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技術研究本部のサイトを見ていたら、97式魚雷の弾頭が成型炸薬とありました。 対象が潜水艦ということで、小さくても確実に穴を開けられればそれでよいということなのでしょうか? しかし、魚雷というものは船の壁を突き破ってから爆発するものというイメージだったのですが…。 わざわざ成型炸薬にするということは、実は魚雷は普通船外で爆発するものだったのでしょうか? ボルジャーノン |
- そのとうりです。魚雷は対象に当たった直後に炸裂するように出来ています。
SUDO
- 防衛調達基盤整備協会が発行している「防衛調達と情報管理」2000年5月号に
97式魚雷の記事があり、弾頭について以下のような記述があります。
ターゲット潜水艦は深深度化に伴い、潜水艦の船殻構造は二重化し、かつ内殻は
チタン等の高張力鋼により強化されている。
97式魚雷はこのような深深度化航走潜水艦の二重船殻の外殻、内殻を破壊可能
とするために、弾頭の破壊エネルギーに指向性を持たせた成形炸薬弾頭を開発、
採用した。また炸薬の安全性を確保するために低感度炸薬によるLOVA化を図った。
これらによって、97式魚雷は深深度化された目標潜水艦の内殻破壊の能力を
実現した。
(AP1注)LOVA(LOW VULNERAVILITY AMMUNITION)PBX系炸薬のことか。。
潜水艦が用いる魚雷についてはこちらのページが詳しいので、参考にしたら
如何でしょうか。(現在は米国のもののみ)
http://www.steel.sakura.ne.jp/
EnSub:潜水艦百科事典>アメリカ海軍>武器>魚雷及び対潜ミサイルで辿れます。
AP1
- 対潜水艦用魚雷に成形炸薬弾頭を採用した例としては先に米海軍のMk.50があるわけですが、ソ連原潜の大型化、内外穀間隔の増大に対して、対潜用短魚雷の弾頭では充分な効果が得られないと考えられて採用された物です。
(N)
- 回答ありがとうございます
当たった直後に炸裂ですか。
よく考えたら、機雷とか思いっきり外で爆発するんですよね…。
がんばって突き破る必要はないのか…。
しかし成型炸薬で内殻破壊というのはよくわかりません。中空装甲とか考えると、外殻しか破壊できなさそうですが…。
追記
つい”Mk.50””HEAT”で検索してしまいました。対戦車じゃないからHEATじゃないんですね…。「shaped charge」で検索しないと。
ボルジャーノン
- >4.の疑問に回答。 97式のWarheadの話しをまとめると−−−
1.中○化薬製のPBXあたりの高爆速炸薬 ん!十kg(官製はがきの値段)のHEAT弾頭でもって、
ロシアの深々度潜水艦の数十ミリ厚の外穀鋼を貫通し、その後1.5〜2mの距離に控えている
500ミリ厚のチタン内穀迄も、ぶち抜くという事でしょう。 その際の貫通径は、Φ数十ミリ程度。
2.単純にHEAT弾頭にすれば良いという物ではなく、AnsQ.1431バズーカの話に似て来ますが、
ターゲットに直角に当たらなけれは、非効率です。 よって、魚雷は、ただ追っかけるだけではなく、
最終段にて、主船体に直角に命中する様プログラミングされている事でしょう。
HEAT流の妨げにならない様に、先端ホーミングセンサー部はドーナツ型になっているかも知れません。
対潜用ですから、当然、磁気信管ではなく、着発衝撃信管が備わっている事でしょう。
以上は、うわさ、うわさ話ですので一晩寝たら、すぐ忘れましょう。
軌跡の発動機?誉
- 4>
5>
潜水艦の装甲防御力(笑)をRHA換算してみました。条件は、下記の通りです。
外郭、Fe基合金、密度=7.85g/cm^3、厚さ=80mm
空間、水、密度=1g/cm^3、厚さ=2000mm
内郭、Ti基合金、密度=4.5g/cm^3、厚さ=500mm
