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1532 大戦中、各国でロケット砲(噴進砲)が用いられていたと言うことは、
ミサイル兵器という概念がすでにあったと思うのですが、なぜ、戦艦の主砲に
匹敵する飛距離や炸薬量をもつロケット砲を小型艦に積むという発想(つまり今のミサイル艦)が起きなかったのでしょうか?
zuki

  1. そんな高性能なロケットを作れなかったから……では?
    当時の技術レベルで考えると、ロケット砲の射程であれば魚雷の射程でもあるはずです。魚雷の方がより破壊力が大きい(命中で確実に浸水を引き起こせる)のですから、ロケットを積むのは無駄なのでは。
    tac

  2. ドイツのV号兵器をご覧あれ。
    題意レベルの性能を与えようと思うと、当時の技術ではあのくらいの大きさにはなるんですよ。
    ンで、ロケット兵器には今もって完全には克服されてない、命中精度の悪さという
    致命的な欠点があります。
    勝井

  3. ロケット弾で大射程にするには、結局かなり大型になるというのが一点。
    艦載兵器の多くは徹甲威力が要求されているというのが第二点(高速弾でないと貫徹威力が辛く、炸薬量は大事ではなく、必要なら手数で稼げばよい)
    砲撃システムの関係上何度かの試射と以降持続的な射撃が要求され、ロケット弾は散布界が広くなりやすく(命中率が悪い)また連射するとパッケージ重量の小ささが生かせない(同威力の砲に比して、多数の砲弾+大砲と多数のロケット弾では重量的に大差が無い>一回の斉射ならロケット弾有利ですがね)

    以上が、まあざっと考えても出てくるものですな。

    ですが、大戦序盤の英軍や大戦末期の日本軍では多連装ロケット砲による対空砲を備えました。
    どちらも、対空戦闘の特性上それほどの持続射撃が要求されない事(多連装で補える)パッケージに比して弾頭サイズが大きいので弾幕密度が稼げる事、近距離の防空という特性上多少の精度問題は許容範囲であった事等があると思われます。
    ちなみに実戦での運用結果はあまり良いとは言えなかったようです。
    結局のところ次発装填に手間取るので単位時間あたりに投射できる弾丸量が余り稼げないとか、射程が短いとか、精度が悪いと言った事が予想以上に痛かったようですな。
    当然ですが、これらは通常の海戦に用いても同様のことになるでしょう。

    誘導しない場合、砲弾の海戦における命中率がかなり良い条件で一桁パーセントであることを考えれば、一回の海戦で敵艦を何とかするために必要な弾数が見えると思います。
    勿論、斉射するだけして後知らないというやり方も出来ますが(雷撃がそうですね)この場合は魚雷の命中率と威力に砲・ロケット弾は敵わないという事実から、だったら魚雷でよいという事になります。
    SUDO

  4. 回答ありがとうございます。なるほどロケットの命中精度が問題でしたか。戦後、誘導技術が確立されるまではミサイルが主砲にとって代わることはありえなかったんですね。
    質問ついでですが、大戦中用いられていたロケット砲(噴進砲)っていつ頃から出現したのですか?またその飛距離はどのくらいですか?




    zuki

  5. >質問ついでですが、大戦中用いられていたロケット砲(噴進砲)っていつ頃から出現したのですか?
    この質問についてですが

    ・WW2で使用されたロケット砲の原形は何時頃出現したのか

    と言う質問ですとはるか昔の中国の「火せん(漢字が見つからず)」
    が原形…
    と言う回答が出てしまいます。
    ロケット花火と作りが変らんので…


    zukiさんのお聞きになりたいのは、

    ・燃料(液体・固体)
    ・誘導(あり・無し)
    ・サイズ(携帯型・車載型・航空機搭載型・要大型発射台)

    のうちどの組合せでしょうか?
    ちなみにカチューシャだと
    固体燃料、無誘導、車載型になります。


  6. 質問が曖昧で済みませんでした。確かに固形燃料ロケットの歴史を溯るとジンギスカンの時代迄溯れるかとおもいますが、近世の戦闘(ナポレオンの時代や日清日露等)でロケット兵器が用いられているようには見えません。そういう意味で、近世以降の軍隊で兵器として採用されるようになったのは、いつ頃からでしょうか?
    zuki

