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7.62mmの汎用機関銃はG3やFN-MAG、M60と様々ですが FN-MAGの機関銃は多くの国で採用されていると聞きますが本当でしょうか? もしそうでしたら理由を教えてください。 SK |
- メチャ信頼性。 砂塵や昼夜の温度差の激しい砂漠環境で使用しても、ヘコタレマセン。
機関部のメカ構造より、かの傑作LMG ”BARのベルト給弾タイプである。” と言う人も居られます。
そのベルトフィーディングメカは、MG42より、拝借だったかな?!
軌跡の発動機?誉
- FN MAGについては手元に詳細な資料がないのですが、BARと同じ形式のロッキング・システム(フォーリング・ブロック)を持ち、ドイツのMG34やMG42のコンセプトを取り入れて設計されています(給弾機構については手元に資料なし)。その採用国は実に75ヶ国にのぼり、M60を開発したアメリカ陸軍ですらM240として採用しているくらいです。
そーいえば、米軍がM240(FN MAG)を車載機関銃として採用したのはM1エイブラムス戦車&M2ブラッドレー歩兵戦闘車からですが、M60に車載機関銃型ってなかったんでしょうか? M60戦車の頃まで使われていたM73ってのがそうかしら?(便乗質問になってるな)
> 7.62mmの汎用機関銃はG3
これってG3ライフルを機関銃化したHK21のことでしょうか? それとも単なるMG3の書き間違い?(笑)
ふと考えてみると、FN MAGとMG3のシェアの分布は、アサルト・ライフルであるFN FALとH&K G3のそれによく似ている感じがしますね。
下のスレッドでク○銃の誹りを受けている(笑)我が国の62式機関銃がもし今後新型に更新されるとしたら、FN MAGは最有力候補になるかもしれません(←まだ言ってる)
ブラック・タロン
- 蛇足
多くの国で採用されている7.62mm級の汎用機関銃としてもう一つ、PKシリーズ(7.62mmx54R)を忘れてはなりません。
旧東側諸国や途上国で数多く使われております。西側のFN-MAGに匹敵する東側のライバルと言えます。
参考:http://world.guns.ru/machine/mg07-e.htm
epitaph
- >3.PKシリーズ
PKは、ボルトに接続する迄のガスピストン廻りのメカは、MAGのコピーです。
その後は、AKの様にロイティングボルトによる閉鎖ですが!!
・つまり、”MAG方式ガスピストン機構+AK方式ボルト閉鎖 システム” の銃なんです。
・そして、両者ともオープンボルト・ファイヤー方式です。 (BARは、クロース゛ボルト・ファイヤー)
・そして、バットストック(銃床)を取り外して、両手グリップハンドルを付け替えたりする事により、
車載タイプに変化する事も同じです。
1960年代に開発されたPKシリーズは、1950年代に開発されたMAG→
(仏語 Mitrailleuse d'Appui General:英語Machine-gun of General Support) に大きく影響を受けています。
〜?誉
- >3&4
過去にここで何度か書かれたことがありますが、PK系汎用機関銃の欠点を挙げるとするなら、使用弾薬が大きなテーパーを持つ旧式リムド弾薬であるという点でしょうか。
この点を除くと、重量の軽さ(PK=約9kg、PKM=約8.4kg。西側の7.62mm級汎用機関銃は10〜11kg前後が多い)と汎用性の高さ等で高い評価を受けているようです。
しかし、PK系もFN MAGの影響を受けているとは驚きです(^^ゞ さすが傑作というところでしょうか。
ブラック・タロン
- >4. PKは、ボルトに接続する迄のガスピストン廻りのメカは、MAGのコピーです。
その後は、AKの様にロイティングボルトによる閉鎖ですが!!
