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日本軍の火砲が一部(「機動○○砲」のように”機動”が付いている物)を除きゴムタイヤを採用しない理由を教えてください。技術力不足のせいでしょうか? ニルス曹長 |
- 日本陸軍の場合、一般に砲は馬で引っぱるので(つまりは馬車です)ゴムタイヤを使わなければならないほど牽引速度が高くないのです。
機動タイプの砲は自動車で引っぱり、牽引速度最大40km/hまで対応することを求められているので、ゴムタイヤ+板バネ懸架にしてあります。
また、低速の装軌牽引車で引っぱることが前提の九六式十五榴や九二式十加などは木製車輪の周りにゴムのソリッドタイヤを履かせてますね。
まなかじ
- ゴムタイヤを履くということは砲架が空気のクッションの上に乗るということであり、射撃後の動揺が収まりにくく次弾の射撃に支障を生ずる、ということを懸念(もしくは杞憂)した、というようなことを読んだことがあります。
片
- 直接的な回答ではないのですが、米国製75mm榴弾砲M1A1パックハウザーは、空気タイヤを使用していますが、牽引時1.4kg/cm^2の空気圧を射撃時には、0.7kg/cm2まで下げて対応してます。また、155mm榴弾砲M1も空気タイヤを使用していますが、射撃時は、ジャッキでタイヤを浮かせて射撃状態にしてます。
要するに、空気タイヤは、砲の射撃状態への移行に、時間がかかる可能性があり、馬牽引レベルならば、あえて空気タイヤを使用するメリットがないということです。
ある
- 技術力もあるかもしれませんが、それ以上に日本の場合「ゴムタイヤ」を大量生産できるほど資源があるかどうかが問題なのでは?
0918
- ↑むしろ、木製転輪のほうが資源枯渇しているかもしれませんよ。支那事変以降、木製部品の製造はかなり厳しかったようです。
BUN