QQCCMMVVGGTT
1497 .45ACPの評価で「近距離での破壊力は9mm弾2発分」というのを見かけたんですが、これは、.45ACPが人体を貫通しない(しにくい)ためと思ってよいのでしょうか?
またその場合、より運動エネルギーの大きい9mmパラベラムのホローポイント弾を使用した方が破壊力が大きくなると思うのですが、なぜ未だに.45ACPが使われているのでしょうか?
Sparrow

  1. > より運動エネルギーの大きい9mmパラベラム
     あれ? 初活力は.45ACPの方が大きかったような・・・ま、この辺の数値は初速や弾頭重量によって変化するので一概には言えませんが。

     .45ACPが未だに人気があるのは、まず9mmX19(9mmパラベラム)と比較してストッピング・パワーが強力とされているからです。警察関係においても、痛覚が麻痺している麻薬中毒患者相手に9mmや.38口径では威力不足だが、.45ACPなら一発で行動不能にできるとされています。単純に比較して大きな口径と重い弾頭重量、停初速のため貫通力がそれほど高くない(弾頭が主にラウンドノーズであることもあるか)等が大きな要因でしょう。また、初速の低さはサイレンサーを作りやすいという利点にも繋がっています。

     もっとも、アメリカにおける根強い.45口径信仰は、20世紀初頭の米西戦争におけるフィリピンのモロ族との戦闘(敵が.38口径弾を何発撃ち込まれても倒れなかった)以来引きずっているトラウマといえるかもしれません。
    ブラック・タロン

  2. 回答ありがとうございます。

    >初活力は.45ACPの方が大きい
    あれ、そうなんですか?
    どれを見ても大抵9oパラベラムの方が大きかった気が……。

    すいません、それとついでなんですが、自主規制で販売中止になったウィンチェスター・ブラックタロンってどの程度の威力だったんでしょう?
    初速・初活力など教えていただけたら幸いです。

    Sparrow

  3. 補足
    1、.45ACPと9mmParaの初活力を比較した場合、一般的には、やや.45ACPの方が数値が高いですが、
      ドングリの背比べ=だいたい同程度と思って結構です。

      但し、米軍用供給弾(Military Ammo)に関しては、9mmPara弾がHotLoad(増装弾)の為、逆転してきます。 
      その場合の各々初活力は、
      制式名 ・M882 Cal 9mm Ball,NATO : 629J
           (決して9mmLugerとは言いません。)

          ・M1911 Cal.45 Ball : 548J


    2、さて、人体を模したバリスティック・ゼラチンに対する、弾丸効果を下記で拝見できます。

     ・9mmPara−−−貫通距離20cm以降(その時点では、人体を貫通後?)、横転し効果UPしています。
      http://www.firearmstactical.com/images/Wound%20Profiles/9mm%20US%20M882.jpg

     ・.45ACP−−−上記距離内にて、”TemporaryCavity”を含めた総衝撃面積は、9mmParaを上回っています。
      http://www.firearmstactical.com/images/Wound%20Profiles/45ACP%20230gr%20FMJ.jpg

     ・ .45ACP HP −−−さすがフォローポイントです。 人体内で、そのエネルギーを全消費させています。
      ”Win社 BlackTalon弾”は、先端Vノッチ効果で、弾頭がマッシュルーム状というより、Talon(爪)条に、
       四方八方さらに広がりますので、より効果絶大でしよう。
      http://www.firearmstactical.com/images/Wound%20Profiles/45%20ACP%20WW%20STHP.jpg

    まとめ。
    さすが、.45ACPは”牛殺し”のあだ名を持つだけの威力があります。 但し、50m以降の弾道性は良くない。
    又、・9mmParaは、適度な人体衝撃効果と貫通力及び比較的低伸弾道による命中精度&100m程度迄の
    遠射性を重視した弾と言えましょう。
    ”Win社 BlackTalon弾”の詳細については、>1.ブラック・タロン氏に、御登場願いましょう。

