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初めて投稿します。陸自の新対戦車ヘリコプターにアパッチが選定されたと聞いたのですが、他の陸自のヘリコプターと共通する部分を考えてみたところ、エンジンのT700や19連装のロケットランチャーなどが思い当たりますが、逆に電子機器などのソフト面以外で、ハードの部分では、30oチェーンガンやヘルファイアATMが初めて採用されることになります。そこでチェーンガンについてふと思ったのですが、チェーンガンと呼ばれる自動火器の種類に米軍規格の20oはあるんでしょうか?もしあるんだったら、そちらに換装して採用した方が威力は下がりますが陸海空と海保との弾薬の共通化ができるわけですから費用の面でいいと思うのですが。 あと、海保の35o機関砲と陸自の35oは弾薬が一緒なのですか?また、20oの弾薬は陸海空と海保に納入しているメーカーは同じなのですか?教えてください。 RGS |
- >チェーンガンの種類
AH-64Dアパッチの主要武装たる30mm機関砲M230(チェーンガン)は、『ブッシュマスター』の名称を持つこれの派生型がいくつか製造されていますが、20mm仕様があるかどうかは情報不足でわかりません。
一番よく知られているのは25mm仕様のM242で、米軍のM2ブラッドレー歩兵戦闘車や英軍のウォリアー歩兵戦闘車輸出型等に搭載されています。また、7.62mm仕様のEX34は、英軍がL94A1の名称で車載機関銃として採用しています。最近では40mm仕様のモデルが開発されテストされていると聞きます。
陸自が採用するアパッチを20mm機関砲にする案についてですが、アパッチがオプションで20mm機関砲(M197等)を装備できるかどうかは資料不足で不明です。
>海保と自衛隊の35mm機関砲は同一か?
弾薬については資料不足で何とも言えませんが、機関砲自体は両方ともスイス・エリコン社製であることは間違いありません。
陸自が装備している35mm機関砲はKDE(89式装甲戦闘車搭載)系列だったと思いますが、海保はどうなんでしょ?
>海保と自衛隊の20mm機関砲
両者ともJM61(M61A1バルカン砲の国産版)を装備しているので、弾薬は同じはずです。
ブラック・タロン
- ちょっとうろ覚えですが海保の35mmは基本的に陸自のL−90と同じ物だと聞いたような気がします。
一般的に言えば、国内では、武器等製造法等によって武器弾薬を製造してるメーカーは限られているので、国産品を使用してる限りは同一銃砲の弾薬は同じメーカーからの供給の可能性が高いように思われます。
チェーンガンには、いろんな口径の製品があるようです。(口径50用とか)
ひょっとしたら20mmバージョンもあるかも知れませんが、はたしてバルカン砲の弾丸と互換性があるかどうかはわかりません。
20mmバルカン砲の弾丸は電気発火式の特殊な雷管で発射すると聞いたことがあります。
また、オリジナルと違う銃砲を搭載すればソフトの方もいじる必要があるので、その費用と威力低下が、弾丸の共通化に勝るか検証する必要があるでしょう。
さらに言えば同じ20mmバルカン砲でも、海保では普通弾系が主体(停船命令時射撃では榴弾を使用しないという国際原則があるとか)、空自では榴弾系が主体、海自のCIWSでは徹甲弾系と任務によりかなり弾種が違うようです。
SAW
- 追記
海保の35mmは砲塔式なのでL90と給弾機構は違うと思いますが。
余談
考えてみれば、海保は昭和50年代から新造巡視船に35mmを搭載してるので結構昔からのユーザーですね。
たしか昭和53年〜57年に竣工した巡視船「しれとこ」型の初期建造船が40mmボフォースと20mmエリコンで武装してたのが、後期建造船では35mmと20mmバルカンになってますので、このあたりで新造船に対する装備が変更になったようです。