HEATによる侵徹なので、完全流体モデルとし、材質の強度は無視します。
また、本当は、衝撃波速度があった方が良いのですが、衝突速度が
8000m/sec以上のデータが手元にないため、密度のみで換算します。
RHAの密度を7.85g/cm^3とします。
計算(ってほどでもないですけど)結果は下記の通り。
外郭:80mm
空間:2000×1/7.85=255mm
内郭:500×4.5/7.85=287
合計:80+255+287=621mm
実際は、衝撃インピーダンス勾配と、通常の戦車の装甲と比較して厚さが
極端に厚いため、より防御力が高いことになります。この影響が、どの程度
強いのか判らないので、バッサリと1.2倍の効率を得られるとすると。
621×1.2=748mm
よって、この潜水艦の装甲防御力は、RHA換算で750mm程度と計算されます。
ついでの、魚雷の貫徹能力は、下記の通り。
97式魚雷の外径はφ324mm、弾頭直径は不明なんですが、φ300mmとします。
弾頭の成形炸薬の侵徹長は、弾頭直径(ライナー直径)の5倍として、
300×5=1500mm
装甲防御力:750mmに対して、貫徹能力:1500mmとすれば、まだ、余裕が
ありますかね?
実際の防御効率がより高く、命中角が悪いと、だめかな?
ある
- >>ある氏
最近になってようやくこのような計算を持って最低限の定量推測が行える人間が出
てきたことに関し、感涙の涙です。モニターが涙で見えない(笑)
まぁ、それはそうとして、あの検証では一部足りないものがあります。それは評価
を行う構造が有限厚を持つ多層構造であることです。
多分にいちのへ氏のHP等を参考にしたと思うんだけど、あの分析は無限厚の標的に
対するものでして、有限系の標的は実厚よりも防御能力が低いのですよ。
これは相互作用面よりも先行する応力波(塑性波/固体中の圧縮衝撃波の1つ)が標
的裏面を加速することによって、弾頭および高速金属流が標的裏面に到達する前に
穴を穿ってしまうのです。
純理論的には厚板有限系の相当防御力は実厚の7割乃至8割程度です。
sorya
- >>6.7
潜水艦にかかる水圧はきにしなくていいのでしょうか?
風船パンダ
- ちょっと計算するだけの理性があれば、相互作用面の圧力と環境圧には1桁どころ
ではすまない位の違いがあることが分かるはずですけど?
もしかして違う意味で言ってます?
sorya
- >8.9.
・作用圧力:おおよそ 29000〜30000kg/cm^2
(Pbx爆速≒8000m/s,ライナー材Cu合金 ρ=8.9g/cm^3 とする)
・環境圧:? kg/cm^2
(私の車は、高速道路でおおよそ120kmからチャイムが鳴ります。 この値もすごい。 深度換算簡単、棒秘)
>6.貫徹能力:1500mm
主装甲500ミリ厚のチタン内穀jまでの”Stand Off”が、理想よりかけ離れてしまっているので、
30%ぐらい割引ましょうか?。
*一晩寝たら、すぐ忘れましょう。 て書いたでしょう!! このレスも!
〜?誉
- >10
一応、同一な見解から、下記のように係数をかけてます。装甲側にですが。
係数の絶対値は、それぞれの認識により異なりますね(笑)。
>実際は、衝撃インピーダンス勾配と、通常の戦車の装甲と比較して厚さが
>極端に厚いため、より防御力が高いことになります。この影響が、どの程度
>強いのか判らないので、バッサリと1.2倍の効率を得られるとすると。
ちょっとばかし古い資料かもしれませんが、HEATの侵徹効率は、理想条件でライナー直径の12倍、実用上は、3〜8倍だそうです(私の計算では、5を採用してます)。
よって、魚雷の貫徹能力は、900〜2400mm程度と計算されます。
潜水艦は、衝撃インピーダンス勾配、異常な厚さ(STAND OFF距離の増大)を考慮しない数値は、約620mmです。
#あとは、個人の認識しだいで、係数をかけてください(笑)
ある