これはちょっと厳しいのではありませんか? PKのボルト形状は単にAKのそれ(ロングストロークガスピストン/ローテイティングボルト)をベルト給弾にする為、上下倒置したかに見えるのですが。 いや、FN-MAGのボルトとの外観上の類似を否定しているわけではないのです、ただ同様の形状(基部に排莢用の孔を有する)のロングストロークガスピストンは既にソ連でもDP、PRD、SG-43等連綿と受け継がれていますから・・・・。初期のマシンガンの成功作ではZB-26も同様の形状ですよね。
みなと
- あ、PRDではなくRPDですね。ついでに付け加えるとFN MAGのガスシリンダーがレシーバーグループと一体化しているのに対し、PK/PKMは丁度AKシリーズのガスシリンダーと同様、容易に取り外し/交換が可能に造られています。
その他、バッファ/ストックを取り外すとレシーバー後端が開口し、ボルトを引き出す分解方式を採るFN-MAGのガスピストンロッドが、ボルトキャリアーに対し堅牢にねじ止めされているのに対し、PK/PKMはフィードカバーを開けるだけでより簡便に分解を行うことができるべくガスピストンロッドはボルトキャリアーに対しピン結合がなされ、上下にスイングする構造となっています。 こんなところも相違点と呼べるかもしれません。
みなと
- >6.7 みなと さん
さすが、機銃の大家 みなと さんです。詳細な分析には脱帽です。
一般にPKの機構は、AKシリーズの閉鎖機構を上下逆にした物と言われています。
確かにロィティングボルト廻りはその通りですが、しかし、同じカラシニコフ設計であろうこの銃の全体の構成内容は、
AKの流れをあまり感じません
ちょうど>3.epitaph紹介のHPにて、そのAKシリーズ”RPK”の分解写真が拝見できます。
http://world.guns.ru/machine/mg15-e.htm
これに対し、本件”PK”の銃の全体の構成内容は、ロッキング機構の差は別物としても、MAGより大きな影響を
受けている物と思われます。
この銃の全体の構成内容は、それ以前のロシア各種MGとは、系統が違う物と感じます。
(”PK”は、”MAG”より独自の革新的改良がされた物ですが−−−)
MAGの分解写真を 画像掲示板2 NO.923にUPしました。
各自、”PK” ”RPK” ”MAG” の全体構成を比較して見てください。
〜?誉
- なるほど、誉さんが画像掲示板に挙げられた写真を拝見して、PKのボルト周りが何故MAGのコピーと仰るか、なんとなく判りました。この手の側面写真を見るとFN-MAGとPKのボルトキャリアー/ガスピストンは一見、酷似しています。特にボルトキャリアー後端上部、上に立ち上がった部分などそっくりです。 ところがこの立ち上がり部分、FN-MAGはBARから受け継いだ(これも給弾方式の関係で上下が倒置していますね)スライディングブロック封鎖方式のリンクを結合するための部分なのに対し、PKのこの立ち上がり部分は7.62 x 54R弾のリムをはさみこんでボルト後退時にリンクベルトから引き抜く為のカートリッジ・グリッパーと呼ばれる部品で、これはSG-43から受け継いだ機構です。誉さんもご指摘の通りPKは回転封鎖式を採っていますが、件のボルトキャリアーを上から見ると、丁度AKのそれを下から見た形状とよく似ていますよ、何処かに写真はないでしょうか....
PKの機構を見ると、銃身交換機構をSG-43から、給弾機構をSG-43とCz-52から、ボルトをAKから、トリガーメカニズムをRPDからそれぞれ拝借したもの、という評がしばしばなされます。機構的にはむしろソ連の機関銃の集大成的な、個人的にはそんな印象があります。 ただ全体の構成は、確かに誉さんの仰る通りFN-MAGの影響を受けているかもしれませんね。(実は以前からPKとFN-MAGの揺動三脚架の外観上の類似に注目していたのですが、残念ながら未だに現物を見たことがありません。)
みなと
- 更にPKに関して親切に御説明を、ありがとうございます。
>9.PKとFN-MAGの揺動三脚架〜
両者ともGPMGとして、従来の軽機より、やや高めの発射速度(600〜700rpm以上)を設定しているが為、
MG42同様、安定射撃には、緩衝装置が必要にせまられたのではないでしょうか?!
(一説には、がっしりした三脚固定マウント使用の連続射撃振動による銃破壊防止の為)
PKに関しては下記HP等で勉強できますので、ここで、みなと さんの博識なところで、ぜひFN−MAGについての
四方山話も、色々お聞かせください。
PKお勉強コーナー
http://www.ghostrecon.net/html/arms_PKM.htm
http://club.guns.ru/eng/pkm.html
http://www.sovietarmy.com/small_arms/pk.html
FN−MAGお勉強コーナー
? ? ?
〜?誉
- FN-MAGに関し、僕は上記の誉さんの要領の良い御説明以上に特に追加することはありませんが、せっかくですので画像掲示板に米軍現用のM240の写真を載せておきました。
みなと