    軌跡の発動機?誉

  4. >2&3
     すんまそん、自分のハンドルに使っていながら、ウィンチェスター製ブラック・タロン弾の詳細データ(初速や初活力)はぢつは手元にないのでございます(;^_^A(苦笑)簡単なあらましなら知ってますが・・・

     自主規制で製造中止されたブラック・タロンですが、たまたま乱射事件で使用されてマスコミ等に槍玉に挙げられたのが不運だったのでしょうかね。貫通力が高すぎるとして消えていったKTWのように・・・
     ちなみに、その製造中止のきっかけとなった、1993年7月の米サンフランシスコでの乱射事件において犯人が使ったブラック・タロンは.45ACPだったそうです。
    ブラック・タロン

  5. 私が答えるには躊躇しますが−−−−
    ”Winchester社 BlackTalon ” 銅被甲・弾頭開先頂部にV字型の刻みを6ヵ所ほど設けてあり、
    命中時に刻みが裂けて、ほぼ弾丸径の3倍のヒトデ形に広がり殺傷効果を増加させた弾薬です。
    基本的には、警察の公用向け専用として販売され、人道的配慮より数年前に製造中止になりました。
    BUT、販売中止ではないわけで、現在でも在庫品がプレミアム価格で取引されている様です。

    初活力は下記のところを見て、弾頭重量、初速 より各々計算してみては、いかがですか!
    数値的には、それほど際立った値では、ないですね! やはり弾頭構造がミソ!

    ・下から9番目 ”9mm 147 grain Winchester Black Talon JHP”
       http://www.firearmstactical.com/ammo_data/9mm.htm

    ・一番下 ”.45 ACP 230 grain Winchester Black Talon JHP”
       http://www.firearmstactical.com/ammo_data/45acp.htm


     ところで、”BlackTalon ”は、別名”Ranger SXT”とも言っていたはずですが
     ↑のHPでは、
     別々の弾薬名称・性能として表記されています。 この辺の差異は、米国在住の方が、詳しいかも知れません。
     HELP!!

    販売中止に追い込まれた経緯の要約は、ここが参考!
      http://www.motherjones.com/mother_jones/SO93/petersen.html

    〜?誉

  6.  ウィンチェスター製ブラック・タロン弾は、確か弾頭にテフロン加工か何かが施されていて、貫通力もある程度確保されていると本で読みました。

    >ブラック・タロンとSXT
     あまり詳細な情報がないので半分推測ですが、ウィンチェスター社の民間向けブランド『Supreme SXT』および公用向けブランド『Ranger SXT』シリーズの一つがブラック・タロンだったようですね(つまり決して公用オンリーではなかった)。手元のGun誌に載っているブラック・タロンの箱には『Supreme』のブランドマークが入っています。SXTとブラック・タロンの外見的違いは、弾頭を黒く塗っているか否かだけのようです。
     周知の通りブラック・タロンは製造中止になりましたが、Supreme/Ranger SXT自体は今も製造されています。

     あとはアメリカ在住の方々からの補足情報を待ちます(^^ゞ

    *参考:ウィンチェスター社弾薬部門公式HP http://www.winchester.com/
    ブラック・タロン

  7. >6.民間向けブランド『Supreme SXT』

    ”BlackTalon ”の改名(民間向けブランド)が、”Supreme SXT”らしいのは、↓こちらの最後の方でも、
     記載されています。
      http://www.motherjones.com/mother_jones/SO93/petersen.html

    >5.のHP 及び>6.Win社のHPで、 両者の初速相異とコーティング有無の差があります。
    まったくの同一性能品ではなく、何か相異理由がある様ですね。

    〜?誉

  8. 軌跡の発動機?誉様、ブラック・タロン様
    回答ありがとうございます。

    計算してみたところ、確かに.45ACPの方が初活力が大きいです。
    それと、ウィンチェスター・ブラック・タロンでもそう変わりませんね。
    どうも、私の資料が悪かったようです。

    これからもよろしくお願いします。

    Sparrow

  9. Black Taron 弾は乱射無差別殺人事件で使われて、それが社会問題となって一般販売中止になったと覚えています。
    ささき


Back