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1508 初歩的な質問で失礼します。VT信管出現以前の対空砲火でも、日本軍と米軍の被撃墜数はかなりの差があるように思います。これはボフォーズ40ミリとエリコン25ミリの性能の差なんでしょうか?

  1.  ごめんなさい。回答ではないのですが、

    >エリコン25ミリ

    は帝国海軍艦艇の多くが搭載した「九六式二十五o機銃」のことですよね?
     この機銃はエリコン社ではなく、フランスのホチキス社の設計によるものです。

     重箱の隅をつつくような事ですが、一応確認までに。

    T216

  2. すいません。ありがとうございます。零戦の20ミリと同じになってしまいました。


  3. 大戦中のボフォース 40mm には VT は用意されていないと思いますが。ボフォースは射程・弾道性・弾頭威力ばかり強調されがちですが、優れた算定機能を持つ照準器や旋回の速い動力銃架などの補機類も重要な要素だと思います。反面ボフォース動力銃架は大きく重くて場所を取るため、特に小艦艇では設置場所に苦労したと聞いています。
    ささき

  4. 追記…アメリカとイギリスは艦載用として 20mm エリコン SS を 2cm L/70 として採用していました。SS は航空用の FF や FFL より銃身が長く、モーターカノン用 FFS とほぼ同仕様です。

    参考資料
    20mm エリコン  自重 70Kg 初速 850m/s 弾頭重量 125g 発射速度 450 発/分 ドラム弾倉 60 発
    40mm ボフォース 自重 522Kg 初速 900m/s 弾頭重量 900g 発射速度 120 発/分 装弾子 4 発
    25mm 96 式   自重 115Kg 初速 900m/s 弾頭重量 250g 発射速度 200 発/分 箱弾倉 15 発
    ささき

  5.  日米の防空戦闘で最も違ったのは上空を味方戦闘機が守ってるか否かです。
     議論ボード等で示されていますが、撃墜の多くは戦闘機によるものです。

     また日米では機銃や射撃指揮装置の性能差以前に、その火力が異なった事にも注意が必要です。
     日本の重巡以上の艦艇の高角砲数量は米軍とそれほど変りません。多少劣る程度で砲の性能も同等ですが、艦隊の頭数の大半を占める駆逐艦になると、米駆逐艦の主砲は高角砲で、日本駆逐艦のは上にも向けられるという程度のものでしかありません。対空射撃の弾幕密度は比較にもならないのです。
     15隻程度からなる艦隊の持つ高角砲の数は日米で多分倍以上に開きます。
     また米軍が比較的早期に相当数の機銃装備に走ったのに対して、日本軍が奇獣をハリネズミにするのは半年から一年ほど遅かった事にも注意して下さい。
     実際、双方の被撃墜を比較するならば、その時に敵戦闘機は何機いたのか、敵艦隊の対空砲の数や機銃の数も見てみると宜しいかと思います。

     VT、射撃指揮装置、攻撃機の防弾性能、機銃威力等の性能は少しずつ日米の差異を広げたでしょうが、最も致命的だったのはその総量だったのです。

    SUDO

  6. 丁寧で分かりよい解説ありがとうございました。



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