中間に40mmのみの船、その後に35mmのみの船があるので、20mmエリコンの後継探しに多少のタイムラグがあったようですね。
最近は既存の40mmや20mmエリコンも限界に達したのか、前者を20mmバルカン砲、後者を口径50に換装した船もあるようです。
SAW
- とあるサイトによれば陸Jの89式戦闘車や87式対空自走砲に搭載されてるのがエリコン35mmKDA型、海保のがKDC型のライセンス生産だそうです。
SAW
- KDA も KDC も弾薬は同じ 35x228 ですね。アパッチの MDHC-M230 30mm は 30x113B、ブッシュマスター MDHC-M242 は 25x137、どれも NATO 標準らしく同口径の多数の西側火器と弾薬互換性があります。A-10 の GAU-8 に使う 30mm 弾は高威力の 30x173 で、エリコン KCA(SAAB37)やブッシュマスターII にも採用されています。
ささき
- みなさんどうもありがとうございました。おかげで参考になりました。ここで個人的なことをもうしますと、陸自の新AHには、AH−1Zか、OH−1のAHバージョンを期待してました。でも、AH−ZはAH−1S(F)との共通性はないと聞きますし(前作のW型に比べて90%ちかくが新造で、W型じたいF型と又従兄弟ぐらい違う)OH−1のAHバージョンもOH−1じたいが小さくてマングスマスタみたく、AH−1Sと同じクラスの攻撃ヘリになってしまうでしょう。日本の純国産軍用機は発展性に乏しいとゆうのが伝統みたいです(笑)。でもOH−1の優れているところといえば、開発開始から実戦配備まで時間がかからなっかった事でしょう。ライバルのコマンチは計画開始が81年(!)実戦配備は2006年を予定で、一方、OH−1は92年に開始され、96年に初飛行、2000年に実戦配備を開始しました。コマンチは当初はUH−1の後継機も兼ねた計画であったことや、ステルス性などの革新的な技術を備え、AH−1並みの武装を備えていることを差し引いても、この点については優れているといえるでしょう。三菱重工では、現在OH−1のエンジンを1100馬力に向上させたものを開発中だそうです。これを搭載してヘルファイアとガンポットを搭載したOH−1改というのを見てみたいもんです。
RGS
- >6
防衛庁ではAH-64Dの装備目標を60機としていたと思います。現在のAH-1Sの装備数は70機ほどだったと思うので、計画通り調達されれば戦闘ヘリの総力は10機ほど少なくなります。この減った分をAH-64Dの性能で補うのか、新しい戦闘ヘリを選定してハイ・ロー・ミックス的に運用するのかについては現時点では不明です。個人的にはすべてAH-64Dで賄うものと思いますが。
AH-64Dと別に戦闘ヘリを選定するとしたら、OH-1攻撃型が候補の一つと考えられる可能性は否定できません。メーカーレベルではOH-1攻撃型の研究が継続されていると以前ここで書かれていましたか。
ブラック・タロン
- 現在陸上自衛隊で使用されているエリコン35mm機関砲は、牽引式L90(GDF-001)がKDB、87式自走高射機関砲がKDA、89式装甲戦闘車がKDEです。
>6.
AH-1Sの配備は一個飛行隊16機を5個飛行隊で80機(ほかに教育用に半個飛行隊)です。
(N)
- なるほど、なるほど。
SAW
- 二十o仕様のチェインガンはいちお存在しました。というのもM230は開発段階で、当初は20oで開発されていて、試作品も完成していました。しかし米陸軍のAH−X(つまりアパッチ)の機関砲の口径がNATOのアデンやDEFAの弾薬との共通性を得るために30oと指定されたため、30oに設計し直されました。余談ですが設計変更が祟ったのか、当初は故障が頻発し、湾岸戦争では、パイロットの60%が何らかの不具合を報告したそうです。現在はどうなってるんでしょうかね?
マクスウェルIII
- ↑なるほどアデンと共通だったのですね。
またもや、なるほどです。(笑)
SAW