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1484 .357マグナム用拳銃は38スペシャル弾を利用可能ですが、.357シグ用拳銃は9ミリパラベラムを使えるのでしょうか?例えば、マガジンの交換のみで使えるとか。
こおり

  1. 口径が同じであっても薬莢の形状が著しく異なりますので、
    マガジンの交換だけでなく銃身(に彫りこんである薬室)の交換も必要になります。
    まぐまぐマグロ

  2. オートマチックの場合、薬莢を保持するブリーチの形状も変わるため、結局スライドも交換する必要があるでしょうね。
    なお、イスラエルのジェリコ 941 は銃身変更だけで(スライドはそのまま) 9mm と .41AE を使い分けられます。これは 41AE 弾の薬莢底部形状を意図的に 9mm と同一にしてあるためです。
    ささき

  3.  .357SIGは.40S&Wの薬莢をボトル・ネックにして9mmの弾頭を付けた弾です。よって、銃身の内径そのものは9mmに適合しますが、薬室はサイズと形状が異なるので適合しません。

     口径と薬莢の全体形状がほぼ同じなら、後の違いは長さと底部の形状だけであり、これを考慮して設計すれば、口径がほぼ同じ複数の種類の弾薬を使用できる拳銃を作ることは可能です(実際には作動機構等との兼ね合いも考えなければならないのでそう簡単にはいかない)。スペインのアストラM400オートやアメリカのメデューサ・リボルバー辺りがそういう拳銃として知られています。

     余談。わしは以前、自分で書いている小説のネタに使うべく(笑)、コルト・デルタ・エリート(コルト・ガバメントの口径10mmモデル)を.40S&Wに改造したカスタムというのを考えたことがあります。10mmオートと.40S&Wは弾頭径に微妙な差がある以外は薬莢長が2〜3mm違うだけなので、銃身とマガジンはそのまま、薬室だけ多少改造すれば.40S&W版デルタのできあがりというわけです(笑)。ちなみに、コルト・ガバメントを.40S&W化するための銃身とマガジンを製造しているパーツメーカーがアメリカにはあるそうです。
    ブラック・タロン

  4. >1.〜3.に補足−−−ブラック・タロンさんが 微妙な指摘をしてくれました。
    「.357SIGは.40S&Wの薬莢をボトル・ネックにして9mmの弾頭を付けた弾です。
     よって、銃身の内径そのものは9mmに適合しますが、薬室はサイズと形状が異なるので適合しません。」

    ・銃身は、口径の仕様(ライフリング谷径、山径、ツイスト)の相異と薬室形状相異の為、
     .357SIG、.40S&W、9mm の3者すべて違う物です。 但し交換可能。
    ・スライドは、.357SIGと.40S&W、は共通です。 では、9mm用と、どこが違うか?
     薬莢リム寸法・形状が9mmとは違うので、ブリーチ・フェイス形状が相異は当然ですが、
     スライド重量も重くしています。
     .357SIG、.40S&Wの2者と9mmは、運動エネルギー(反動力も)が全然違うからです。  但し交換可能。
    ・リコイルスプリンクは、おそらく3者共通。

    質問への回答まとめ。
     今、.357SIGタイプを所有していたら、
     ・9mmを撃つには、銃身、スライド、弾倉の3部品の交換が必要。
     ・.40S&Wを撃つには、銃身、のみ交換が必要。

     神経質になったら、3者とも、フロント・リアサイトの高さ調整が必要かも!!


    *>2.ジェリコ 941 の件&>3..40S&W版デルタの件。

     スライド重量とサイト調整の両ポイントの対処がどうなっているのか気になります。

    軌跡の発動機?誉

  5. >4
     .40S&W版デルタはあくまでわしの脳内創作なのでお気になさらずに(;^_^A(笑)

     そーいえば、コルト・デルタ・エリートはスライドを引くのに11Kg近い力がいるそうで、スライド・ストップのノッチがすぐにバカになってしまったとGun誌の記事で読んだことがあります。10mmオートの高圧に耐えるためにリコイル・スプリングをやたら強力にしてるんでしょうか(スライド重量はデータなし)。でも、これなら10mmオートの弱装版ともいえる.40S&Wを使う分には問題なさそうな気もする(笑)
    ブラック・タロン

  6. >4.、他
    SATで大人気らしいP6シリーズ(P5、P6、P7と数えたときのP6)の設計コンセプトは「最小限の部品交換で多種の弾丸に対応する」というものだったと思います。
    ですからスライドとブリーチは別部品になり、P225は絞り(リブ?)を入れることで同じフレームで45ACPと9mmパラベラムに対応するような・・・。
    ただこのような「一丁の銃で多弾種に対応する」のは、メーカーの製造ラインの手間を考慮したもので、ユーザーの利便を図ったものは少ないようです・・・。
    市販品としてはむしろ、コルト45オートやワルサーP38のように本来より弱装にしたもの(45ACPを22口径に)が見られます・・・。
    strafe

  7. >6.strafe 様他 皆様へ
    SIG社、P6シリーズ(P225又はP220シリーズ)のコンセプトは、
    1.軽量化  2.命中精度の向上  3.安全性と即応性の向上 4.一丁の銃で多弾種に対応です。

    その結果
    1.フレームのアルミニウム化(A7075系)、スライドのプレス成形化(板厚2〜3mmのスチールシート)で
      構成されているはずです。 プレス成形のスライドに後からブリーチブロックを組み付けています。
      後年のタイプ、特に、P226、P229、P239のスライドは、ステンレスブロックよりの削り出し加工に
      変更されています。  耐久性向上の為と考えられます。

    2.作動方式は、ブローニング系のショートリコイル・ティルティング方式ですが、
     A.スライドのエジェクションポートにバレルの薬室部(四角ブロック上部)が噛み合うのみならず、
     B.バレル薬室下部もフレーム内(丁度、トリガーの真上あたり)に内蔵のスチールブロックと噛み合って、
       発射時のバレル保持をしっかりさせています。(つまり、バレル上下でロックし、銃身ガタツキを無くしています。)
       世間では、A.の事のみ有名になっています。

    3.弾薬装填時の携帯・安全性の為のデコッキング装置&その際の即応性の為のダブルアクション機構。 
      (ワルサーの焼き直しと言えなくもないですが!)
      そして、マニュアルセフティーの廃止。
      これらは、有名ですね。 非常に戦闘的な銃です。

    4.当初は、以下の弾種を想定していた様です。
      9mmPara,.45ACP,9mmショート(.380ACP),7.65mmPara(.30ルガ―)
      後年、.40S&W,357SIG も 仲間に増えている事は、本件質問の通りです。

    忘れてならない事は、P6シリーズ(P220シリーズ)の当初の開発目的は、まずスイス陸軍の為であり、
    次にヨーロッパ圏での販売をも狙った物、第三に米国での販売だった。 という事と言えます。

    〜?誉


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