されて使っていました。が、今は残っていてもまず使われることはないでしょう。今の戦車に対しては古すぎて威力が弱くなってしまったからです。代わりに、今はドイツで開発されたパンツァーファウスト3というロケット・ランチャーを使っています。自衛隊では『110mm携帯対戦車弾』と呼んでいます。

    『無反動砲』は、1で書かれている通り、大砲の一つです。
     銃や大砲は、撃つと必ず反動があります。普通の大砲には反動を逃がすためのバネのような装置が付いていますが、無反動砲はそういう装置の代わりに、弾が発射されるときに燃えた発射薬(火薬)のガスを後ろから物凄い勢いで噴き出させて、反動を打ち消すようになっています。後ろから煙をたくさん出すという点でロケット・ランチャーとよく似ているので、知らない人は一緒にしてしまいます。
     無反動砲は普通の大砲よりとても軽くて簡単な作りなので、大きさによってはロケット・ランチャーのように人が肩に担いで撃つことができます。と言っても大きな米袋よりかなり重いですが・・・
     ちなみに、無反動砲の弾はロケット弾ではなく、薬莢(やっきょう)の付いた砲弾です。ただし、より遠くに飛ばせるよう、ロケットと同じような仕組みを取り付けた砲弾もあります(RAP弾などと言います)。
     自衛隊では2つの無反動砲を使っています。1つは1や2で書かれている『84mm無反動砲カールグスタフ』というもので、スウェーデンで開発され、古くなったM20ロケット・ランチャーの代わりに使われています。これは隊員が担いで使います。
     もう一つは『60式106mm無反動砲』といい、アメリカ軍で開発されたM40という無反動砲を日本でコピーしたものです。これはカールグスタフより古いですが、大きさは倍以上あり、隊員が肩に担いで使うことはできないのでジープなどに積んで使います。でも、古い武器なので今後は使われなくなっていくでしょう。
     また、カールグスタフも古くなってきたので、自衛隊ではその代わりとして、01式軽対戦車誘導弾という小型のミサイルを使っていく予定です。

     いろいろと難しいことを書いてしまいましたが、簡単にまとめると、バズーカ砲(ロケット・ランチャー)と無反動砲は、形はよく似ているけど全然違うものということです。

     後はおぢさんのつたないホームページの画像をご覧ください(笑)

    *パンツァーファウスト3
     http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3282/photos/panzerfaust3.jpg

    *84mm無反動砲カールグスタフ
     http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3282/photos/carlgustaf.jpgtype60rr.jpg

    *60式106mm無反動砲(M40)
     http://www.geocities.co.jp/Technopolis/3282/photos/type60rr.jpg
    ブラック・タロン

  4. では、M20「スーパーバズーカ」の諸元をば。
    全長 約153cm,運搬時 76cm
    重量 約6.8kg
    口径 89mm
    弾頭 成形炸薬弾
    ロケット初速 102m/秒
    発射速度 10発/分
    有効射程 200m
    貫通力 300mm

    こおり

  5.  そういえば、今月号のPANZER誌のカラーに、戦車部隊を援護する普通科がM20をかついでいる写真がありました。戦車団の付属中隊くらいになると更新も遅いんですかねー。
    いねむり将軍

  6. みなさん、答えてもらって、ありがとうございます。
    難しいことも書いてあるので、お父さんによんでもらいます。
    ほんとうに、ありがとう

    川田俊也

  7. それと、僕はヤークト・パンサーの本を持ってます。
    厚くて、写真がいっぱいあります。
    ほんとはお父さんのものだけど。
    この戦車は僕は大好きです、スマートって言うか。
    僕が生まれるずっと昔にこんなのがあったなんて信じられません。
    すごい、かっこいいからです。


    川田俊也

  8. 3>
    記憶違いだったら申し訳ないのですが、Panzerfaust3の擲弾推進システムは当初加速=無反動砲方式(発射薬燃焼ガスの圧力に耐えるのは、ランチャーの薬室)、その後、ロケットアシスト方式で加速(ロケットアシスト用推進薬の燃焼ガス圧力に耐えるのは擲弾の薬室)では、なかったでしょうか?


    ある

  9. >7.
    >僕が生まれるずっと昔にこんなのがあったなんて信じられません。
    >すごい、かっこいいからです。

    多分、あなたのおとうさんが生まれるずっと前からあったと思います。
    もしかしたら、あなたのおじいさんかおばあさんが生まれるずっと前からあったかも知れません。

    でもね、すごくかっこわるいことも、あなたのひいおじいさんやひいおばあさんが生まれるずっと前からあって、
    それは今でも引き続いてあるんですよ。それもちゃんと、見てくださいね。

    多分あなたの従兄弟かおじさんくらいのstrafeからのお願い
    strafe


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