  7. 19世紀の初め1810年ごろのお話ですがイギリス軍はウィリアム・コングリーブ大佐が発明したロケットを使用した部隊を編成、1812年の米英戦争で実戦参加させているそうです。後に米軍もロケット部隊を編成、南北戦争にも参加しているそうです。(命中率はやはり悪かったらしいです)
    参考文献:光文社文庫「世界の重火器」
    畝傍

  8. もうすでに答えが出つくしていますが・・・

    大戦中のロケット兵器のコンセプトは「安く早く範囲制圧攻撃を行う」と言った物で、対戦車砲より野砲の簡易・代用品(?)と言った趣が強く、それ単体には命中率等は考慮されていません(独軍のロケット弾は羽が命中率向上のため、ロケットの吐き出す噴流を利用した回転式のプロペラとなっていますが、これも作る対費用効果を得るほど命中率には寄与していません)

    >つまり今のミサイル艦)が起きなかったのでしょうか?
    >質問ついでですが、大戦中用いられていたロケット砲(噴進砲)っていつ頃から出>現したのですか?またその飛距離はどのくらいですか?

    木さんの回答とかぶりますが、多分zukiさんが望まれるような対艦ミサイルもWW2の遙か昔、中国の明や日本の室町時代に存在していました。
    さて、当時の戦艦の主要構成材はなんでしょうか? そう木材です。
    ですから、大鑑の戦い(安宅船や関船)では当然、相手を破壊することより、燃やすことに重点が置かれていました。そこで水軍は様々な火薬兵器を使っていたわけですが、その中で一鋒砲(いっかほう)と呼ばれる集団式火矢発射機と言うような趣の兵器がありました、ちなみに水軍の戦については落第忍者乱太郎の21巻に詳しいです、ちなみに乱太郎は作者がマジで考証考えているので、初心者ならば結構資料的な価値が高いと思われます。あと水軍の武器の中にじんかひあ(漢字失念しました)と言うモノがありますが、これ何ぞは弾道ミサイル的なモノでおもしろいです。

    紅葉饅頭

  9. ちょっと本題からずれていますが、ゴミということで。
    詳しいことは分かりませんが明治十年の旧士族と新政府軍の戦い「西南戦争」でもロケット兵器が一部使われたそうです。
    紅葉饅頭

  10. >8
     確かにMISSILEの本来の意味は「投射物」「投射兵器」だけど、
    この質問の文脈で火矢を対艦ミサイルと呼んだり、弾道ミサイル的と形容するのは
    ちょっとばかしまずいんじゃないかな?
     それはそうと映画「ベン・ハー」の海戦シーンなんかでも、
    火の付いた弾丸を投射して敵艦を焼き払ってましたね。あれも原始的な「対艦ミサイル」かな。

    >7
     米英戦争におけるロケット弾は、アメリカ国歌の一節にもなっていますね。
    ”And the rocket's red glare, the bombs bursting in air”って部分。


    便利少尉

  11. ゴミレスですが。陸軍で計画された砲撃艇(だったと思いますが)にはロケットランチャーの
    搭載が考えられていたようです。(ミサイル艇等との用途の違いはあるでしょうが)
    また当時の噴進砲は皆さんが既に述べられているように戦艦の主砲に匹敵する性能や精度も
    有りませんでしたが緊急展開用の簡便な運用法が可能なことから日本では小艇(震洋や大発等)
    への搭載を結構考えていたようです。

    ガッビアーノ

  12. >記憶モードで申し訳無いのだけど

     米軍等で対地攻撃用のロケット艇(LSMかなんかにロケットランチャーをしこたま積んだもの、火力支援艇)とかPTボートに対地攻撃用のロケットを積んだ例はあったと思うです、資料が見つかったらまた書き込みいれますが。
    ooi

  13. ↑これ以外にもSS-220バーブが沿岸攻撃用にロケットを搭載してエトロフ他を攻撃した事例が有り升。
    大塚好古

  14. ゴミレスですが・・アメリカの国歌にも独立戦争でロケットが使われた事が歌われていますね。
    キー67

  15. 他国はどうか分かりませんが、少なくとも日本海軍ではこの噴進砲という物は防空兵器として考えていました。とっとと撃沈されてしまった空母「信濃」も二十八連装(だったかな?)噴進砲載せる予定でした。
    呂−666


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